Yacht BrisaⅡ 日記

北海道の田舎暮らしで家庭菜園とヨット「BrisaⅡ(Catalina28 Mk2)」を楽しむ爺のぐうたら日記

土壌汚染

2024年10月11日 | キャビン夜話

我が家の敷地に隣接する「海岸保全地区」で「シンナー系及び鉱物油」による土壌汚染が発覚。

汚染は令和5年9月に「ひだか東農協自動車整備工場」の従業員がシンナーを同工場裏手にある海岸保全区域に不法投棄した事で発覚、従前から不法投棄が慣例的に行われていたらしいとの事。

ここは70年位前に自動車整備工場が二軒並んで建っていた場所で、その頃から鉱物油等の投棄が行われていました。

当時は規制もなく、投棄されていたことを子供心に記憶しています。

海岸線は広い砂浜と砂山で強風の時は室内まで砂が飛ばされてきて掃除が大変だった事を覚えています。

その後「ひだか東農協」に譲渡され、現在の「ひだか東農協自動車整備工場」になりました。

私が小学校高学年になる頃、海岸浸食が顕著となり加えて向別川の蛇行により海岸線の浸食に拍車が掛かり、更には砂山も土木工事等の骨材需要増加で掘り運ばれ採り尽くされて無くなりました。

その後は土地所有者である土建業者が5棟10戸の社宅を建てて、社員の方が入居していましたが老朽化により取り壊され、更地になって居たところを私が平成21年8月に購入し、翌年5月に自宅新築工事に着工、同年10月に竣工しました。

既に河川改修や護岸工事も完了しており、砂を採取した後も相当深くまで山土を埋め戻してありました。

住宅建設のため地盤調査をしたところ、「杭打ち込み」の必要が無いほど強固に地盤改良がなされていたので530坪程を購入して家を新築しました。

新築にあたり、僅かな傾斜を是正するため「コンクリート・ブロック土留め」をする必要が生じたので、「海岸保全区域」を管理していた「室蘭建設管理部浦河出張所」に出向き相談したところ、個人所有地であっても海岸法(昭和30年法律第101号)が定める海岸保全区域内なので許可無く「コンクリート・ブロック土留め工事」を勝手に行うことが出来ず、申請の上許可を得ることを要すると指導され、申請・許可を経て「コンクリート・ブロック土留め工事」を施工しました。

この隣接する「海岸保全区域」内にシンナー等を不法投棄し、其れが発覚して原因者(投棄した人)並びに「ひだか東農協」は廃棄物処理法違反の疑いで起訴され本年9月に「罰金の略式命令」を浦河簡易裁判所から受けています。

しかしながら、不法投棄発覚から1年以上も経過しているにも拘わらず、隣接者へは何の説明もなく、除染工事が始まり「海岸保全区域」をバックホーで掘削し始めことから異臭・騒音に気づき「海岸保全区域」の維持・管理者である「室蘭建設管理部浦河出張所」に照会、事件を知った次第です。

北海道新聞(9月21日記事)に依れば、今まで記者発表もされて居らず、北海道日高振興局保健環境部環境生活課は「近隣住民の健康被害は確認されていない」と今更に開き直る始末。

汚染被害の懸念を申し立てると北海道日高振興局保健環境部環境生活課の担当係長のK氏は、上流地区にある井戸を調査し「汚染事実は無い」と判断、更には「そんなに心配なら、保健所に云え」と逆ギレする始末。

更には「うちの土地では無い」を繰り返す始末、海岸は国有地で海岸保全区域の維持管理は北海道である事をなんと理解しているのだろうか?

「ひだか東農協」には「近隣対策を怠らないように指導したが、同農協が理事会で近隣対策をしないと決めたので、そのままにした」等と訳の分からない事を言い出す始末、呆れてものが言えません。

その後、「ひだか東農協」、「ひだか東農協自動車整備工場」、「室蘭建設管理部浦河出張所」、「北海道日高振興局保健環境部環境生活課」それと除染工事を請け負う企業が汚染地隣接者である私の所に謝罪と詳細の説明を行うための訪問を受けました。

除染工事は微生物製剤等を用いて除去・除染を行うそうで工期は令和7年2月迄予定して居るが伸びる可能性もあるとの事。

ボーリング調査では私の土地まで汚染拡大はして居ないようで、先ずは一安心ですが事件を公表したがらない役所等の体質には不信感が生まれました。

また、堤防が完成して60年以上にもなるのに、民有地にかかった部分の用地買収は行われて居らず、役所の怠慢さには呆れます。

それでいて、勝手に「海岸保全地域」の線引きをしており、自分の土地に何か構築したいときは「申請しろ」とは傲慢すぎると思っています。

此処の海浜部は町内で唯一「消波用テトラポット」が設置されて居らず自然の砂浜が残っているところで多様な海浜植物が生えています。

また、エゾ鹿・キタキツネ・オジロワシ・オオワシ・白鳥等四季を通じて多くの野生動物がやって来ます。

 

海辺の景色はとても美しく、特に初秋から見られる「落陽」は素晴らしいものがあり、それらに惚れ込んでこの地に移り住んだ次第です。

しかし、心ない釣り人や不良達が「仕掛けの針」や飲み食いした食品の「ゴミ」を放置したままにしたり、「たき火」をしてただ砂をかけて帰ったりするため「燻っている火種」に触れて子供が火傷をするなど、危険が一杯の砂浜になって居ます。

気が付くと注意を促しに行くのですが、「逆ギレ」されて恐怖を覚える事も間々あります。

地元の自治会や心あるグループの人達が海岸掃除をやってくれているのですが追いつきません。

流れ着くゴミも漁業関係のもと思われる物が多い事も現実です。

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする