こんな文面を書ける日が来るとは思わなかった。
5月末から再開した我が地元の映画館での、リバイバルの記録だ。
『ローマの休日』は、学生時代に見た覚えはあった。
だから気分転換として気軽に見よう、という相変わらずの動機で選んだ。
見終えて、色々考えさせられた。
私のかつての記憶では、純朴なアン王女に、したたかな記者ジョーが近づく話、だと思ってた。
改めて見たら、彼らはそんな一面のみで語れる人物じゃなかった。
従者たちに干渉されすぎる事に悩むアン。
スクープを狙うものの悪人になりきれないジョー。
そして今回、印象に残ったのが、ジョーの親友・あービング。
初見の時はあまり覚えてなかったが(失礼)、この映画当時の最先端メカを駆使するキーパーソン。
ジョーと何度も言い争いながらも、最後はジョーの思いをくんで、唯一の証拠である写真群をアンに渡す姿は忘れがたい。
万一、未見の方がいたら是非見てほしい作品。
白黒なのにフルカラーのような美麗さを堪能するだけでも価値ありです。
それでは。また次回。