おフランスざんす と読んでいる
1880年代に作られたフレンチバイオリンは、
夏を過ごした際に、ネックが下がり
乾燥した冬を過ごした様子を見て、対処を考えようと
ガンさんと打合せをしてました。
普通は、すぐ修正をしますが
私の場合、代わりのバイオリンもあるので
慌てず、じっくりその楽器のクセを見極めようという作戦です。
乾燥対策には、
ダンピットをいつも使っておりますが
湿気対策は、部屋を除湿するぐらいで…
それがいけなかったのかもしれません
乾燥時期にはいり、北海道の部屋は常に暖房もしているため
30%を切る乾燥状態になってます
普通はバイオリンにはバイオリン用のダンピットを使うのですが
今回、乾燥の強い北海道対策として
おフランスざんす には、ビオラ用を差し込んでいます。
(ビオラ用は、径は同じで、長さがバイオリン用より長いんです)
ダンピットは、左側のF 右側のF どちらから挿れるかで
いろいろ論議されることがあります
ガンさんは
「どっちでもいいんじゃないの」
と気にしないタイプで
白川総業の みしまさんは、
「絶対に左の方、右だとサウンドポストに当たってしまうリスクがある、あ~右からは心配ぃ~」
とおっしゃっており
私は、
右派で
左だとエチケットが汚れるのと、
右側のFは、調整などでだいたい傷ついており、気を遣わないこと
さらに時間が経った楽器は魂柱の力でFの隙間が大きくなっている場合もあるので、挿しやすいからです
もちろん魂柱に触れないように楽器を逆さまにして、慎重に挿しこんでいきます。
そんなダンピットで対処しながら
様子を見ましたが
ネックの上がる兆候は見られず
これは早くガンさんのところに持って行きたい
という気分になっています。
仕事も忙しく、東京に戻るタイミングもなかなかむつかしく…
困っています
宅配便で送るという手もあるけれど、不安でしょうがなく
それなら、座席一つ確保して、楽器を飛行機で持ち帰った方がいいなと
思うのです。
さあさあ どうしよう…
しばらくは、悩みながらのことになりそうです
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