Yacht BrisaⅡ 日記

北海道の田舎暮らしで家庭菜園とヨット「BrisaⅡ(Catalina28 Mk2)」を楽しむ爺のぐうたら日記

一度行ってみたい波止場

2021年03月25日 | キャビン夜話
家内の里帰りをヨットで行ってみたいと夢見た頃がありました。
実家は東京の江東区古石場と云うところで、電車だと「門前仲町」か「木場」が最寄り駅になりますが、近くに「夢の島マリーナ」がありますので、此処にヨットを停泊してして下町を愉しむのも良いなぁと考えた次第です。
東京湾に入ったら、横浜に寄港を夢見た波止場があります。

横浜港は1859年(安政6年)に東波止場(イギリス波止場)と西波止場(税関波止場)が幕府により建設され、開港。
1867年(慶応3年)、東波止場が弓なりに湾曲した形に築造され、その形が「象の鼻」に似ていた事から「象の鼻波止場」と呼ばれましたが、明治に入り大桟橋が築造され、関東大震災で被災し直線的な形で修復されましたが、2009年(平成21年)、横浜開港百五十周年を記念して元の形に復元され現在に至っています。



現在は観光チャーター船の乗船場所等として利用されているようですが、山下公園とみなとみらい地区に近い事から、一度此処にヨットを停泊して中華街などに行ってみたいと夢見ていました。
管理は「京浜フェリーボート」が行っているようで、夜間係留も可能だそうです。



近くには「帆船・日本丸」も係留され、「横浜みなと博物館」が併設されています。
館内には、横浜の港と船を愛したデザイナーで画家の柳原良平アートミュージアムがあります。



戦後間もなく、寿屋(現・サントリー)宣伝部には、才気あふれる若手が集い、斬新な広告を生み出しました。
のちの芥川賞作家の開高健や直木賞作家の山口瞳は、「人間らしくやりたいナ」「トリスを飲んでHawaiiへ行こ!」といった名コピーや「洋酒天国」というPR誌を残しています。
柳原良平は、酒類の広告キャラクターのなかで歴代もっとも地名度の高い、2頭身のおじさんキャラクター「アンクルトリス」を描き有名です。
多くの作品や画集を残していますが、ヤマハ発動機が毎月発行している「Salty Life No.213」に彼の画集「船旅と世界の港町(発行/講談社、昭和53年8月15日初版)」が紹介されており、その画集の表紙絵が我が家の玄関に飾ってあるリトグラフと似ており、興味を持ちました。



『本作は、柳原がお気に入りの船や港町をデッサンした画集である。
ページをめくれば、水彩や切絵、油絵で描きわけた彼らしいタッチだけでなく、淡い色彩の写実的な異なる風合いも掲載。
「白いタキシード」や「寄港地」の名のエッセイも収録し、著者の世界観を覗ける内容となっている。
「アンクルトリス」や当時の寿屋の活躍を知る人だけなく、若い世代も楽しめる画集だ。』と紹介されています。

私は色が鮮やかで、クルージング船と一緒にヨットが沢山描かれているのが気に入って買い求め、飾ってあります。
「アンクルトリス」を書いた画家だけあって、とても親しみを覚える絵です。

今は叶わぬ夢ですが、東京に行った際には足を伸ばして「象の鼻波止場」と共に行ってみたい博物館です。

コメント
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