Yacht BrisaⅡ 日記

北海道の田舎暮らしで家庭菜園とヨット「BrisaⅡ(Catalina28 Mk2)」を楽しむ爺のぐうたら日記

庭仕事の愉しみ

2020年12月19日 | 私の本棚
「馬で行くことも、車で行くことも、二人で行くことも、三人で行くこともできる。だが、最後の一歩は自分ひとりで歩かなければならない。」
ヘルマン・ヘッセの名言であるが、母親の臨終にも立ち会わなかったと云うヘッセの心の片鱗を語っているのかも知れません。
ヘルマンは、母マリーの2人目の夫、ヨハンネスの2番目の子どもとして生まれました。
マリーの気質をそっくり受け継いだヘルマンは、夜ごとの悲鳴、怒り狂ったような反抗の態度、意固地に自分の殻に閉じこもっていたかと思えば、ずっと泣き続けるなど、今で云う、「自閉症」的な症状を持つ子供だったらしい。
代表作に「車輪の下」、「デミアン」等があり、『ガラス玉演戯』などの作品が評価され、ノーベル文学賞を受賞しています。
私の中では大学時代に友人から何かのきっかけで、「車輪の下」を勧められ読む機会がありましたが、「埴輪雄高」同様に嫌いな作家・作品に分類されます。



しかし、農業に関しては妙に共感するところが多く「庭仕事の愉しみ」は挿絵を含めて好きな本の一冊です。
ただ根本的に違うところは「土と植物を相手にする仕事は、瞑想するのと同じように、魂を解放させてくれるのです」とは思えない事です。
私は単に畑を耕し、種を植え、芽が出て成長するのを見る事が楽しく、そして其れ等を収穫し食する事が嬉しく、幸せに感じているだけの事です。
この時期は家内と一緒に来期の栽培計画を考えていますが、悩みは人生に比喩した事では無く、あれもこれもと云った「欲望」との葛藤だけです。



この正月は「新型コロナ」の影響で娘も帰省してこないし、母は「サ高住」に居るし、二人だけで過ごす「正月」です。
雪に覆われた畑を眺めながら、来期の栽培計画を話し合うのも良いかなぁ と思っています。



「新型コロナ禍」が早くに収束し、穏やかな日が送れるように祈っています。
皆さんもご健勝で新年をお迎え下さい。






コメント
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