晴れ、ときどき虹。

yaplog!から移行しました。

加世田にて~平和祈念館

2006-08-17 09:04:25 | 旅行記
8月17日。
台風が近づいているが、青空が広がり、真夏の太陽が南国を焼く。
朝食を摂り、10時にホテルを出発。
行き先を知るのは夫のみ。
「ぱぱ、どこに行くとー?」と子供達は何度も訊いているが、夫はのらりくらりと答えをはぐらかず。
私は昨晩から寝不足で、途中、気分が悪くなり、助手席のシートを倒して、バスタオルをかぶり目を閉じてくたばっていた。
峠に入ったようで、具合の悪さは徐々にピークに。
いかんいかん、こりゃまずいと、現実逃避するようにそのままとろとろと淡い眠りに入る。

「はぁ~、着いた」

ゆっくりと目を開け、座席を元に戻す。
・・・ここどこ?

時刻は11時半近くになっていた。

松が植わっている庭園の向こうに、平和祈念館の文字が。
「知覧じゃないな・・・」(過去に知覧に行った)
夫が「ここは加世田よ」と言う。
「ちゃんとよく見て、感じて帰ること」と息子に言っていたが、息子はどこまで理解できるのだろうか?

ここ加世田市平和祈念館は、万世飛行場から出撃した特攻隊員の遺品や遺影、当時の資料などが展示されている。
終戦4ヶ月間使用されたこの飛行場から、若き少年兵達がここから尊い命を散らした。
2階は飛行機の残骸(復元した物)がバーンと展示してあり、あちこちに千羽鶴が飾ってあった。
そして2階へ。
2階には、ここから出撃して亡くなった201名(3名は遺影がないので198名)の遺影が展示してあり、彼らの遺品や遺書、手紙等が展示してある。
一部、センサーがあり、人が近づくとライトが点灯するコーナーがあり、ここに展示してあったのが「血書」だった・・・。

知覧の時も思ったのだが、正直言って、見るのが辛い。
遺書にしろ、死亡通知書にしろ、ありとあらゆる物が、見ていて胸を締め付ける。
知覧の平和祈念館に行ったとき、私は24歳ぐらいだった。
当時は自分と年が変わらない人達が・・・と思い、涙をぼろぼろ流したが、今は「自分の子供には、絶対にこんな形で死んで欲しくない」という思いで一杯で、またしても涙があふれる。
私も36歳になり、亡くなった特攻隊員は、皆私よりも年下だ。
中には私の年齢の半分の特効隊員もいて、彼らのご両親の気持ちを思うと、やるせない。
こんな形で大事に育てた自分の息子が、「サヨウナラ」と言って、二度と帰ってくることがないなんて。

息子は、夫から色々と話を聞きながら、展示物を眺めており、彼なりになにか思うことがあったようで、珍しく静かにしていた。
娘は、まだピンと来ないようで、退屈そうにしていた。

祈念館をあとにし、再び鹿児島市内へ。
今の平和が、ずっと続いて欲しい。
ただ、「今、現在が平和なのか?」と訊かれたら、はっきり「YES」とは答えられない。
このきな臭い情勢の中、子供達に、さらにその子供達に、恒久的な平和を約束できるようにしていくのが、大人の、今の時代を生きる人間の、大きな課題だろう。
戦争で尊い命を落とした、たくさんの人達のためにも。

(8月22日記)

GO TO KAGOSHIMA

2006-08-16 08:44:35 | 旅行記
毎年恒例、鹿児島旅行。
今年は、8月16日、17日、18日の2泊3日。
色々あって、あまり行きたくはなかったのだが、ここで一人駄々をこねてもどうにもならないので、オトナの対応をするべく、大人しく家族旅行を堪能することにした。

行きたくない理由の中に、16日は恒例の天道花火大会があるということ、17日は牛乳工場見学の予定が支部で組まれていたので参加するつもりでいたこと、18日は21日の仕事の準備を地区委員を呼び出して仕上げようと思っていたのだ。
16、17も残念だったが、18日の分は作業が出来ないので、21日に使う仕事の資料作りの締め切りが盆前になってしまったので、めちゃくちゃ忙しかったのだ。
結局、委員長をしている私が、模造紙に絵を描き、一人で21日の分を仕上げてしまった。

人の都合も考えず、勝手にこの日程を組んだ夫に対しては、正直言って腹立たしかったのだが、オトナの私は「いつか覚えてろよ」と心の中で文句を言う程度にとどめておいた(フッ・・・)

16日、11時過ぎに自宅を出発。
途中給油し、ウエストで昼食。
天神にて書類を申請し、ダイエーで飲み物やキャンディなど買い出し。

都市高からそのまま九州自動車道に乗り、一路鹿児島へ。
鹿児島に着いたのが、19時を回っていた。

ホテルにチェックインし、夕食に出かける。
夕食は、これまた恒例の「焼き肉」。
だいたい鹿児島に行くと、よく「なべしま」に行くのだが、今回はなぜか「ロイヤルホスト」だった。
なんで鹿児島まで来てロイヤルホストなんだ??
それでも、オーダーバイキングの焼き肉で、サラダバーなどもあったし、店内もきれいで、久しぶりの焼き肉はおいしかった。
ただ、サラダバーやらドリンクバーやら、とにかく私が取りに行ったり、娘をトイレに連れて行ったり、エビの殻をむいてやったり(私はエビは食べないのに)、なんだかパシリ状態。
ゆっくり座らせて食べさせてくれよ・・・。

その後、ホテルに戻り、入浴して(温泉だよ)就寝。
夫が恐ろしく部屋を冷やしすぎていたため、何度も夜中に目が覚めて、熟睡できず・・・。

(8月20日記)



お墓参り

2006-08-13 23:38:25 | 日常生活
夕方から、夫の実家に。
途中、お供え物を購入。

激しく鳴く蝉の声を聴きながら、お墓参りに向かう。
生前、かわいがってくれた義叔母を思い出す。

今の状態を見たら、一体どう思うのだろう・・・。

義叔母に、そして明日お参りに行く実家の祖母(97年没)に、心配かけないように、しっかり生きていかなくては。