リーメンシュナイダーを歩く 

ドイツ後期ゴシックの彫刻家リーメンシュナイダーたちの作品を訪ねて歩いた記録をドイツの友人との交流を交えて書いていく。

46. 頼りないツアー・コンダクター

2017年04月12日 | 旅行

 2016年・ドイツ14回目の旅  No.2

 

          ヴュルツブルク中央駅前                  

 [パート1] 10月12日~10月22日
 箭本さんと三津夫と私の3人旅
  ・箭本さんの見たい観光スポットを訪ねる
  ・三津夫の見たい祭壇を訪ねる
   ・リーメンシュナイダーの名作と工房作品を訪ねる

▼ヴュルツブルク 10月12日~16日(4泊)
 ◆10月12日(水) ツアー・コンダクター失格…
 日暮里駅で箭本啓子さんと合流して成田空港へ。ところが日暮里駅での待ち合わせを一番後ろなのに一番前と知らせてしまったため、三津夫が「方向が違うよ」と気づき、あわてて移動。毎月のようにこの線を利用している私が何で前と後ろを間違えて伝えたのか訳がわかりません。でも、無事啓子さんと合流できて胸をなで下ろしました。啓子さんは内心頼りなく思ったことでしょう。

 フランクフルトまでのフライトは出発こそ1時間ほども遅れたけれど、その後は順調。機内で啓子さんはワインを2本飲み、ますます滑舌がよくなって楽しくおしゃべり。長距離列車の出るフランクフルト空港駅までは以前歩いて行ったのですが、その通路が見つからず、結局シャトルバスに乗りました。バス乗り場に着くと早速たばこの煙の猛攻。ドイツの人々は環境問題にとても関心が高いのに、何で健康を損なうたばこは平気なんだろうと不思議です。空港駅でそれぞれのジャーマンレイルパスをバリデート(手続きをして使えるようにすること)してからヴュルツブルクに向かう列車に乗りました。空港駅からの列車を調べておいたのに、その書類をうっかりトランクにしまっていて、啓子さんが持っていてくれたおかげで事なきを得ました。この日はいわばツアー・コンダクターとしての私は失敗続きで、反省することばかり。

 ヴュルツブルク中央駅は交通の要所でありながら未だエレベーターもエスカレーターもなく、階段を重たいトランクを持ったまま下りなければなりません。何年か前から工事をしているのですが、まだまだ終わらないのです。3人のトランクのうち、私のものが一番重くてしかも三津夫とほぼ同じ大きさ。それでも「一人旅が待っているのだから自分のトランクぐらい自分で持たなくちゃ」と冷たい眼差しを向ける三津夫と、「自分で持てなくてどうする!」という気持ちで必死に一段一段持って下りていると、先に階段を下りた三津夫が「わー!」っと大きな声を出しました。何事かと驚いていると、ペーターが階段の下で待っていてくれたのです。寒い中、本当にありがとう! ホテルは歩いて行ける範囲のところだったのでペーターには迎えを頼んでいなかったのですが、私が皆に送った旅行日程表をプリントアウトして、ちゃんと列車の時間をチェックしていたのでした。彼の膝は悪くなる一方で、「階段の上り下りはできないんだ」と謝っていましたけれど、仕事帰りに寒い階段の下で何分待っていてくれたのかと思うと申し訳ない気持ちと、ありがたい気持ちとで一杯でした。車に3人分のトランクが載せられるかどうかも気がかりでしたが、後ろの荷物入れに2つ入れ、後部座席に一つ立てて置き、私は助手席に乗ってなんとか出発。
  ホテルに着いてからとりあえずヴュルツブルクでの動きをペーターと確認し、「明後日ホテルに迎えに来るから」と手を振ってペーターは帰って行きました。私たちは遅まきながら軽い夕飯を食べに町に出たのですが、もうすぐ9時という時間で店もほとんど閉店しています。街角のアジアンキッチンスタンドを見付けて焼きそばとチャーハン+野菜炒めをとったのですが、しょっぱなから大変塩っ辛くてとても食べきれないほど。残念。

※ このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015 Midori FUKUDA

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