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好事家の世迷言。(初代)

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調べたがり屋の生存報告です。

事件26『雪山山荘殺人事件』(第10・11巻)考察。

2010-04-04 | 『名探偵コナン』原作考察
スキー場に訪れたコナン・蘭・小五郎。
この時、スキーをする蘭&小五郎はともかく、
スノーボードを使いこなしているコナンに驚く。
そもそも、こういう行為って年齢制限があるんじゃなかったか?

それで、ミステリで雪が出てくれば当然、
吹雪に閉ざされた山荘が出てくるのがお約束。
その山荘内で起こった殺人事件のトリックを、コナンが解き明かすわけだ。


そのトリックの内、特に際だっているのが、
登場人物の字面(漢字)が手がかりになっているという点。

『コナン』では基本的に、現れたゲストキャラの名前が字幕で表示される。
その字幕が伏線になっているというのは、ある種の叙述トリックとも言える。

というのも、コレは、この「漫画」という媒体でなければ使えない手法なのだ。
漫画での字幕は作中で、少ししか出てこないが、後からいつでも読み返せる。
ところが、同じ印刷物でも、小説などでは厳しい。
いわゆる「神の視点」で、登場人物全員の名前を、
地の文で均等に出さなければいけなくなる。
アニメ(=動画)に至っては、字幕を後から見返す事は、基本的に不可能だ。


このようなトリックを、斬新な荒技と見るか、強引な反則と見るか、
意見が分かれるところだろう。

それでは。また次回。

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