老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

ジャズ・アルバム「おむすび」(坂田明)

2008-01-27 15:24:36 | イラク戦争
今、PCを使って「おむすび」という変わったタイトルのジャズ・アルバムのCDを聴いています。このCDは、昨日、ニッショーホールで行われたJCF主催、JIM-NET協力の「バレンタイン・コンサート」で買い求めたものです。

昨日は、「命のバトンタッチのために、あきらめない」というテーマで鎌田実さんのお話があった後、坂田明さんひきいるバンドYahhoo!(坂田明(サックスと歌)・黒田京子(ピアノ)・バカボン鈴木(ベース)、坂田学(ドラムス))が、このアルバムと、その前のアルバム「ひまわり」から、沢山のナンバーを生演奏してくれました。

アルバム「おむすび」に入っているのは、以下の曲です。

1.おむすび(曲・坂田明)
2.マイ・ファニー・バレンタイ(曲・リチャード・ロジャース)
3.星めぐりの歌(詞・曲・宮沢賢治)
4.死んだ男の残したものは(詞・谷川俊太郎 曲・武満徹)
5.メモリーズ・オブ・ユー(曲・ユービー・ブレイク)

この中の、「おむすび」は、『42歳のお母さんが進行がんと闘いながら、外泊で大好きな家に帰ると必ず子どものためにお弁当をつくった。最後につくったお弁当はおむすびだった。おむすびが命のバトンになる。』という鎌田さんが医者として経験した実話を坂田さんが音楽にしたものです。

「死んだ男の残したものは」は、ベトナム戦争時に作られて当時反戦歌として歌われたもので、お聴きになった方もいるかもしれません。歌詞3番の『死んだ子どもの残したものは ねじれた脚と乾いた涙 他には何も残さなかった 思い出ひとつ残さなかった』は、昨日鎌田さんが話された今のイラクの子ども達の姿に重りました。

坂田明さんは、歌声はだみ声だし、風貌も話もどことなくユーモラスで、観客席からはしばしば笑いが起きましたが、演奏から怒りや悲しみ、祈りが伝わって胸がいっぱいになることも多く、泣いたり笑ったりと忙しいひとときでした。私自身は一番前の座席で聴いたせいか、演奏の熱気・迫力がズンズン体に沁み込んできました。

このCDは、1月28日販売開始予定。収益金はチェルノブイリとイラクのこどもたちの医療支援に使われるとのことです。
http://www.amazon.co.jp/s?ie=UTF8&keywords=%E5%9D%82%E7%94%B0%E6%98%8E&search-type=ss&index=blended&page=1

「護憲+BBS」 「明日へのビタミン!ちょっといい映画・本・音楽」より
笹井明子
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イラク人死者15万人超(WHO報告)

2008-01-21 16:32:27 | イラク戦争
日本では余り報道されていないが、WHO(世界保健機構)は9日、米英による03年3月のイラク戦争開始以来、戦闘や宗派間抗争により死亡したイラク人が15万人を越えていることを発表した。

http://www.asahi.com/international/update/0110/TKY200801100046.html
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200801100009.html

イラク戦争は、9・11同時多発テロ発生に伴い米国がアフガンを攻撃した後、更にイラクもアルカイダを支援し、かつ大量破壊兵器を所持しているとの誤った情報操作を国連でも行い、英国を巻き込んで仕掛けた戦争であり、結果的にはテロリストを増殖させ、イラクは元よりアフガン他海外でもテロ行為を増加させていることはもはや疑いのない事実である。またその結果がWHOの死者の報告数でもある。

一方、20日のテレビニュースによれば、石破防衛大臣は給油再開を前に「日本の石油輸入の安全確保と国際貢献のため・・」と海上自衛隊員に訓辞を垂れていた。

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080121k0000m010037000c.html

しかし日本の給油活動は米軍の兵站であり、米軍を恨むテロリストの増殖と米軍との攻防を増加させ、図らずも国民の血税と日本の自衛隊がWHO報告の犠牲者の増大に連動していることを思えば、良識ある国民は勿論、訓辞を受けた自衛隊員も、これがイラクやアフガンでの人道と復興のための正義の戦いなのかと疑問に思うのではないだろうか。

