鹿児島県のお茶の生産量は,静岡県の4万100トンに次ぎ,日本2位の2万600トン(全国に占める割合は27%)です。
今月2日は,新茶の摘み頃とされる立春から数えて88日目にあたる八十八夜でした。八十八夜は,茶摘みに最適な時期とされることから,新茶シーズンの到来を告げる日でもあります。
この日,鹿児島,静岡,宇治など全国の茶の産地では,献茶祭や新茶をPRする行事などが繰り広げられました。
>>八十八夜の献茶祭
立春から数えて88日目にあたる八十八夜の今月2日,茶の生産量が全国2位の鹿児島県では,鹿児島市南栄のかごしま茶流通センター8鹿児島県茶市場)内の茶業記念碑前庭で「献茶祭」が行われました。関係者ら約30人が参加し,鹿児島の茶業の一層の発展を祈願しました。
八十八夜に行われている献茶祭では,まず煎茶の小笠原流の師範らが,ことし最初に摘んだ一番茶で茶をいれ,明治から昭和初期にかけて,茶の産地としての礎を築いた樋渡次右衛門の石碑に献上しました。
鹿児島県茶業会議所によると,今年の一番茶は2月から3月の低温で新芽の生育状況が去年より1週間から10日ほど遅れたため,先月末までの出荷量は去年の63%の1641トンでした。キロ当たりの単価は2912円と去年の111%で,平年並みに落ち着いてきたということです。なお,味や香りは例年と同じか,それ以上の仕上りだということです。
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鹿児島県のお茶の生産量は,静岡県の4万100トンに次ぎ,日本2位の2万600トン(全国に占める割合は27%)です。
>>>東京 新茶販売や献茶祭 八十八夜,東京都内で静岡茶PR
静岡県は1日,東京都千代田区有楽町の県東京観光案内所で,県内JAから取り寄せた初摘み茶葉などを販売する「新茶まつり」が始まりました。「首都圏の人にも,いち早く静岡茶を味わってほしい」(同案内所)とし,8日まで藤枝や掛川,島田など県内各地の新茶を市価よりも安く販売しています。
新茶と抹茶クッキーを味わう呈茶セットも人気。袋井産クラウンメロンなど県内特産品が当たる抽選会も実施しています。
また,中央区日本橋人形町の茶ノ木神社では献茶祭が開かれ,日本茶業中央会関係者や地元住民ら約40人が新茶を奉納して茶業発展を祈願しました。静岡と鹿児島,宇治の茶の試飲や,茶の入れ方を指南するミニ講座も行われました。
>>>>>>静岡 最高値108万円の新茶を奉納
静岡市で先月行われた新茶の初取り引きで過去最高値となる1キロあたり108万円の値がつけられた新茶が,八十八夜の2日,静岡県富士宮市の富士山本宮浅間大社に奉納されました。
この新茶は,JA富士宮の茶農家が手もみで仕上げたもので,先月,静岡市の茶市場で行われた新茶の初取り引きで,1キロあたり108万円という過去最高値で富士宮市の製茶問屋が仕入れました。
>>>>>>熊本で八十八夜の献茶祭
八十八夜の2日,新茶を奉納してことしの豊作を祈る献茶祭が熊本市で行われました。
熊本市中央区の藤崎八旛宮で行われた献茶祭には,県経済連の茶生産流通協議会の関係者などが出席しました。
まず,県煎茶道連盟に加盟する流派の代表がことしの新茶でお茶を入れ,神前に献上しました。そして,ことしの豊作や生産者の安全などを祈願して玉串がささげられました。
県経済連によると,ことしの茶は3月,4月の気温が低かったことから例年より生育が遅れていますが,霜の被害もなく,色・味・香りの三拍子揃った良質な新茶が期待できるということです。
>>>>>>八十八夜の宇治茶摘み,京都
八十八夜の2日,京都府宇治市の宇治茶会館・茶業センター茶園で新茶摘みが行われました。14人の茶摘み娘が昔ながらの,あかねだすきに「あねさんかぶり」姿で手摘みを実演しました。
>>>>>>佐賀・嬉野市で新茶を奉納「献茶祭」
八十八夜の2日,佐賀県内有数のお茶どころ嬉野市で,ことしの収穫に感謝し,神前に新茶を奉納する「献茶祭」が開かれました。はじめに神前に新茶を奉納し,神社の神職が祝詞を上げて,ことしの収穫に感謝しました。そして,出席した人たちが次々と玉串をささげて,ことしのお茶の豊作などを祈りました。
嬉野市の献茶祭は,毎年,八十八夜にあわせて,地元の豊玉姫神社で行われていてます。ことしは春先以降,晴天が続き,適量の雨にも恵まれて,味も香りも上出来だということで,先月下旬に行われた今シーズン初めての入札会では,1キロ4万3000円と,過去最高の金額で取り引きされたものもありました。
なお,嬉野茶の生産農家は,高齢化などの影響で20年前の半分以下の400戸ほどに減るなど,後継者不足が深刻になっています。
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