りとるぱいんわーるど

ミュージカル人形劇団“リトルパイン”の脚本の数々です。

“公演日記” ―未来への贈り物―

2011年11月07日 22時54分52秒 | 公演日記


     10月30日(日) くもりのち雨


    8時50分  ・・・  区役所到着。 

    9時05分  ・・・  舞台組み立て開始。
                 
                 今日は、本舞台を使用して、公演を
                 行う為、催し物開始時間の4時間前に、
                 会場入りをさせて頂きました(^^)v


     

    後ろに見えているのが、ホール備え付けの舞台です。
    今回はその上に組み立てるのではなく、舞台に向かって
    右手、上の写真に写っている辺りに、組み立てさせて頂き
    ました(^.^)

    長い棒のようなものが、沢山見えますが、それを組み立て
    て、骨組みを作っていきます(^^♪

       

                     ⇓


     

     上の写真に写っている部分は、向って右側の半分くらい
     になります(^^)v下の写真が、向って左半分の骨組み
     になります^^;

     

     本舞台の骨組みの左手に見える“ハネ”部分が、少し
     斜めっていますが、後で修正し、真っ直ぐにします^^;


     

     パイプに凭れかかっている“板”(です^^;)の裏に、
     “上1”の文字が薄らと見えてますが、同じ板が7枚
     ある為、どの板がどの場所か・・・が以前はよく分からず、
     当日とてもドタバタしていたのです(^_^;)



                     ⇓

     
     


     パイプで骨組みを作ってから、布を被せて仕上げていき
     ます(^^)v


      
                     ⇓



    11時00分  ・・・  組み立て終了。

    

    これが、仕上がりの全景です(^.^)
    回りの風景から、大体の大きさをご想像下さい(^_^;)
    下の写真は、その舞台を中から覗いたものです♪


    



                      ⇓



    

    背景をセットし終わったところです(^^♪
    裏に、透明テープを貼って、背景を補強しているので、近くで   
    見ると、結構シワシワなのです^^;
    何場面も、転換がある作品では、背景をセットし終わった時の
    厚みは、結構なものです(^^)
    一番上に見えている背景が、第1場面の背景になります♥


    

    準備し終わった舞台で、出演者達の記念撮影です(^^)v


    

    この日は、舞台の外では、ゲームなどの遊びコーナーなどが
    あり、人形劇開始まで、幕を閉めていないと駄目だったので、  
    記念撮影の後は、上の写真のように、横のパイプにぶら下が
    って、出番待ちをしているお人形達でした^^;
    前にもお話ししましたが、意外と雑い・・・お人形の扱いなの
    です(^_^;)


    
                      ⇓



    14時45分  ・・・  開演。

    

    一番引きで、舞台をビデオ撮影した写真です(^^)
    真ん中はブルーくんです(^^)v

    今回は、色んなゲームなどが終わった後の、公演だったので、
    “風船”を手に、見ている子がいる為、ご紹介する写真に、その
    風船が時々丸く写っていたりします^^;
    
    ライトが自分達の手持ちの2台しかない為、写真が暗めになり
    ますが、お許し下さいm(__)m 

    

    引き写真の寄りバージョンです^^;
    ブルーくんの人形操作は私です(^_^;)今は肩に針金を入れる
    ことはあまりありませんが、このブルーくんには思いっきり針金が
    入っている為、手の動きに制限が生まれ、とっても動かし難い
    お人形でした(>_<)

 
         
                      ⇓


    

    「ロボ太、買い物に行ってたのかい?」 「はい、博士に頼まれて
    そこのスーパーまで・・・」



                      ⇓


    

    「ブルー、また来てたのか?」 「あ、アクア博士!」



                      ⇓


  
    
     
     「博士の作ったタイムマシンに乗って、アルミホイルを探して
      来るよ!!」

    

             「2011年の地球へ、出発!!」

    録音当初は、その年の西暦で“2008年の地球・・・”でした^^;
    が、今回再演するに辺り、3年も前・・・と言うのに違和感があり、
    今年の西暦に録音し直し、“2011年・・・”と変更致しました♪



                      ⇓


    

