さんぽみちクラブ 子育ては失敗・ほろ苦さ時々喜び

子育ての失敗や苦い経験、喜びなどを書いています。小学生、高齢者を応援する人生ゲームも紹介しています。

10円玉の苦い思い出

2019年04月28日 | 人生のさんぽみち
 10円玉の苦い思い出

  少し前の話ですが、
  珍しく電車で出かける用事がありました。
  失業中の時、経済的に厳しい状況なので、
  電車賃は、かき集めた小銭、10円玉を使いました。
  あんまり10円玉ばっかり入れると、切符の販売機が
  詰まっちゃうかな~ と考えているとき、
  ・・・・!!! えっ・・・・・
  突然大昔の記憶、小学校6年生の記憶がよみがえりました。


  
 6年生のころ、友達数人で高麗川に釣りに行く早朝、
 駅で切符を買う時のことです。
 魚釣りに行く時は、いつも始発の電車(1番電車)で
 行ってました。
 初めて一緒に行くことになった友達が、
 全て10円玉で切符を買おうとし、
 切符の販売機が詰まってしまいました。  
 そのため、その友達が切符を買うのが大幅に遅れ、
 すいている始発に乗り遅れてしまいました。
 その結果混んでいる2番電車に。
 みんなでその友達に、「人の迷惑考えろよ-」とか、
 「10円玉ばっかり普通入れるか?」などと
 そうとう文句を言いました。
 黙ってその友達はきいていました。
  
 その友達は、今思えば父親が借金を作り母親は病弱で、
 生活は相当苦しいようでした。
 中学校でのお弁当も人から見られないように、
 隠していつもさっと食べていました。
 おそらくおかずが少なく、人に見せられなかったのだと思います。  

  
  あの時の友達は、厳しい生活の中で
  少しずつためた10円玉で、
  「やっと友達と一緒に魚釣りが行ける」と、
  喜んで来てくれたのに。
  そんな事情も子どもの頃の私には理解できませんでした。

  「・・・ごめん、あの時文句言っちゃって。」
  「再会したら、お酒を一緒に飲んでくれますか?」

  今では少しは人生経験も積み、文句を言う前に、
  どうして10円玉ばかり使ったのだろうと、
  考えられるようになりました。
  なぜ? と考えることはとても大切です。
  失業中の厳しい生活だからこそ見えてくるものがあると
  感じました。
  10円玉の苦い思い出です。

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