まして戦闘中の外国軍隊のために自衛隊が海外で給油活動(兵站活動)をするとなれば憲法9条違反であり、それを衆議院の2/3で再議決したということは、自衛隊員よりむしろ文民統制する側の方が危険ではないのかと思う次第である。

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
厚顔の美少年
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「人生いろいろ、会社もいろいろ」格差:与太話

2007-12-02 06:54:56 | イラク戦争
※ネタは勿論「護憲+」資料館から。与太話にしてしまったのは、勿論年金未納議員のあの人=小泉純一郎氏。

http://jp.youtube.com/watch?v=_BCAc8yUXdQ
You Tube: "あの"ブラックウォーター社にイラク即時国外退去命令(ABC,JAZEERA,CBS)
http://alcyone.seesaa.net/article/40758918.html
戦争民営化の落とし子 民間軍事会社「ブラックウォーターUSA」 ※「月給」は約3万ドル(300万円以上)
 
米軍(幹部)・外交官ら、或いは我が身ガードのためなら、躊躇いもなく先制攻撃し、殺しまくってもお構いなしで、月収約3万ドル(300万円以上)。文字通り『人生、いろいろ。会社もいろいろ』か。

http://www.news.janjan.jp/world/0711/0711246151/1.php
イラク:月1000ドルでイラクで働く(全訳記事)  (IPSJapan)
 > 身長180cmの頑強な体格のソラノさん(46)は、ペルーの元国軍兵士や警察官で新たに結成される派遣団の一員として、月1,000ドルというペルーの基準からすれば破格の給与と引き換えに1年間イラクにある米軍事施設の警備に当たる。
 >「ここペルーでの稼ぎは月200ドル。それもなんとか仕事を見つけることができた場合だ」と話す
 
この記事から、『人生、いろいろ。会社もいろいろ』の連想が湧いたのだった。あの男とあのセリフと共に。
 
それにしても、ペルーの現地では、日本同様(程度は不明だが)不安定雇用、不安定な身分の由。それでも、収入は月200ドル!イラクに派遣されれば、月1000ドル!に。ブラックウォーターのように、イラクの無辜の市民を殺しまくるわけにはいかず、窮屈だろうが、破格だ…

ところがである、ブラックウォーターUSAのイラクでの傭兵となれば、月3万ドルだ。その更に30倍!さすがに、この破格の高待遇には米国議会も目を剥いた。
 
さて、イラク派遣の陸上自衛隊の場合、特別手当(日当)は3万円だったかな。…基地に穴篭りしての話だが。

気に入らないのは、「防衛省汚職(防衛利権問題)」に関連して、保守派の国会議員たちが、彼らを枕詞に使って“神”にしかねない風潮のことである。国の内外で何をしでかそうというのだろう。戦前の過ちを繰り返そうとでもするのか。彼らの言動からすれば、少なくとも、彼らはその反省を省いて生きてきたのではないかと思われ、その危惧は強い。
 
これだけは与太話に出来ない。イラク戦争も否定、小泉改革も否定するしかない。これも生真面目にならざるをえない。生憎、(その戦争犯罪人でもある)小泉氏のように、小泉チルドレン(刺客)を前にして、『議員は、使い捨てだ』と言い放つほどの器量・厚顔の持ち主でもないのだから。

猶、今回は、敢えてイラク戦争(と占領)、或いはその戦争犯罪人のこと、国内の格差(貧困)問題、などなど重大問題には触れません。それは、単にテーマから逸れるからです。

 http://plaza.rakuten.co.jp/dcount05/diary/200603210001/
 カウントダウンブログ: ▼『人生いろいろ、会社もいろいろ、社員もいろいろ』 小泉首相 2004年