            「わぁ~・・・本当に緑なんだ・・・」

    ブルーくんの顔にひっ付いているのは、フツーのマスクのゴム
    なし状態のものを、ガムテで顔に直接、貼り付けています^^;

    不安定に付いているので、人形操作しながら、「早くマスク取っ
    てくれ~・・・!!」と、心の中で叫んでおりました(>_<)
    だって、ちょっと動くと取れそうで、ドキドキしながら動かして
    いたのです~(^_^;)いつもは私の人形操作は、激しいので
    すぐ分かると言われるのを、この場面に限って言えば、とっても
    楚々としたブルーくんになっていました(-"-)


   

           「息が・・・息が・・・息が出来る・・・」

   マスクが取れて、心置きなく引っ繰り返ることができました^^;


        
                      ⇓


   
   
    
          「へぇ~・・・これがタイムマシン・・・?」

   
                      ⇓



   

   そらくんの手に、おにぎりの形をしたアルミホイルがあります。・・・
   が、あまり分からないですね(^_^;)



                      ⇓

  

   
    
          「おいおい、今の見たか?」「ああ。」
         「あのお宝を頂戴するとしよう。」「ああ。」


    右の方に写っているのが風船です(^_^;)透けて、向こうの
    紗幕が見えていますね(~_~;)
    どうりで、公演中に“パン”“パン”と、風船の破裂音が・・・^^;
    きっと、あんなに薄くなるくらい、大きく膨らませた風船を、皆
    貰ってたんでしょうね(^.^)



                      ⇓



   

   「君のその素敵な首飾り・・・ちょっと見せてくれないかなぁ・・・。」
   「え・・・?」


   前回は、首飾りは針金の後ろを切ってしまって、男1が引っ張る
   と、直ぐに取れるように作っていたのです^^;が、そうすると、
   マスクと同じで、演技中とても気になり、自由に動けない為、今回
   は輪っか状態で作ってもらいました(^.^)

   お陰で動きは自由でしたが、男1に取られる時が・・・(>_<)
   練習で、男1が取りやすいように、その方へ頭を突き出したら、
   皆から「可笑しい!!」と言われたので、本番では、手隙の団員
   が取ってくれることになっていたのです。・・・が、本番、その団員
   は・・・下の絵のような状態で頑張っていたので、取りに来ること
   が出来ず、それを知らないで「何で取りに来てくれへんねんやろ
   ~(>_<)」と、焦りながら、私が自分で取って、男1さんに「差し
   上げます」とばかりに、渡したのでした~・・・^^;


   


   

  


                      ⇓



    

    後ろ、キャタピラで、2人の少年が走っている様子を表現して
    います(^.^)
    このキャタピラ、うちの大道具班長渾身の作・・・と言っても過言
    ではない、何度も何度も試行錯誤しながら、作り上げてくれた
    力作です♥ 
    一度では勿体ない・・・ではないですが、春公演“クリフ”作品で
    も登場予定です^^;生キャタピラ、どうぞお楽しみに(^^)v



                      ⇓


    

           「これ、どうやったらでかくなるんだ?」







 ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪


    (どら余談^^;)

    正直、公演が始まってしまうと、“録音”で演技している為、
    立ち止まることが出来ないのです(>_<)
    どんなに失敗があっても、遣り切ってしまうのです^^;
    なので、観客の皆さんには、「???」と言った場面を
    お見せすることが、たまにあるのも事実です・・・(^_^;)















