ご近所のご婦人から電話が来た。
昔、主人が小学生だった頃、隣家の大学生のお兄さんに勉強を見てもらったことがあったそうな。
数年前に、亡くなられたのだが、そのご婦人はその方の奥様だ。
未亡人となられ、息子二人は他県に居住。
今は、大きな家に一人暮らしだ。
庭の植木の手入れに行ったり…と、主人は何かと面倒を見ている。
私より、5歳年長の彼女は、私とも仲良しさんだ。
その彼女の電話によると、なんか、天井のほうで音がすると言うのだ。
ネズミではないらしい。
最近は、ハクビシンや狸まで出没する世の中だ。
一人では、さぞや怖かろうと、主人の出番となった…。
音の主は、屋根の上のカラスらしい。
カラスと言っても、すごく大型らしい。
屋根をつついてる音のようだ。
原因が分かり、ちょっと、胸をなでおろしたが、一人は怖い。
私など、皆が外出して一人で留守番をしているときなど、ちょっとした音にもビビっているのに…。
「〇〇さん、急に老けたな…」
主人がぽつりと言う。
明日は我が身。 なんだか、自分に向けられたような言葉に思えた…。