▶久しぶりにバスに乗ってフォルカッハへ
❤ようやく葡萄畑の聖マリア巡礼教会が見えてきました。
◆2019年7月22日(月)
日曜日はバスの便が悪いので、月曜日にフォルカッハまでバスで出掛けることにしました。正直、フォルカッハは交通の便が余り良くなくて、今まではペーターが車で連れて行ってくれることが多かった場所なのです。今回、ペーターは入院してしまったのでどうしようかと思ったのでしたが、京子さんが「フォルカッハには行ってみたいんです。」と言ってきたので、葡萄畑の聖マリア巡礼教会まで予定通りに足を伸ばすことにしました。
2010年には列車→バス→徒歩と乗り継いで約1時間の行程だったのですが、今回検索してみるとヴュルツブルク中央駅前のバスターミナルから Eichelfelder Straße, Volkach という8105番のバスがあることがわかりました。つまり直行便です。でも、終点まで乗るとフォルカッハの町の中心部まで行くことになります。そのルートでは教会まで1.7kmほど歩くことになるので、途中で下車した方が良さそうです。地図で見ると、どうやら Gaibacher Straße の方が近く、町と教会を繋ぐ道路の途中にあることがわかりました。ここで下りれば約600mほど歩く距離を短くできるので、この日のように暑い夏の日には助かります。日本を出る頃は涼しかったのですが、ドイツに着いてみたら日本以上に暑い日が多いのでした。
❤この建物はヴュルツブルク中央駅前の大きな郵便局です。その手前に8105番のバスが停まる停留所がありました。
バス停で待っていると、観光バスのような豪華バスがやってきて、朝8時45分に駅前を出発。乗るときに「葡萄畑の聖マリア巡礼教会に行きたいのですが、下りるのは Gaibacher Straße で大丈夫ですか?」と尋ねると、「そうだよ。着いたら知らせてあげるよ。」と言われてホッとしました。フカフカの座席はいいのですが、路線バスにある電光掲示板がありませんでした。見知らぬ町で今どこを走っているのかわからないと不安なものですから。32分で運転手さんが着いたよと知らせてくれて下車。そこから左方向に町から続く道路を歩いていくと、右手の丘の上に目指す教会が見えてきました(トップの写真)。
朝の出発が早かったので開館時間前に到着。しばらくして教会が開き、京子さんの見たかったローゼンクランツのマリアに対面することができました。これは、リーメンシュナイダーが市長になっていた頃の作品で、マリア像はリーメンシュナイダーの手になるものと思われるのですが、よく見るとマリアに抱かれたキリストは腕が何だか関節が多すぎてちょっと変です。ここはお弟子さんの作なのかなぁと思える作品です。京子さんはベンチに座ってしばらくローゼンクランツのマリアを見つめていました。
❤どう見てもキリストの右腕は不自然だと思うのですが…。
◆ここのワインは美味しいようです。
帰りがけに絵はがきを買ってから、京子さんがワインの試飲ができないかしらと言いました。坂を上る手前に、ワイン醸造所の看板が立っていたのです。私はまだ行ったことがないけれど、多分試飲もできるのではないかなと考えて寄ってみることにしました。それがこの写真です。
京子さんはあれこれ試飲をさせてもらって、美味しいから買って行くと、ロゼとバッカスを買いました。小瓶は2ユーロだったので、それならもうすぐやってくる三津夫のウェルカムワインとして私も買って行こうという気になり、ロゼを買うことにしました。その後はゆっくりと町まで歩き、古いレストランでフランケン料理を食べました。お店の名前をメモし忘れましたが、美味しくいただきました。
さて、帰りのバスはフォルカッハのバスターミナルから13時2分に出る予定なのですが全然来ないのです。時刻表には書いてあっても来ないバスには本当に悩まされます。結局もう一時間待たなければならないことがわかり、ベンチに座ってうつらうつら。ようやく来た8105番のバスは、何と今朝の運転手さんが運転する豪華バスでした。乗換場所を教えてあげるからと言われて安心してクーラーの効いた車内でまたうつらうつら。Ortsmitte Kürnachで「すぐ次のバスが来るからここで待っていなさい」と言われて下車。ドイツ鉄道の時刻表では200m歩くように書かれていましたが、全く歩く必要はなく、下車した場所にちゃんと430番のヴュルツブルク行きがやってきました。こちらは冷房が効かず、暑さを我慢してヴュルツブルクまで帰ってきました。
私はこのところの疲れがこの日ピークになっていたようで、最後の宿までのバスでも再び前後不覚に眠りこけてしまったのです。ハッと目を覚ましたら終点のようです。慌てて下車したら、そこはまだ一つ手前のバス停でした。京子さんは目が覚めていたのですが、私たちのバス停の名前が頭に入っていなかったようでした。この最後の歩きは、一歩一歩が本当に辛かったのを覚えています。京子さんはすたすたと歩き続け、彼女のパワーに降参した一日となりました。
それでも宿について一息入れてから再びREWEに出向いて買いものをし、宿に戻ると洗濯もして、お掃除もして、夕食をゆっくり食べたのでした。今回の旅の中でも最もハードな一日でした。