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“未来への扉” ―全9場― 6

2011年11月07日 22時34分54秒 | 未発表脚本


  エンゼル「そう、2回!」
  アレックス「2回って・・・」
  エンゼル「あなたは、私のスーパーマンね!」
  アレックス「・・・(微笑んで。)スーパーマンか・・・。此の際、スー
         パーマンでもバットマンでも・・・何にでもなってやる
         よ。」
  エンゼル「本当ね?(嬉しそうに笑う。)」
  アレックス「(釣られるように笑う。)おまえ・・・こんな所でずっと
         閉じ込められた暮らししてるのに、全然落ち込んだり
         しないんだな。」
  エンゼル「・・・もう、暗くなるのは止めたの!落ち込んだ人生は
        一度で沢山・・・。」
  アレックス「・・・え?」
  エンゼル「何でもない!」
  アレックス「おまえを見てると、昔暮らした田舎の村を思い出す
         な・・・。」
  エンゼル「酷い!」
  アレックス「違うよ。これは褒めてるんだぜ。おまえ・・・いい顔し
         てるよ・・・。何か吹っ切れたような・・・。」
  エンゼル「それはあなたも同じ筈よ・・・。(微笑む。)」
  アレックス「ああ・・・。(微笑む。)・・・それにしても・・・何か解せ
         ないんだよな・・・。何か・・・こう・・・そう言えば・・・俺
         が・・・この島へ流れ着いてから、どれくらい経ったん
         だろう・・・。もう何ヶ月も経ったような気がする・・・。
         この島に、夜は来ないのか・・・?(客席上方を見る。
         )あそこに見える太陽の位置だって、ちっとも変わりゃ
         しない・・・。それに・・・俺の体は如何してしまったん
         だ・・・。今まで気付かなかったが・・・ノドも乾かなけ
         りゃ、腹も空かない・・・。波は穏やかに押し寄せ、カ
         モメの飛び交う声もずっと同じ・・・。風の戦ぎさえ、
         何時も何時も同じだ・・・。何か変だ・・・。この島は何
         か変だ!!そうなんだ!!何か解せないと感じるも
         の・・・それは、この島自体なんだ!!こんな所に
         何時までもいたら駄目だ!!」
  エンゼル「・・・そうかしら・・・」
  アレックス「一緒に脱出しよう!!エンゼル!!この島から、何
         とかして脱出しよう!!曲りなりにも俺は、海の男だ
         ったんじゃないのか!?(自分に問いかけるように。)
         その俺が、海を目の前にして、ずっと手を拱いている
         なんて出来るものか!!」
  エンゼル「・・・ここにいましょう・・・アレックス・・・」
  アレックス「何言ってるんだ!おまえは帰りたくはないのか?お
         まえも言ってたじゃないか、前を向いて進もうって・・・
         。今の俺達が進むべき道は、この島から脱出するこ
         とだろ!?俺達の国へ帰ることだろ!?・・・確かに
         戻れば、おまえには過酷な試練が待っているかも知
         れない・・・。だけど、今度は俺がいるんだ。おまえ
         一人じゃない!!俺が一緒に、おまえの側にいて
         やるから、何も心配いらない。そうだろ!?(回りを
         見回して。)何か船を造れそうな材料を見つけてき
         て、それから・・・」
  エンゼル「・・・この島から脱出するなんて無理よ・・・」
  アレックス「如何して!?」
  エンゼル「あなたの気持ちは、とっても嬉しいわ・・・。何故もっと
        早くに、あなたに出会わなかったのかしら・・・。そうし
        たら、私はもっと自分の人生を大切に生きれた・・・。」
  アレックス「・・・何、言ってるんだ・・・?」
  エンゼル「この島からは、決して出られないわ・・・。」
  アレックス「・・・嘘だ・・・」

         アレックス、後方へ走って行き、壁があるような
         仕種で、手探りで触り、壁を叩くように。
         (両横へも走って行き、同じように。)

  アレックス「・・・何故だ・・・何故だ・・・!?ここは島じゃないのか
         ・・・!?直ぐそこに、波が見えているのに何故、水
         しぶきを浴びることができない・・・。直ぐそこに、森の
         木々が生い茂っているのに、何故走って深緑の香り
         を吸い込むことが出来ないんだ!?あそこに見えて
         いる太陽や、カモメや白い雲は何なんだ・・・!?全
         て幻か!?全部、今見て感じていることは、俺の幻
         想なのか・・・!?俺は一体・・・。エンゼル・・・おまえ
         は誰だ・・・」
  エンゼル「・・・私・・・なたのことを知ってたのよ・・・。」
  アレックス「え・・・?」
  エンゼル「あなたは、私の為にカクテルを作ってくれた・・・。」
  アレックス「・・・店に・・・来たことがあるのか・・・?」
  エンゼル「(頷く。)ヘンリーと一緒に・・・。」
  アレックス「・・・まてよ・・・ひょっとして・・・2人向い合って、真ん
         中のテーブルに座っていた・・・」
  エンゼル「(一瞬、嬉しそうに。)覚えていてくれたの・・・?」
  アレックス「いや・・・あの時の女の顔が、カップルで来ている割
         に、何故か沈んでいるように見えて・・・。こりゃ、喧嘩
         でもしたかな?何て思ってたんだ・・・。」

