リーメンシュナイダーを歩く 

ドイツ後期ゴシックの彫刻家リーメンシュナイダーたちの作品を訪ねて歩いた記録をドイツの友人との交流を交えて書いていく。

39. インフルエンザで会えず

2016年09月15日 | 旅行

続編お礼の旅No.3  2013年冬の旅

 シルヴィアとヴィリーとの旅 続き

 シルヴィアとヴィリーが翌日に回ってくれたのがリーメンシュナイダー周辺作家による聖母子像があるというピュルフリンゲン聖キリアン教会と、工房作のゲッセマネの群像があるケーニッヒハイムの聖マルティン教会でした。これはどちらもヴュルツブルクの2004年版カタログには掲載されていない作品ですが、別の写真集やウェブサイトに取りあげられていたものを自分の目で見てみたいと思ってチェックしていたのでした。でも日本で検索しても教会がどこにあるのかわからず、地理に詳しいヴィリーが調べてくれたものです。行ってみると近くにバス停があり、交通便のヒントが得られます。今年の秋、自分で列車とバスを乗り継いで確かめてみたいと思っている教会です。

                        <ピュルフリンゲンの聖キリアン教会>                    <ケーニッヒハイムの聖マルティン教会>

                    


 この日の夜、バート・メルゲントハイムのレストランで二人と最後の食事をしました。ヴィリーは私たちに「またドイツに来ることがあったらぼくも友だちなんだから連絡して」といいました。この旅の間中、「もうこうしてシルヴィアと一緒に三津夫と緑を案内することはないのかな…」と、心の中でさみしさをがまんしているようなヴィリーでしたが、これからもシルヴィアと共にお世話になった大切な友人として連絡していくと約束しました。

 ホテルに戻ると私に電話がかかってきたといいます。聞けばシュヴェービッシュ・ハルのマリアンヌからでした。明日は彼女の家に泊まらせてもらうことになっていましたが、かけ直してみると彼女はすごいガラガラ声。どうやら少し前にスキーに出かけ、インフルエンザが移ってしまったようで二人とも寝込んでいるというのです。「家に泊めてあげると約束していたのにごめんな さいね。友だちのエリカのペンションを予約しておいたからそちらに泊まってくれないかしら」と。こういうハプニングもあるのですね。ありがたくそのペンションに泊まらせてもらうことにしました。


 シュヴェービッシュ・ハルも寂しかった

 シュヴェービッシュ・ハルでは留学時代にお世話になったマリアンヌ・ホールスト夫妻にも会えず、シルヴィアとヴィリーがペンションエリカまで送ってくれてお別れしました。ヴィリーの寂しい気持ちと雪景色で私たちも何だか心の重さを感じる一日でした。何度も足を運んだミヒャエル教会も、この日はうっすらと雪を被って立っていました。その姿が今日のみんなの気持ちを表してくれているような気がしました。


                                          <ミヒャエル教会の雪景色>

                                     

 ※ このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015 Midori FUKUDA 

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