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「日本会議 Tadae Takubo: Chairman of Japan Conference (Nippon Kaigi)

2017-06-10 00:00:08 | 書房

Tadae Takubo: Chairman of Japan Conference (Nippon Kaigi)

 

「日本会議」とはどんな組織なのか
 「日本会議」 http://www.nipponkaigi.org/ は1997年に「日本を守る国民会議」と「日本を守る会」が統合して設立された保守系の政治運動団体である。日本会議のホームページによると,これまでに明治・大正・昭和の元号法制化の実現や昭和天皇御在位60年といった慶事のほか,教育の正常化,歴史教科書の編纂事業,終戦50年の戦没者追悼行事などに取り組んできた。最近では特に憲法改正実現に向けた運動を展開してきた。 事務局を担う「日本青年協議会」の源流は新興宗教「生長の家」で,現在は無関係とされる。

私達「日本会議」は,前身団体である「日本を守る国民会議」と「日本を守る会」とが統合し,平成9年5月30日に設立された全国に草の根ネットワークをもつ国民運動団体です。

>>> 「日本会議」とは       出典: 日本会議ウェブサイトより http://www.nipponkaigi.org/about
              
 私達の国民運動は,これまでに,明治・大正・昭和の元号法制化の実現,昭和天皇御在位60年や今上陛下の御即位などの皇室のご慶事をお祝いする奉祝運 動,教育の正常化や歴史教科書の編纂事業,終戦50年に際しての戦没者追悼行事やアジア共生の祭典の開催,自衛隊PKO活動への支援,伝統に基づく国家理 念を提唱した新憲法の提唱など,30有余年にわたり正しい日本の進路を求めて力強い国民運動を全国において展開してきました。
 今日,日本は,混迷する政治,荒廃する教育,欠落する危機管理など多くの問題を抱え,前途多難な時を迎えています。私達「日本会議」は,美しい日本を守り伝えるため,「誇りある国づくりを」を合言葉に,提言し行動します。
 また,私達の新しい国民運動に呼応して,国会においては超党派による「日本会議国会議員懇談会」が設立されています。私達は,美しい日本の再建をめざし,国会議員の皆さんとともに全国津々浦々で草の根国民運動を展開します。皆様のご声援をよろしくお願いします。
                                              出典: 日本会議ウェブサイトより http://www.nipponkaigi.org/about

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日本会議の正体 (平凡社新書)
安倍政権とも密接な関係をもち、憲法改正などを掲げて政治運動を展開する、草の根右派組織「日本会議」。虚実入り混じって伝えられる、その正体とは。関係者の証言を軸に、その成り立ちと足跡、活動の現状、今後の行方を余すことなく描く。反骨のジャーナリストがその実像を炙り出す決定版ルポ。
平凡社刊   青木理著       864円

 

 

>>>700万人の憲法改正署名集めた日本会議 

                          出典:週刊ポスト2016年5月27日号

 『日本会議の研究 (扶桑社新書)』(菅野完・著/)が異例のベストセラーになっている。「日本会議」は1997年に設立された団体で,憲法改正などを掲げ,安倍政権と密接に関わるとされている。

 この日本会議とはどのような団体なのか。前身となる団体を含め、日本会議の事務方のメンバーと数十年前から交流のある村上正邦・元自民党参議院議員会長は、組織の内実をこう語る。

「古くから日本会議にかかわっているメンバーたちが原点としているのは宗教法人生長の家(※注)を設立した谷口雅春先生の教えです。谷口先生は現行 憲法を占領基本法だと批判していて、憲法改正というならばまず明治憲法の復効を宣言し、その後に改正すべきだと主張していた。諸悪の根源は現憲法ですよ。

【※注/谷口雅春氏が1940年に創設した宗教団体。1964年から憲法改正など保守的な政治活動を展開してきたが1980年代は政治活動は停止】

 私のように谷口先生を尊敬している人間は今も少なくない。でも、今の日本会議は谷口先生の思想を押しやって、憲法改正だけを主張している。うわべだけ法を改正すればいいと主張している、本質が抜けた集団になってしまった。谷口先生の憲法論はどこへいってしまったのか」

 外から分かる現象だけを追っていると、政権に絶大な影響力を持つ組織のように見えるが、内実を知る人に聞くと「日本会議は決して“怪物”ではない」という声が聞こえてくる。村上氏はこう続けた。

「マスコミはあたかも日本会議が安倍内閣を取り仕切っているような言い方をしているが私は不思議だ。政府とともに自主憲法制定・改正を一緒にやっていこうといっているに過ぎない」

