>>> 震源南下
出典:KTSテレビニュース http://news.ktstv.net/e63460.html
熊本地震では最初の地震の14日以降,熊本を中心に引き続き地震が相次いでいるが,19日夕方には,八代市で震度5強の地震が観測された。14日以降の主な地震をまとめてみると,前震,本震などは熊本市付近が震源であったが,19日夕方の地震は,震源が南下している。
この状況について,鹿児島大学の井村隆介准教授は,「気になる状況」とする。鹿児島県内の震度については「震度7にはならない。部分的には震度6を超え,倒れる建物もある」と,指摘している。
〔19日〕熊本県八代市の地震,震度5強
出典:気象庁 http://www.jma.go.jp/jp/quake/6/740/20160419175620395-191752.html
■発生事象
発生日時 :4月19日17:52頃
震源地 :熊本県熊本地方(北緯32.6度、東経130.7度)
震源の深さ:約10km
地震の規模:M5.5(推定)
■震度3以上が観測された地域
震度5強:熊本県熊本
震度5弱:熊本県天草・芦北
震度4:長崎県島原半島、熊本県球磨
震度3:福岡県筑後,佐賀県南部,長崎県南西部,熊本県阿蘇,宮崎県北部平野部,宮崎県北部山沿い,宮崎県南部平野部,宮崎県南部山沿い,鹿児島 県枕崎市,阿久根市,出水市,長島町,薩摩川内市,湧水町,霧島市横川町,伊佐市
■震度4以上が観測された市町村
【震度5強】
熊本県:八代市
【震度5弱】
熊本県:氷川町,芦北町
【震度4】
長崎県:南島原市
熊本県:宇土市,益城町,美里町,宇城市,熊本市南区,あさぎり町,津奈木町,上天草市,天草市
【東京新聞 社説】地震と減災 原発はなぜ止まらない
2016年4月20日 http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016042002000128.html
過去にないような地震が起きた。ところが過去の想定に従って,九州電力川内原発は動き続けている。被災者の不安をよそに,責任の所在もあいまいなまま,3・11などなかったかのように。
原子力規制委員会の田中俊一委員長は川内原発に「安全上の問題が起きるわけではない」と言う。
政府もこれを受け「運転を停止する理由はない」と断じている。
規制委は,川内原発の再稼働を認めた審査の中で,今回の地震を起こした布田川・日奈久断層帯による地震の規模はマグニチュード8・1に及ぶと想定したが,原発までの距離が約九十キロと遠いため,影響は限定的だと判断した。
熊本地震は,その規模も発生のメカニズムも,過去に類例のない,極めて特異な地震である。
複数の活断層が関係し,断層帯を離れた地域にも,地震が飛び火しているという。
通説とは異なり,布田川断層帯は,巨大噴火の痕跡である阿蘇のカルデラ内まで延びていた。海底に潜む未知の活断層の影響なども指摘され,広域にわたる全体像の再検討が,必要とされている。正体不明なのである。
未知の大地震が起きたということは,原発再稼働の前提も崩されたということだ。
新たな規制基準は,3・11の反省の上に立つ。「想定外」に備えろ,という大前提があるはずだ。
未知の地震が発生し,その影響がさらに広域に及ぶ恐れがあるとするならば,少なくともその実態が明らかになり,その上で「問題なし」とされない限り,とても「安全」とは言い難い。
過去の想定内で判断するということは,3・11の教訓の否定であり,安全神話の時代に立ち戻るということだ。
川内原発は,1,2号機とも運転開始から三十年以上たっており,老朽化も進んでいる。小刻みに続く余震で,複雑な機器がどのようなダメージを受けているのか,いないのか。
交通網が断ち切られ,食料の輸送さえ滞る中,十分な避難計画もできていない。
その上,九電は,重大事故時の指令所になる免震施設の建設を拒んでいる。
原発ゼロでも市民の暮らしに支障がないのは,実証済みだ。
それなのに,なぜ原発を止められないの? 国民の多くが抱く素朴な疑問である。
【東京新聞 社説】地震と原発 やっぱり原点に戻ろう
2016年4月16日 http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016041602000142.html
日本はやはり地震国。九州を襲った「震度7」に再び思い知らされた。福島第一原発事故のそもそもの原因は,地震である。その原点に立ち戻り,原発の安全対策の在り方を再点検するべきだ。
「今までに経験したことのない揺れだった」と,強い余震が繰り返される中,住民は不安に戦(おのの)く。
「断層帯全体が動いたにしては規模が小さい」と専門家。さらに大きな地震の恐れがあった,ということなのか。
あらためて思い知らされた。「いつでも,どこでも,強大な地震は起こりうる」
今月六日,福岡高裁宮崎支部は,今回の震源地からもさほど遠くない九州電力川内原発の運転差し止めを求める住民の訴えを退けた。
高裁は,対策上想定される基準地震動(最大の揺れの強さ)を「極めて合理的」と判断した。
住民側は「国内の原発ではそれを超える揺れが,二〇〇五年以降だけで五回観測されている」と観測地の過去の平均値から基準を割り出す手法に異議を唱えていた。
瓦や石垣が無残に崩れ落ちた熊本城の姿を見ても,同じ判断ができただろうか。
国会の福島第一原発事故調査委員会は,原因は津波だけでなく「地震による損傷の可能性も否定できない」と指摘。「小手先の対策を集積しても,根本的な問題は解決しない」と結論づけた。
ところが,電力会社も原子力規制委員会も,地震の揺れを甘く見すぎてはいないだろうか。
その象徴がくしくも九電だ。
九電は,川内原発の再稼働がかなうやいなや,事故対策の指揮所になる免震施設の建設をあっさりと引っ込めた。それでも原子炉は止められない。
原発は無数の機器と複雑な配管の固まりだ。見かけは正常に動いていても,強い震動がどの部位にどんなダメージをもたらすか。その積み重ねがどんな結果につながるか,未解明のままなのだ。
断層のずれは,想定外の地震を起こす-。熊本地震の教訓だ。
規制委の審査を終えて次回再稼働候補とされる四国電力伊方原発の近くには,日本最大の断層である中央構造線が走っている。
今回の被害を教訓に,起こり得る地震の規模や影響をじっくりと検討し直すべきではないか。
「いつでも,どこでも,強大な地震は起こる」。地震国日本では,これこそ社会通念であり,一般常識だからである。
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