『詩音アフター』
『ひぐらし』関連の創作物は、構造上、ごく基本的な設定さえ残されていれば、ありとあらゆる形で展開できる。
世の読者たちに受け入れられるなら、ハードSFにもなれる、オリキャラも出せる、誰が誰を殺してもいい、惨劇が起きてもいいし起きなくてもいい。
だから、誰が誰と最終的に結ばれてもいい。
今作の舞台は、本編から6年後。
圭一は父の影響で絵画のために留学した後に帰国。
時間経過は、圭一と、園崎姉妹と、そして悟史との間に、ある意味で残酷かつ非情な答えをもたらす。
大人になるってこういう事かな……と、読後は何とも切ない気持ちに襲われた。
取りあえず、未読の諸氏に忠告。
自分の中で明確にカップリングを決めてる人、あるいは(私のように)恋愛要素が苦手な人は注意して読むべし。
それでは。また次回。