 菅野氏も同様の見方をしている。

「日本会議というのは得体の知れない巨大組織というイメージで取材を始めましたが、資料を読み込んでいくと、むしろ70年代安保の頃から愚直に講演会や勉強会、署名活動など、保守系団体としての地道な運動を続けてきた人たちだということがわかってきた」

 保守系団体、ネット右翼などに詳しい著述家の古谷経衡氏も、「政権全体への影響力でいえば、選挙のたびに600万~700万票を集める創価学会の方が大きいでしょう。安倍政権にメンバーが多いのは、全国に支部がある保守組織だからではないでしょうか」と評した。

  そういった日本会議に関しての“率直な見方”を記した『日本会議の研究 (扶桑社新書)』は、インターネットでは批判の嵐に晒され、大炎上を巻き起こして いる。そうなるとバックに巨大な支持層を抱えているようにも思える。実際、日本会議の関連団体は、憲法改正に向けての署名集めで、すでに700万人分を集 めたと発表している。

 

 『日本会議の研究』 菅野 完著より

 ■日本会議を作った男が語る「戦後50年決議」の真相 --出典 p62~p63

 日本会議の歴史を追いかけるには、どうしても避けて通れない男がいる。
 亀井静香をして「2000mの地下から這い上がった男」と感嘆せしめ、野中広務をして「あんた、天下を獲るつもりじゃないだろうね」と驚嘆せしめた男。
 参院議員でありながら、渡辺美智雄なきあとの旧中曽根派を継承し、派閥のドンとして歴代の総理総裁選びに絶大な影響力を行使し続けた男。
「生長の家」をはじめとする宗教票をバックにし、参院に君臨し続け「参院のドン」「参院の法王」、「村上天皇」と呼ばれた男。
そう,村山正邦だ。
 村上正邦こそが、日本会議を作り、その前身である「日本を守る会」や「日本を守る国民会議」 のリーダーとして、彼らの国民運動の先頭に立ち、この連載のメインテーマの一つである「日本青年協議会」を「大人の世界」に紹介した人物だ。
 彼に話を聞かずして日本会議の歴史は語れない。日本会議の歴史だけではない。村上正邦の証言なしで、今の安倍政権の背後に蠢く「一群の人々」を語ることはできないだろう。
 2015年8月某日、その村上正邦本人を、永田町の事務所に訪ねた。
 広いオフィスの一角に、清潔な応接セットが置かれている。村上氏はそのソファーに座り、出迎えてくれた。
「じゃ、まず、ご挨拶ね」
 名刺交換の間にもこちらの表情を確実に観察する眼光は、あくまでも鋭い。だが、いささかも嫌な気持ちはしない。むしろ愛嬢を感じるほどだ。
 事務所の正面には神棚。その下には、谷口雅春真筆の「天皇国日本」の大きな額。神棚の左右には小ぶりの額が飾られている。きっと村上氏の参院選初出馬に際し、谷口雅春がしたためたという手紙だろう。
「よくわかったな。あれは雅春先生から頂戴した手紙だ。僕はこれからも、谷口雅春先生が目指された憲法改正と優生保護法改正を、すこしでも成し遂げようと、活動していくつもりだ」
                                        
 そう語るときの目は、まるで少年のようだ。声の張りも83歳とは思えない矍鑠(かくしゃく)たるもの。「老いてますます盛ん」という言葉は、この人のためにこ そ、ある。
 この人物だ。
 この人物こそが、1995年の「戦後50年決議」策定の舞台裏で、決議文作成の交渉の中心にいた人物だ。

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(・以下略)
                                  

 


日本会議の研究 (扶桑社新書)


「右傾化」の淵源はどこなのか?
「日本会議」とは何なのか?

市民運動が嘲笑の対象にさえなった80年代以降の日本で、めげずに、愚直に、地道に、
そして極めて民主的な、市民運動の王道を歩んできた「一群の人々」がいた。

彼らは地道な運動を通し、「日本会議」をフロント団体として政権に影響を与えるまでに至った。
そして今、彼らの運動が結実し、日本の民主主義は殺されんとしている。――

安倍政権を支える「日本会議」の真の姿とは? 中核にはどのような思想があるのか?
膨大な資料と関係者への取材により明らかになる「日本の保守圧力団体」の真の姿。
 扶桑社刊  800円

 


・https://www.youtube.com/watch?v=quERM58TlxM

・Tadae Takubo: Chairman of Japan Conference (Nippon Kaigi)

・https://youtu.be/quERM58TlxM

 

 


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