『白鹿亭奇譚』(byアーサー・C・クラーク)、読了。
全15話収録の連作短編集。
書籍の初出は1957年。
「積ん読」を消化してから最初に図書館で借りた。
短編集ならスムーズに読めるだろうと考えて。
とあるパブに集まった人たちが語る不思議な話、という裏表紙の紹介は、半分正解で半分間違い。
というのは、その不思議な話を紹介する人物は、ハリー・パーヴィスただ一人。
そも、パーヴィス氏は何者か。
彼の話題は、工学生物化学物理と異様なほぼ幅広い。
あらゆる音を消し去る機械、あらゆる動物を操る機械、あらゆる感覚を再現する機械、あらゆる計算をこなす機械などなど、飛び抜けて奇妙なアイテムの発明とその顛末について述べられている。
このパーヴィス氏がとにかくひたすら喋り倒している。
聞き手の掛け合いどころか、相づちさえ、ほぼ入らない。
「~したんだ」「~なんだよ」の語尾の一本調子に、読んでて正直眠くなった。
中には(何故か)ト書きの入った三人称になってる編も幾らかあるが。
個人的に印象深かったのは、『隣の人は何する人ぞ』。
シロアリの人為的進化については、『2001年宇宙の旅』や『幼年期の終わり』などを連想した。
それでは。また次回。
全15話収録の連作短編集。
書籍の初出は1957年。
「積ん読」を消化してから最初に図書館で借りた。
短編集ならスムーズに読めるだろうと考えて。
とあるパブに集まった人たちが語る不思議な話、という裏表紙の紹介は、半分正解で半分間違い。
というのは、その不思議な話を紹介する人物は、ハリー・パーヴィスただ一人。
そも、パーヴィス氏は何者か。
彼の話題は、工学生物化学物理と異様なほぼ幅広い。
あらゆる音を消し去る機械、あらゆる動物を操る機械、あらゆる感覚を再現する機械、あらゆる計算をこなす機械などなど、飛び抜けて奇妙なアイテムの発明とその顛末について述べられている。
このパーヴィス氏がとにかくひたすら喋り倒している。
聞き手の掛け合いどころか、相づちさえ、ほぼ入らない。
「~したんだ」「~なんだよ」の語尾の一本調子に、読んでて正直眠くなった。
中には(何故か)ト書きの入った三人称になってる編も幾らかあるが。
個人的に印象深かったのは、『隣の人は何する人ぞ』。
シロアリの人為的進化については、『2001年宇宙の旅』や『幼年期の終わり』などを連想した。
それでは。また次回。