▶ニュルンベルク日帰りの旅での失敗
❤レーゲンスブルク駅前の公園にて
◆まず最初に
しばらくご無沙汰してしまいました。それなのに毎日のようにブログを訪ねてくださった方、ありがとうございます。このあと何とかがんばって旅の終わりまで進めていきたいと思います。
◆2019年8月2日(金)この日はニュルンベルク日帰り往復の予定。でも、あれれ?
この日はニュルンベルクまでバイエルンチケットで往復する予定でした。そのため、出発も9時をすぎた9:16分の電車でランツフート南駅を出発したのでしたが、中央駅で乗り替えようとすると、行き先がニュルンベルクではなくHof Hauptbahnhofとなっています。あれれ? この駅がどこに位置するのか思い当たりません。でも急いで検索してみたらレーゲンスブルクは通るようなので、そこから乗り換えるしかなさそうです。列車はコンパーメントタイプで結構満席でしたが、少し空いている席に何とか割り込ませてもらいました。そこで落ち着いて検索し直したところ、レーゲンスブルクで乗り換えた後でICEに乗るのだったことがわかりました。つまり、普通列車でつなぐつもりが、特急に乗らなければならないことを見落としていたのです。でも、この日は普通列車用のチケットでもう動き出しているので特急券を買い足すのも勿体ないのです。その次の普通列車が来るまでレーゲンスブルクで1時間待たなければなりません。仕方がないので駅前の公園で時間を過ごすことにしました。レーゲンスブルク駅前の公園には花がたくさん咲いていたのを4日前に見ているので、どこですごそうかと悩むことなく公園に行きました。その間、私は溜まっていた日記を書き、三津夫は周りの写真を写したりしながらも退屈だったようです。最後には二人とも時間を少々もてあまし、駅まで戻ってアジアンフードのお店を見つけ、お寿司を買って駅のベンチで食べました。その分、ゆっくりニュルンベルクで見学できるでしょうから。
◆ニュルンベルクの訪問先は2カ所
ニュルンベルクには12時半頃到着。まずゲルマン国立博物館に行きました。昨年ここに来たときにはアダム・クラフトの展示をしていてその冊子を売っていたのですが、バタバタして買わずに帰ってきてしまったので、今年は是非買いたいという三津夫の希望。私はリーメンシュナイダーの弟子でもあるペーター・デルのまだ見ぬ作品が2点あるので今度こそきちんと見たいというのが目的でした。昨年までは探し回っても聞き回っても、結局見つからなかったのですが、マティアス・ヴェニガーさんに聞いたら「ここにありますよ」と場所を教えてくださったのです。そしてすでに京子さんと7月に来たときに一点は見つけていたのですが、もう1点がまだです。今日は一眼レフでの撮影も大きな目的でした。今まではペーター・デルだけ見ようと踏ん張っていたのですが、ようやく最後の1点も見つけることができ、ヴェニガーさんに感謝しながら満足。今回は同時代の作家たちにも馴染んできたので、できるだけ多くの作品を写したいと思いました。ただ、ここは過去にトライしても写真集への写真の掲載を認めてもらえなかった博物館です。良い作品もあるのに残念です。
第二目的は聖ゼバルドゥス教会です。ここにはペーター・フィッシャーとアダム・クラフト、ファイト・シュトースという3人の活躍した作家の作品があるのですが、今までは見落としが多かったのです。それを全部カメラに収めることが目的でした。もう3時を過ぎていたので、午後5時36分の列車に間に合うように必死で撮影しました。
ようやく目的も果たし、喉が渇いたのでアイスクリームと水を買い、最後に電子辞書の電池がなくなっていたので途中のスーパーで急いで買おうと思ったら、なんとレジでカードがうまく切れない女性客がいたため、延々と待たされて20分もかかってしまったのです。やっと会計を済ませて走って外に出ると三津夫はお冠でした。外で待つ身としてはハラハラ、イライラしたことでしょう。急ぎ駅に向かって何とか列車に乗り、ランツフート中央駅に着いたのはもうすぐ8時という頃でした。
◆タクシーの予約は大変!
この日の最後のミッションは明日の朝のタクシーを予約することです。今日でここのアパートに泊まるのは最後なのです。タクシーの運転手さんに聞くとカードをくれて、ここに今日中に電話をしなさいとのこと。その後、宿の近くまでバスで行くのにまたまた20分はバスを待ち、下りた停留所はいつも見る景色とちがって不安になりました。少し歩き回ってから三津夫が宿に向かって登る坂の入口を見つけたので心底ホッとしました。
夜、タクシー会社に電話するも電話が全然通じません。仕方なく、9時をすぎていましたが宿のオーナーに電話をしてタクシーのことを伝えると彼が電話を入れてくれるとのこと。しばらくしてからタクシーが明日の朝9時40分に来てくれるからとSNSが入り、ようやく胸をなで下ろしました。宿のオーナーもここでは大変親切だったので感謝しているのですが、初日の鍵の印象と台所のトラブルと部屋に染み付いたタバコ臭で、総合的にはもうここには泊まらないだろうなと思っています。
でも、ここランツフートはハンス・ラインベルガーが工房を構えてたくさんの作品を後世に残した場所。以前は名前も知らなかった街ですが、気持ちの良い宿があればまたゆっくり訪ねたいと思える街でした。
※このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015 Midori FUKUDA