リーメンシュナイダーを歩く 

ドイツ後期ゴシックの彫刻家リーメンシュナイダーたちの作品を訪ねて歩いた記録をドイツの友人との交流を交えて書いていく。

49. マイトブロン、リンパー、ヴュルツブルク市内見学

2017年04月13日 | 旅行

2016年・ドイツ14回目の旅  No.5

 

 

            

        マイトブロン 聖アフラ教会の裏にあった古井戸            リンパーの聖ペテロ・パウロ教会 前日と打って変わって暖かな日でした


◆10月14日(金) 要パスポート?  13180歩

 
  朝9時半にペーターに電話する約束だったのですが、留守電でした。携帯にかけ直したらすでにホテル前で待っているとのこと。あわてて3人ホテル前まで出ると昨日よりは暖かくてホッとしました。車に乗り込み、まずはマイトブロンへ。ここも本当に小さな村ですが、リーメンシュナイダー最後の作品と言われている「歎きの群像」は、何度見ても深い感動を覚えます。奇しくも啓子さんはリーメンシュナイダー最初の作品「マグダレーナ祭壇」(1490~92)と、最後の作品「嘆きの群像」(1519~23)を連続して見たことになります。
  次に向かったのはリンパー。マイトブロンの隣町です。ここで二人にはやはりリーメンシュナイダー作の墓碑彫刻を見てもらって、私はマルクト広場から教会までの道を確認してきました。ペーターにはこのあとヴュルツブルクのレジデンツ前まで乗せてもらってお別れ。

  世界遺産のレジデンツでは、最初にマルティン・フォン・ワーグナー美術館に入りましたが、現在ゲメルデギャラリーの方は修復のため閉館中でリーメンシュナイダー作品は見られませんでした(ホームページでは確認できなかったのですけれど)。隣の豪華な教会内部だけ見て、お昼少し前だったのでレジデンツ脇のレストランへ。三津夫と啓子さんはズッキーニスパゲティを取ったのですが、ほとんどがズッキーニで、「ズッキーニ、時々スパゲティ」と書くべきだと何度も言っては笑っていました。それでも昼間からビールでご機嫌な二人でした。つくづくお酒好きな人が羨ましい。ドイツ旅行の幸せ度が違うだろうなぁ…と思いながら、私はジュースを飲んでいました。

  午後はレジデンツ内へ。65歳以上は安くなるドイツの施設が多いため、チケット売り場で「私たち3人シニアです」と言ってみたのですが、受付の男性は「証明書を」と要求します。3人揃ってパスポートを用意すると、彼は私と三津夫に向かって「あなた方は必要ありません」と突っ返すのです。啓子さんのパスポートだけ手にとってじっくり眺め、顔と見比べていました。確実に啓子さんは40~50代に見えたのでしょう。旅の途中、何回も同じような場面があり、その都度私と三津夫は苦笑いでした。私たちはすでにレジデンツを見ているので、啓子さんの好きなように内部も庭園も回ってもらいました。その後、皆で夕方のレジデンツ・ワインケラーツアーの申し込みにマルクト広場まで行きました。途中、フランツィスカーナ教会、マリエンカペレ、ドームと、リーメンシュナイダー作品も見ながら。インフォメーションセンターでツアーに申し込むようになっているのに、行ってみたら「直接行けば良いんです」とあっさり言われてしまいました。それならそうと書いておいてよと思いますけれど。

 自由時間を経て、4時半にレジデンツ前のフランコニカの泉で待ち合わせ。ツアーに参加する人々が三々五々集まっていましたが、それほど多くはなさそう。考えてみれば今は観光シーズンも終わりかけているのですね。初めて入るレジデンツの地下は暗く、ちょっと不気味な感じでした。案内の女性は早口のドイツ語(当たり前だけど)でぺらぺら話し、私はまったくついて行けません。三津夫と啓子さんも「じっと我慢の子」といった風情です。私も暗い中で時差もあり疲れも出て、横になって昼寝したいぐらいでしたが我慢、我慢。しばらくしたらワインが試飲できるだろうと思っていたのに延々と講釈が続きます。子どもも数人いましたが、みんなよく黙って聞いているものです。5時20分頃になってようやく試飲できたのですが、酒飲みの二人には甘すぎて一口で「もういいや」という感じでした。甘口が好きな私でも半分ぐらいしか飲めませんでした。好き嫌いはあるでしょうけれど、ほとんどのグラスが飲み残しでしたから、あまり美味しいワインとは言えなかったのかもしれません。
  帰り道でフィッシュ&チップスや魚のサンドイッチ3種、ビール、ヨーグルト、バナナを買ってホテルの部屋で夕食がてら歓談。夜、バタングー。

        <下の写真は街中で見たカラフルなリースとマリエン・カペレ>

     

※ このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015 Midori FUKUDA

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