         エンゼル、微笑んでアレックスを見詰める。

  アレックス「・・・それで、何か飲み口のいいカクテルを・・・と、頼
         まれて、俺は・・・“エンゼル”を作ったんだ・・・。ちょっ
         とばかり元気づけてやろうと思って・・・。“エンゼル”
         ・・・?」
  エンゼル「あの時、あのカクテルのお陰で、何だかほんの少し
        だったけれど、キラキラ光る宝石のような“エンゼル”
        に、心和まされたの・・・。一体どんな人が、こんな綺
        麗なカクテルを作ってくれたのかしら・・・って。見回し
        たその先に、あなたがいた・・・。一瞬目が合ったあな
        たは、私に優しく微笑んでくれたのよ・・・。」
  アレックス「そうか・・・。あの時の彼女がおまえだったのか・・・。
         しかし・・・この島には如何して・・・?尤も、今はここ
         は、島の幻影をした、何か訳の分からない所だと
         分かったが・・・。おまえは如何して・・・。何か分から
         ないことばかりだ・・・!!一体・・・!!」

         その時、今まで聞こえ見えていたものは
         段々遠ざかるように消えて行く。
         (スモーク流れる。)
         一見、宇宙ステーションのような感じへと
         変わる。

  響くような声「A287Z、2010年アメリカゲートへ。E653G、
          2013年フランスゲートへ。」

         アレックス、不思議そうに辺りを見回す。

  エンゼル「(微笑んで、アレックスを見詰める。)一旦、お別れね
        ・・・。」
  アレックス「・・・おわかれ・・・?」
  エンゼル「(頷く。)」
  アレックス「お別れって一体・・・!?」
  エンゼル「まだ分からない・・・?」
  アレックス「・・・分からないって・・・何を・・・?」
  エンゼル「私達、生まれ変わるのよ・・・。」
  アレックス「生まれ・・・変わる・・・?」
  エンゼル「あの大嵐の夜、今にも沈没しそうな、あなたの乗った
        ヨットを見つけた旅客船に私は乗っていたの・・・。こち
        らの船に、あなたを引き上げようとした時、大波に飲ま
        れて、あなたのヨットは、あっと言う間に海へと沈んで
        行った・・・。あなたを一緒に連れたまま・・・。」
  アレックス「・・・如何言うことなんだ・・・。」
  エンゼル「丁度、同じ頃・・・私は自分の船室で、この傷をつけた
        の・・・。(手首を見せる。)」
  アレックス「・・・俺は・・・俺は・・・死んだのか・・・?そして・・・お
         まえも・・・。」
  エンゼル「(微笑んで。)そう・・・。だから、生まれ変わる準備の
        為に、ここに来たんじゃない・・・。あそこに見える(客席
        上方を指差す。)あなたが太陽だと思って、ずっと見て
        いたものは、私達が生きていた地球・・・。あなたったら、
        全然気付かないんだもの・・・。」
  アレックス「(客席上方を、見上げる。)あれが・・・地球・・・?」
  エンゼル「ようく見て。光って見えるけど、その光の向こうは青い
        筈よ。」
  アレックス「(眩しそうに、手で光を避けながら、その方を見る。)
         ・・・青い・・・。本当だ・・・青い!!そうか・・・そうだっ
         たのか・・・!!俺は№A287Z・・・。ここは生れ変わ
         るまでの、魂の中継ステーション・・・!!そうか・・・。
         (大きく息を吸い、安堵の表情を浮かべる。一時置い
         て、何か思い出したように。)だけど・・・生まれ変わっ
         たら、今の記憶は・・・!?」
  エンゼル「勿論ないわ。」
  アレックス「じゃあ二度とおまえとは・・・!?」
  エンゼル「分からない・・・。けど・・・あなたとは、また会える気が
        する・・・。何処かで・・・。(微笑む。)」
  アレックス「エンゼル・・・。」
  エンゼル「私の本当の名前はフランシス・・・。“エンゼル”は、あ
        なたのカクテルの名前・・・。」
  アレックス「・・・そうだったのか・・・。(微笑んで。)・・・フランシス
         ・・・素敵な名前だ・・・。(エンゼルの手を取り、見詰
         める。)必ず・・・また会おう・・!!」

