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見たものしか信じないアスペルガー夫

2020-05-10 | アスペルガー

最近発達障害についての情報がとても増えたなーと感じます。

YouTubeでも沢山の動画が上がっていて、関心がある方は一度見てみたら参考になるのでは、と思います。

 

今回は私がアスペルガーの特徴を調べた内容「見たものしか信じない」を主に触れていきたいと思います。

それに関連した夫のエピソードもつらつらと書いてますのでタメにはならないかもしれませんが参考程度にどうぞ〜

 

 

アスペルガー夫とお付き合いしてた頃、私が学生時代に油画を描いていた、という事にとても関心を持ってくれたようで、度々「実家に行ったら絵を持って来るか、写メってきて欲しい」と言っていました。

どこにあるか、もしくは処分されてるかもしれないと言っても「見たいから探して」と度々言われてました。

 

彼も私も絵が好きで美術館に誘ってくれるのがとても嬉しかったです。

でも美術館での彼の行動で気になることがあって、、

本当に絵が好きなのかな、って心の底でぬぐいきれない疑問がありました。

 

せっかく行ってもじっくり見ないんです。

2人で行ってもいつもサッサと1人で見て回るんで、そこはお互いのペースでいい、と思ってたんですが。。

彼の様子を見ていると人混みの後ろから流し見してどんどん歩いて行くんです。

私は作品を近くでみたいし、なんならタッチが見えるくらい近寄りたい、立ち止まって見たい。

メインの絵でないのも見たい。

 

けど彼は後ろから見るだけではなく、気がつくと暇そうに端っこにある椅子に座ったり、なんていうか心ここにあらず、って感じなんですね。

 

でもある時はいつもの1人行動をしてたかと思えばスッと私に近寄ってきてその絵についてのウンチクを語ったりして「あー、やっぱり好きなんだ」と思わせたりなんとも不可思議な人でした。

 

皆んなの御目当てのメインとなる名画にだけ関心を向けて進んでるように見えるけどそうじゃないのね。って思わせるウンチク。

メインだけ目を輝かせてる、、ように見えるケド 違うのよね、って思わせるウンチク(笑)

とにかくウンチクは凄かった。

今思うと絵が好きなのではなくて「名画を観に来ている自分」が好きだったのでは、と思います。

 

話しを戻します。

私の絵をなかなか見る事ができない彼はある日ショッピングセンターで私に「紙と鉛筆があれば絵を書ける?」と話しをふってきました。

ずっと子育てで忙しかった私にそんな贅沢な時間は無かったので喜んで紙と鉛筆と練り消しを買ってもらいました。

彼の家で早速書いて、と言われて久しぶりにかける喜びで没頭して描いていたら彼はあっという間にウトウト寝てしまいました。

描く過程にも興味なさそうで「この人本当に絵が好きなの?」ってこの時も不可思議に思いました。

でも久しぶりにじっくり描ける喜びの方が大きくて彼には完成までの数時間はゆっくりと寝てもらいました。

そして、完成!

 

あれだけ私の絵がみたい、と言っていた彼を高揚しながら起こしました。

 

「出来たよぉー!」

 

寝ぼけまなこの彼は私の絵を見て一言「あ、本当に描けるんだ」そう言いました。

 

それを聞いてやっとわかりました。

これまでずっと私の絵が見たい、と言ってたのは本当に絵が描けるのか 見なきゃ信じられないぞ、ってことだったのです。

ただ、それだけ。

 

「うまいうまい」たしかそんなことも言ってたけど、明らかに関心なさそうてした。

あわよくば描けない私を見て「ほら!出来ないだろっ!嘘つき!」と言いたかったのではと思うくらいつまらなそうな態度でした。

 

私が言ったことも信じてなかったんだ、という落胆と描かせてまで見て確認したいのか、というしつこさ、疑り深さにがっかりした記憶があります。

 

 

彼がアスペルガーだと分かった後にこの言葉を見て  そう、彼は見たものしか信じない。と改めて思いました。

 

例えば目の前で彼女が歯を磨いている姿を見た事がなくても「歯を磨いているだろうな」と想像・推測しますよね。

 

でも彼は目の前で見た事がなければ「彼女は歯を磨かない」という認識をしていました。

それを言われたとき、そんなわけないでしょー(笑)と笑いましたがまさにアスペルガーらしい話しだったんだな、と思いました。

 

