飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

ネットの言葉

2021年07月15日 10時50分35秒 | 教育論
ネットに関する書き込みが問題になる。
学校現場でも、SNSへの中傷誹謗が問題になり、解決を依頼されることもある。
しかし、この問題は本来は家庭の問題だ。
端末を与えているのは家庭であり、学校ではない。
最大、最短の解決方法は、子供に端末を持たせないということだ。
しかし、それをせずに解決するのは至難の技である。

では、学校はどうしたら良いのか。
それは一人一人の生き様、モラルの問題である。
若い頃、先輩に言われた。
「自分の言っていることが正しいか。
 また、その内容とともに言い方が適性がどうかを図る基準は、自分が尊敬する先生の前でも、今の言い方をするかどうかだ。」
常に自分を客観視する、メタ認知することが重要だ。
それができる人間は、ネットにあるような誹謗中傷はしない。

ある本の言葉。

いいか、よく覚えていおけ。
人間は皆、本人がその場にいなければその言葉が本人に届くかどうかをあまり考えもせず、つい、頭の中でふと思ったことをそのままに垂れ流してしまう。
そういう弱さを持っているんだよ。
君だけじゃない。僕だって持ってる。
ネットの書き込みだって同じだろうよ、きっと。
だから、初対面の人に、いや、あったこともない人に「あなた、気持ち悪いんですけど。」なんて平気でかける。
ネットにそんな書き込みをする人でも、初めてあう他人に面と向かって「笑顔が下品」とか言った経験はないはずだよ。
だから、他人がどうこうじゃない。
自分がそういうのを口にしない強さを持たなきゃいけないって、ただそれだけのことだ。

自分自身の中に、こんな強さを持たせる以外に方法はない。
それは普段の教室の中の生活の会話から見直すことが基本となる。

逆境の捉え方。

世間からの風当たりが強いと感じた時に、怖くなって、萎縮してしまって、縮こまって、どこかに隠れたくなるのは、人間だから当然だと思う。
だけど、向い風が強ければ強いほど、翼を広げれば空に飛び立てるんだ。
だから、勇気を持って翼を広げてみなよ。
怖がる事はない。
経験したことがないほど強い向かい風は、今いる場所から一気に飛べって合図だよ。
ふわって浮いて、高く高く飛べって合図だ。
ほら翼を広げてごらんよ。
今までは追い風だった。
でも追い風では翼があっても空は飛べないんだよ。
これは、ピンチじゃない。
絶好のチャンスの風だ。

Saitani