社会全体が先の見えない不安に包まれている。
たとえ感染が収まっていっても、経済的な危機はより大きくなっていくかもしれない。
「長期戦を覚悟して」「Withコロナ」なんて声も聞こえる。
そんな中、子どもたちだけは大丈夫というわけにはいかないだろう。
不安な思いだけでなく、生活リズムが崩れていたり、生きる活力が落ちてしまっていたり、様々な問題が考えられる。
そしてそれは個によっていろいろ、多様であろう。
いつになるかわからないが学校が再開されたとき、そんな不安を抱えた子どもたちがやってくる。
これまで以上に子ども一人一人の理解とそれに応じた支援、指導が大事になる。
「児童理解」ということは重要なこととして昔から語られてきたことだが、今年度改めて見つめ直し意識した実践を進めていきたい。
一人一人とパイプをつなぐ。
一対一の物語を紡ぐイメージ。
その子は何が好きでどんなことに興味があるのか。
その子は何が得意で何が苦手なのか。
その子は表に出ている行動態度の後ろにどんなことを抱えているのか。
直接のコミュニケーションをとる機会の確保。
書く活動でのやりとり。
チャンスをいかしたたわむれ。
理解しようとすること、関心をもっていることをメッセージとして伝えることも大事だ。安心感にもつながる。
日々感染者が増える。
自分は家族は大丈夫か。
仕事や収入が不透明。
生活に必要なものはなくならないか。
この先どうなっていくのだろう。。
不安は尽きないばかりか大きくなっていくばかり。
そんなまったく余裕がない中なのだけど、子どもに
「あなたのことを気にかけているよ」というメッセージを届けたい。
家庭、学校にできる小さいけど大きなこと。
他者のことをすべて100%理解することはできない。自分の子どもだってそう。
でもわかろうとすることが大事だし、「教育力のある学級づくり」も「みんながわかるできるの授業」もそこから始まる。