飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

いい子にはならない

2023年05月14日 10時51分47秒 | 人生論
稲盛氏の言葉の続き。

ある社員がコンパの席で次のように稲盛氏に聞いた。
「稲盛さん、こうせんといかん、ああせんといかんとばかり言っていたら、『あなたみたいな人はきらいや』『おまえはすかん』と言われることもあるでしょう」

こんなことを訊く社員もすごいが、訊いてもいいだろうと思わせる稲盛さんもすごい。
この問いに稲盛氏はこう答えた。
「あったり前や。
 わしはどんだけ今まで敵をつくってきたか。
 でもな、人に好かれようと思ってな、調子のええことを言うたってあかんぞ。
 敵なんて、半分おって当たり前で、味方が半分おったら御の字や。
 それくらいのつもりでやらんと人生、間違うぞ。」

嫌われて当たり前。

いい子になってしまったら人生を間違うかもしれない。
稲盛氏はこのような考えで、生きてこられたのだろう。

小さな後悔はあるが、そのために今の境遇があるのだとすれば、それはそれでよかったのだと思う。

saitani
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