         2人、手を取り合ったまま歌う。

         “屹度また会おう・・・
         今度は二人・・・恋をする為に
         屹度また会える・・・
         今度は二人・・・共に歩く為に
         今のこの温もりは
         決して忘れない・・・!!
         今のこの安らぎは
         決して手離さない・・・!!
         屹度・・・また・・・会えるから・・・
         その時まで・・・!!
         さ・・・よ・・・な・・・ら・・・”

  アレックス「おまえにここで会えて・・・よかった・・・。ありがとう
         ・・・。」

         アレックス、エンゼルをそっと抱き寄せる。

  エンゼル「私の方こそ・・・ありがとう・・・。」

  響くような声「ゲート開きます!」

         後方より2本の光が差し込む。

  アレックス「行こう・・・。」
  エンゼル「(頷く。)」

         2人、手をつないで見詰め合ったまま、ゆっくり
         後方へ。
         (後方で手を離し、左右に分かれる。)

     コーラス“屹度また会おう・・・
           今度は二人・・・恋をする為に・・・
           屹度また会える・・・
           今度は二人・・・共に歩く為に・・・
           今のこの温もりは
           決して忘れない・・・!!
           今のこの安らぎは
           決して手離さない・・・!!
           屹度・・・また・・・会えるから・・・
           その時まで・・・!!”

         コーラス止まる。

  アレックス「(振り返り。)エンゼル!!」

         エンゼル、振り返る。

  アレックス「屹度・・・屹度、また会おう!!」

         エンゼル、涙を堪えるように。2人、見詰め合う。
         コーラス盛り上がる。

         “あー・・・あー・・・”

         フェード・アウト。

   ――――― 第 9 場 ――――― A

         赤ん坊の泣き声木霊して、段々遠ざかる。
         フェード・インする。と、紗幕前。
         上手より紳士(ジョーイ)と、婦人(クリスティーン)
         ゆっくり話しながら登場。下手方へ。

  ジョーイ「いいじゃないか、クリスティーン・・・。(優しく。)」
  クリスティーン「(困惑したように。)でも、あなた・・・。」
  ジョーイ「学生の間くらい、好きなことをやらせてやろうじゃない
        か。(微笑む。)」
  クリスティーン「だけど心配で・・・。何故、急にロッククライミング
           なんて、危険なことをしたいだなんて言って、困
           らせるのかしら・・・。」
  ジョーイ「でも、いい子に育ったじゃないか・・・。アレックスのよ
        うに優しく逞しい子になるように、願いを込めて名前
        を付けた、その願い通りに・・・。おまけに親思いで、
        勉強熱心だ・・・。親が言うのも何だが、出来た息子
        だと、自慢に思っているのだよ・・・。」
  クリスティーン「それは私も同じですわ・・・。だけど・・・。」
  ジョーイ「やりたいことをやらせてやろうじゃないか・・・。卒業
        したら、医者になると言っているのだろう?学生の間
        くらいは、自由にさせてやったとしても、あいつは決し
        て羽目を外して、私達を悲しませるようなことはしな
        いさ。それにロッククライミングなら、私も学生時代に
        サークル活動していただろう?よし、今度一緒に山に
        登ってみるか!!」
  クリスティーン「・・・そうでしたわね・・・。(クスクス笑って。)そう
            言えば、あの頃のあなたも、アレックスに何れ
            劣らずの冒険家でしたわね・・・。アレックスの、
            ヨットで世界の海を渡り歩く夢で、余り知られて
            ませんでしたけど・・・。」







    ――――― “未来への扉”
                 エンディングへつづく ―――――







 ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪


     (おまけフォト^^;)
     
 
     アレックスさんの働くお店の“図”です(^.^)
     分かり難くてすみません(>_<)
     この頃は、こんな風にノートの端っこに、落書き
     のように舞台のイメージ図などを書き込んで
     いたのです~^^;





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