リーメンシュナイダーを歩く 

ドイツ後期ゴシックの彫刻家リーメンシュナイダーたちの作品を訪ねて歩いた記録をドイツの友人との交流を交えて書いていく。

50. デッテルバッハとフォルカッハ

2017年04月14日 | 旅行

2016年・ドイツ14回目の旅 No.6

 

                 

                 デッテルバッハ美術館                              フォルカッハの葡萄畑の聖マリア巡礼教会


◆10月15日(土)  ペーター、ありがとう!

    朝9時半にホテル前に出て待っているとちょうどペーターがやってきました。この日はデッテルバッハ経由でフォルカッハまで乗せて行ってもらう予定です。2014年にヴュルツブルク市内にある教区美術館に行ったのですが、リーメンシュナイダーの工房作とされる嘆きの聖母像(いわゆるピエタ)がこちらにあることがわかり、それ以来行って見たいと思っていたのです。日本で検索したときには行き方もわからず、ペーターにお願いしたのでした。フォルカッハの近くだということが地図ではわかっていたので啓子さんにフォルカッハの「ローゼンクランツのマリア」も見せたくて、デッテルバッハ経由でフォルカッハというルートにしてもらったのでした。
  デッテルバッハはヴュルツブルクからさほど遠くないのですが、やはり車がないと不便なところでした。街中にある新しい建物で、聖母像は思っていたよりずっと小さな作品でした。ガラスのケースに入っているため、照明が反射して写しにくく、あまりよい写真は撮れませんでしたが、ずっと見たいと思っていた作品が見られて嬉しく思いました。帰りがけにトイレに入って手洗いに皆びっくり。水の流れる場所がスーッと細目に入ったスリットなのです。思わず写真(下)を撮ったり動画を写したりしてしまいました。 

                    


  フォルカッハは坂道を登らなければならず、ペーターは駐車場で休んで待っていてくれました。葡萄畑の聖マリア巡礼教会に着くと何故か多くの人が教会の外に並んでいます。聞けばミサの最中とのことで入れないようです。でも、様子を見ていたら少しずつ出入りがあるようでしたので、隙を見て中に入らせてもらいました。なんとかこのローゼンクランツも啓子さんに見てもらうことができてホッとしました。

 帰り道でマインフランケン博物館に回り、いつものようにペーターの顔パスで入れてもらえて、ありがたいけど申し訳ない気持ちです。でも受付の人たちは皆ニコニコとフレンドリーで、普段の仲の良さが偲ばれます。ペーターは2階まで案内してくれてから、「ぼくは下で待っているからね」と、ゆっくりと階段を下りていきました。膝が痛むのにありがとう…。啓子さんの感想を聞きそびれてしまいましたが、私もここに来るのは最後かもしれないという思いで今回はカメラをあまり構えずに心の目に焼き付けました。
 その後、ペーターの家へ。イングリッドが珈琲とお手製のリンゴケーキを準備して待ってくれていました。啓子さんも「可愛らしい奥様」と何度も言うぐらい、イングリッドの笑顔はすてきなのです。そしてペーターもイングリッドも啓子さんは私の若い友だちと思っていて、最初は3人とも同じ年だと言っても信じてくれませんでした。髪の毛も黒く、スリムな体型でニコニコしている啓子さんは、このあともドイツの友だちには30代、あるいは40代と思われていたようでした。

  ペーターがホテルまで送ってくれて、この日はホテル内で部屋を移動。私たちの部屋はソファーもある立派な部屋になっていました。昨日この部屋だったらここで充分ゆっくりと夕食会ができたのですが、今夜はイングリッドとペーターを招待して寿司レストランに行くので活用できず残念でした。啓子さんはわずかな自由時間でお土産を買い込んだそうです。
  いつもお二人に世話になっている私たちは最後の晩に旧マイン橋を渡った先のアジアレストランに二人を招待することにしています。最初の頃は安くて美味しい寿司屋だったのですが、いつの頃かオーナーが変わったようで、最近は「KAH Sushibar」となっていて、味は良いものの以前より値段が高く、寿司は小さめになっているのが残念です。来る度にペーターは箸に挑戦し、イングリッドは最初からあきらめてナイフとフォークで食べているのも同じです。この日でお二人とは一端お別れ。いつものように親切な案内、感謝です。下の写真はお寿司屋さんのイングリッドとペーター。 Danke!!


               

 ※ このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015 Midori FUKUDA            

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