村上春樹に凝っています。
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バースデイ・ガール |
1620円 |
英語圏で高い評価を受けたという小説,「バースデイ・ガール」。ある女性が「二十歳の誕生日」に経験した出来事の物語である。主人公の「彼女」は,「二十歳の誕生日」に予定が狂い,その大切な夜をアルバイト先の「そこそこに名のしれた」イタリア料理店で働いて過ごす羽目に。そして,仕事を代わってくれるはずだった「もう一人のアルバイトの女の子」に続き,鏡を見ないでポウタイを結ぶことができるのが自慢の「フロア・マネージャー」までもが体調を崩すと,「彼女」はいつもとは違う空間へ‥‥‥。さまざまな解釈に開かれているものが多い村上作品ですが,その中でもこの小説は,読後も思わず頭を抱え込んでしまう「謎」に溢れている。
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「こうなればいいという願いだよ。お嬢さん、君の望むことだ。も願いごとがあれば,ひとつだけかなえてあげよう。それが私のあげられるお誕生日のプレゼントだ。しかしたったひとつだから,よくよく考えた方がいいよ」,老人は空中に指を一本あげた。「ひとつだけ。あとになって思い直してひっこめることはできないからね」
◆ストーリー
二十歳の誕生日を迎えた女の子は,誕生日もまたアルバイト先のイタリア料理店で働いていた。その日,店のフロア・マネージャーが体調を急に壊し,代わりに彼女がフロア・マネージャー以外誰も姿を見た事の無いオーナーに夕食を運ぶ事になる。時間通りに食事を運んだ彼女はオーナーに年齢を尋ねられ,今日が二十歳の誕生日であると言う。彼女はオーナーに誕生日を祝福のしるしとして一つだけ願い事を叶えようと言われ,戸惑いながらも一つの願い事をする。
回想する彼女に「僕」は尋ねる。願い事は叶ったのか,願い事に後悔はないか,
彼女: 主人公。「僕」を前にして二十歳の誕生日を回想する。
オーナー: 彼女が二十歳の時にアルバイトをしていたイタリア料理店のオーナー。店のあるビルの6階に部屋を持ち毎晩8時に店から食事を運ばせている。
フロア・マネージャー: 彼女の二十歳の誕生日に突如体調を崩し,彼女に自分の代わりにオーナーへ食事を運ぶように指示する。
僕: 彼女の物語の聞き手。二十歳の誕生日を回想する彼女を前に,彼女にいくつかの質問をする。
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