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
蔵龍隠士
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テロ特措法延長問題をどう考えるか(2)

2007-09-02 21:37:19 | イラク戦争
【テロ特措法】と【集団的自衛権行使】

テロ特措法問題で、重要な情報が出ている。今日のサンデープロジエクトで、田原総一郎が、石原政調会長に質問していた問題である。実はこの問題、「朝生」で江田憲次氏が発表した問題を田原が、石原に問いただしたのである。

そのポイントは、「テロ特措法に基づいてインド洋でやっている給油活動の実態。これが、給油の85パーセントがイラク戦争のための給油だという。だから、活動範囲もインド洋より、中東方面でやっている」というものである。

この問題は、軍事専門家の間では、かなり広く知られているようで、江田氏の指摘は、米軍のHPで公開されている資料に基づいている。江田氏の発言は、YouTubeで見ることができる。また、赤旗も同様な事実を指摘している。

軍事評論家の神浦元彰氏も、同様なことを指摘している。http://www.kamiura.com/new.html
>しかし実際の活動範囲はインド洋でもアラビア半島のイエメン沖や、アフリカのソマリア沖で活動している点である。海自の派遣先はアラビア半島の沖合から東アフリカの沖合ということを日本政府は隠し続けてきた。アフガン戦争とは無縁の海域である。

つまり、テロ特措法の精神からいえば、活動実態も違えば、活動範囲も違うという問題。憲法上の問題からいえば、イラク米軍の活動支援のため給油を行うことは、「集団的自衛権の行使」に当たる可能性が高い、ということである。

政府は、このような情報を隠したまま、米国との関係を強調して「テロ特措法延長」を強弁している。今日のサンデープロジエクトで、額賀財務大臣が、石油のシーレーン確保に役立っていると語っていたが、恐らくこれが本音であろう。実は安倍首相の私的諮問機関で、憲法解釈の変更で「集団的自衛権の行使」を認めるべきということをやっているのは、テロ特措法に基づく自衛隊の活動を合法化しようということに他ならない。

しかし、考えてみればすぐ分かるが、自衛隊が実質的に「集団的自衛権」を行使しているということは、政府が明確に憲法違反をしていた、ということになる。このことは、法治国家の根幹を揺るがす大問題であり、このことに対する明確な説明がない限り、「特措法延長」など簡単に認めるべきではない。

「護憲+BBS」「次期衆議院選挙=政権交代に向けて」より
流水
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テロ特措法延長問題をどう考えるか(1)

2007-09-02 21:18:00 | イラク戦争
【韓国人人質事件から考える】

韓国政府の裏での交渉が成功して、韓国人人質が徐々に解放された。韓国聯合ニュースは、「軍当局が、アフガニスタンでの韓国人人質19人の解放条件のひとつとされるアフガン駐留韓国軍の年内撤収計画の履行に向け、準備作業に着手する」と報じている。しかし、韓国派遣部隊の東医・茶山の両部隊の年末撤収は、以前から計画されており、この合意の裏側に身代金の支払いがあったのではないかという憶測がある。

ただ、この韓国軍の年末までの撤収の合意という文言をタリバン側が勝ち取った意味は大きく、タリバンの人質作戦が加速する可能性は充分ある。同時に、「テロリストとは交渉しない」という国際社会の原則とはなじまないため、韓国政府は当分の間、国際社会の非難に耐えなければならないだろう。

一方、この問題をアフガン戦争の発端から検証すると、もともとアフガニスタンを実効支配していたのはタリバンであり、それを武力で倒したのが米国。カルザイ政権は、その米国の支援でできた政権である。タリバン政権は瓦解したが、最高指導者オマル師はいまだ健在。しかも、タリバン政権が、9・11のテロを起したわけではない。9・11の指導者とされるオサマ・ビン・ラデイン率いるアルカイダを国内に住まわせていただけ、ともいえる。

