あんぽん 孫正義伝

　「朝鮮に生まれ，豚の糞尿と，豚の餌の残飯，そして豚小屋の奥でこっそり造られる密造酒の強烈な臭いのなかで育った」にはじまる，「あんぽんー孫正義伝」。想像もできないような貧しさと理不尽な差別を体験しながら成り上がっていった人物。「日本人で孫に勝てるヤツはちょっといない。あの年齢であのスケール感は、日本人じゃ出せないだろう。差別された在日だからこその逞しさ、根強さがある」と。

　発売一カ月で１２万部突破のベストセラーとなった『あんぽんー孫正義伝 』。登場人物の破天荒揃いの個性に度肝を抜かれる。

　著者の佐野眞一さんは、在日三世・孫正義氏のルーツをたどると同時に、在日１世がたどった強制連行の現場や被差別の歴史を自らの体で受け止め、追体験し、「全身で抱きしめる愛情と根性の旅路」，と語っている。

　「孫さんは，鳥栖の駅傍で豚と糞と密造酒の臭いにまみれて育ったような男。祖母の李元照という人がまた、強烈。幼い正義はリヤカーにドラム缶を積んで豚の残飯集めに行った。正義は臭くて臭くてどうしようもなかったと言っていたが…。この祖母は７人の子どもを産んで、その長男が正義の父、三憲。
 
　佐野さんは、孫正義をめぐる物語の背景には、在日朝鮮人をめぐる一人ひとりの無数の切ない物語があるとも語っている。そして、自分の出自をカミングアウトしていない人々の事情も含めて…。

＊「あんぽん－孫の代わりに使った名字をチャカス言い回し」

	あんぽん 孫正義伝
	クリエーター情報なし
	小学館

◆できるだけ大きな夢を持って生きるべきだ

　ソフトバンクCEOの孫正義氏は折りにふれ，「現実が厳しいからこそ自分の夢を，自分の人生に対するビジョンをしっかり持つべきだ」と語っている。

　孫さんは語る。小さな夢を持って生きるのではなく，できるだけ大きな夢を持って生きるべきだ。夢の達成に向かって，情熱を持って努力すべきだ。夢の大きさは金額的な事だけではない。自分の人生に志高いビジョンを描くべきだ。

⇒⇒ＹｏｕＴｕｂｅ　孫正義 「志」を高く持つことの大切さを若者に語る
　　http://youtu.be/vA7a9tQl45A

⇒⇒ＹｏｕＴｕｂｅ　孫正義－人生のビジョン
　　http://youtu.be/Ryn4NGF_mDg

⇒⇒ＹｏｕＴｕｂｅ　ソフトバンク社長 孫正義が語る成功の秘訣.wmv
　　http://youtu.be/yDVb7_ltTNc

ａmazon 「身の丈」を強みとする経営― 縮小の時代に勝つ「新リージョナルマーケティング」 小林 隆一 日本経済新聞出版社 『 「身の丈」を強みとする経営』（日本経済新聞出版社刊）。本書では，性急な業容拡大は弊害が多いとして，堅実な発展を目指して，自らの分を知り，ライバルの動きに惑わされることなく，マイペースを貫きながら存在感を発揮するという経営姿勢を貫く経営姿勢を「身の丈経営」とし，縮小の時代の小売業経営のあり方を示しています。
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