そんな不可思議な話しは時々出てて

元奥さんは身支度を自分の三面鏡でやっていたようで(彼は洗面所)「彼女はドライヤーは使わなかった」と私がドライヤーをかけるのをじっくり見ながら言っていたことがありました。

そんなことありません。

元奥さんは大企業にお勤めのOLさんでショートカット。

写真を見る限りはドライヤー類を使用してる髪型でした。

 

目の前でやってるところを見てなければ「やってない」になるんです。

「見たことないなぁ」でも「どうだろう」でもない。

「やってない」にしか分類されません。

 

想像力に欠けるというか、想像する、ってことが苦手なので

とにかく見たことが全て。自分が感じたことが全て。

なのでしょうね。

 

 

 

 

 

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5 コメント

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Unknown (riri)
2024-08-25 13:44:10
一つエピソードを思い出しました。

学生時代に「俺、水泳で賞を取ったことあるんだぜ!」と言って夏の水泳大会に出る事に。

彼は泳げません。
泳げないまま出場してクラスに迷惑をかけたそうです。

そんな感じてあれが出来る、これが出来ると嘘を日常的についていたので私の「絵が描ける」も嘘だと思ったんじゃないかなぁ、とふと思いました。

バイトは証券会社で働いてた。
と言うけど何一つエピソードがありません。

かと思えばある日は本屋さんでバイトしたことある。
そこはどうだったの?と聞いても何もエピソードは出てきません。

どれが本当でどれが嘘だったのか。。。
ぞぞぞー
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Unknown (riri)
2020-05-11 02:27:49
があこさんへ

好意的なコメントありがとうございます
特徴を知れば対応のしようもあると思うので皆さんと理解を深めていけたらなと思っています。

間違えてる知識があったら指摘してください。

があこさんの仕事上アスペルガーの子と出会う確率は高いでしょうね
一人一人症状の重さもこだわりもタイプも違い、大変な毎日だと思います。
確定診断を受けるのは症状の重いごく一部ではないかなぁ。。。
診断を受けるハードルはとても高いですもんね。

私もアスペルガーやスペクトラム症候群についてネットで調べても、専門書を読んでもどこかピンときませんでした。

再婚前
身近な再婚夫婦の奥様から旦那様がアスペルガーらしいと話を聞いたのにこの記事のような不可思議な体験を数々してるのにも関わらず彼とアスペルガーは全く繋がりませんでした。

そのくらいアスペルガーのことが分かっていなかったのです。
とても難しいですね。

そのお子さんはいまはどうしているでしょうね。
妹さんの方も気になりますね。

大人になるにつれて症状が軽くなる(経験から対応方法を学習するようです)ようですから、穏やかに過ごせてるといいですね〜
返信する
Unknown (があこです)
2020-05-10 19:46:44
仕事で時々、アスベと思われる子と関わります
こだわりの強さ、症状の重さに差があり
確定検査を受けていないので、対応に戸惑うことも多いのです
ネットで調べても、専門家の解説はどこも同じです
だから、こういう記事を書いてくれると助かります

以前、運動会が近づくと
部屋の隅で、運動会の段取りをずっとぶつぶつ喋っている子がいました

私らの手を離れてから、アスペの診断を受けたようです

その子の妹とも関わりましたが
顔中、引っ掻き傷だらけでした
兄にやられてました

今はどんな大人になっているのかな
と、思います
返信する
Unknown (riri)
2020-05-10 18:19:14
おちゃさんへ

いつもコメントありがとうございます
そそ
だから周りの人と考えが共有出来ないし、理解し合えない、その結果1人になるのです。
それでも自分の考え常識が普通で相手がおかしい、ダメ。そもそもなんでも疑わしい。
でも自分が疑われたら激高するだろうなぁ。。。
返信する
Unknown (おちゃ)
2020-05-10 15:39:16
それでは人間関係において摩擦ばかりになるでしょうね。たまたま誰かが言ったことに自分がカチン!と来ても、それは何か違う意味で言ったかもしれないとか、たまたま相手も気分が優れなかったとか、相手のその時の状態もいろいろあるはずだから。。。と広く善意で相手のことを想像して、普通の人は許す。そうでないとやってられない。でも自分で見ないとなにも信じないとなると、大変ですよね。
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