飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」「万里一空」「雲外蒼天」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

単元末練習問題の進め方

2025年02月28日 05時00分00秒 | 算数科
令和6年度の授業日数も20日を切った。
算数では教科書の最後にあるまとめの練習問題を学習する時期だろう。
この問題をどのように教室で子どもたちにさせているだろうか。
ただ、「今日は、◯ページから◯ページまでノートにやりなさい。できた人は答えを見て、自分で丸付けをしなさい。」と言って、時間まで解かせているような教室はないとは思うが。

巻末に練習問題が30問あったとする。
まず、この問題点は問題数があまりに多いということ。
この問題数を自分で選べるシステムを考える必要がある。
単純に減らすのなら、教科書会社にもよるが、練習問題が色付きで区別されている教科書がある。
その色付き問題だけをやらせるのも明確に問題数を減らすことができる。

1 最初の10問は普通に各自のノートに解かせる。
2 5問目まで解いた子はノートを見せに来るように言う。
3 子どもたちが問題を解いている間に黒板を10のスペースに縦に区切る。
  ※スムーズに区切るために4月当初に、黒板の粉を受けるところにテープで印をつけておくとよい。
4 5問目まで解いた子がノートをもってきたら、早い順に1番の問題から順に黒板に綺麗に答えを書かせる。
  綺麗に書かせることが大事。
  この黒板に書かせる行為には2つの意味がある。
  一つは、速い子と遅い子のスピード調整。
  もう一つは、算数が苦手な子がノートに答えを書き込めるように、写せるようにするための配慮である。
  だから見やすいように綺麗に書く必要あるのである。
  自分のためではない。
5 2番めにノートを持ってきた子に2番を、3番目にノートを持ってきた子に3番を黒板に解かせる。
  黒板を書き終えたら6番以降の問題をやるように指示する。
6 問題が解けなかったり、不安な子は悩んでいないで積極的に黒板をみて写すように指示する。 
7 10番目の問題の解答まですべて黒板に書き終えたら(少し間をおいて)一旦作業を全員やめさせる。
8 今から答え合わせをします。赤鉛筆を用意します。1番の問題から前にでて説明します。
9 答え合わせをする。もし、10問目までまだノートに書いていない子は、写す方を優先する。
10 10問目まで説明が終わったら、問題の続きを説くように指示する。
11 その間に黒板を消し、11から20までの数字をふり、スペースをわける。
12 ここで前回10問目までの問題を黒板に書いていない子の中で、問題を解きたい子はいますかと問う。
  挙手した子の中から、ランダムに君は11問目、君は12問目…君は20問目、というように割り振りを決める。
  そして割り振られた問題を先に解かせて、その問題ができた時点で黒板に書かせる。
  自信のある子は、いきなり黒板に書かせてもよい。 
13 20問目まで黒板に解答が書かれたら、一旦作業を中止させて説明をさせ、答え合わせをする。
  できていない子は積極的に黒板を写すように再度指示をする。
14 先程と同じように、まだ黒板で書いていない子の中から21番目から30番目の問題を個々に指名する。
  配慮が必要な子はその問題だけを隣の子と相談させて解かせる。
  そして、その指名された問題だけを黒板に解答を書く。
15 21番から30番まで解答が黒板に書かれた時点で、答え合わせをする。
16 30番までノートに解いた子用に先生問題または難問を出しておく。
17 ここで一旦ノートチェックをする。
  全部できている子からもってこさせる。
  途中でも一度持ってくるように指示する。
18 全員が一度は黒板で解けるように。
  ノートチェックをすることにより、最後の見届けを確実にする。

saitani


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