9・11テロに逆上した米国は、その報復のはけ口として、テロリストをかくまう政権はテロリストという名目でアフガン空爆を行い、タリバン政権を瓦解させた。曲がりなりにもアフガニスタンは国家であり、その国家丸ごと報復の対象にしたのが、アフガン戦争である。その意味からすると、タリバンを「テロリスト」と断定するのは米国の論理であって、タリバン側からいうと、われわれは反政府勢力ということになるだろう。韓国政府の今回の措置は、この視点から見ると、「テロリストとの交渉」なのか「反政府勢力」との交渉なのか、という点で微妙だといえる。

実は、この問題、日本のテロ特措法延長を考える場合に、重要な視点を提供している。一つは、アフガンン戦争の本質の問題。「テロは犯罪か」、「それとも戦争か」。他の一つは、アフガン戦争は、「テロとの戦い」かそれとも「内戦」かという問題である。

イラク戦争は今や誰が見ても、ほとんど内戦状態に突入しており、イラクに人道支援することの危険さは、世界各国の共通認識。イラクのマリキ政権は、シーア派中心の政権。彼を支える実力部隊は、サドル師率いるマハデイ軍。米国によるスンニ派のフセイン政権打倒は、当然ながらシーア派を利することになる。結果、その背後に控えるイランを利することになるが、そのイランを米国は徹底的に敵視している。開戦前からアラブ専門家たちは、フセイイン政権打倒は、パンドラの箱を開けることになると警告していた。そして専門家の予想通り、イラクは大混乱となり、ほとんど収拾不能に陥った。

これと同様のことがアフガニスタンにもいえる。アフガニスタンは、部族社会であり、ソ連との戦いで大量の武器が出回っている。また、隣国パキスタンとアフガニスタンとの山岳地帯は、ほとんど政府権力の及ばない地域であり、タリバン政権は、パキスタン軍部の影響下にあることは周知の事実。これを打倒することは、アフガニスタン国内に大混乱を巻き起こすことは必至であった。しかも、アフガン国民は、ソ連侵攻以来戦争の中で生活していたといってよいのだから、その抵抗力は想像を絶する。これを力で統治することの難しさは、つとに指摘されてきた。

一方、米国は民生には関与せず、もっぱら残敵掃討に集中している。最も、難しい民生安定は、他国に任せている(ISAF)。そしてISAFで活動している他国は、米国への恨みを一身に引き受け、多くの犠牲者を出している。そういう中で起こったのが、今回の韓国人人質事件である。

こう考えると、米国流論理(テロとの戦い)の綻びが、いたるところに現れているといえる。今回のテロ特措法延長問題は、この米国流論理を根底から論議することからはじめなければならない。

「護憲+BBS」「次期衆議院選挙=政権交代に向けて」より
流水
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テロ特措法と海上自衛隊の活動

2007-09-02 08:02:14 | イラク戦争
 http://alcyone.seesaa.net/article/53493960.html
低気温のエクスタシーbyはなゆー: 〔ユーチューブ〕海上自衛隊がイラクへ向かう米英の艦に補給活動
  >http://my.shadow-city.jp/?eid=518289
 ネットゲリラ: 海自の給油はイラク戦争向けが85パーセント ※江田けんじ議員発言」と、ネットゲリラさんも、伝える。

11月1日で期限切れを迎える、「テロ特措法」。これが、イラク戦争(米英のイラク単独先制攻撃)に大いに貢献していたとの報告であるが、果たして、イラク戦争は、テロリストへの攻撃であったろうか?いよいよ、その期限延長は疑問を強めた。人道支援でないことは、言うに及ばず、日本人を危うくし、日本国憲法を裏切るもの。
 
運用に当った、小泉・安倍政権の罪は重大で、看過できない。

参照:「テロ対策特別措置法」(首相官邸)
>平成十三年九月十一日のアメリカ合衆国において発生したテロリストによる攻撃等に対応して行われる国際連合憲章の目的達成のための諸外国の活動に対して我が国が実施する措置及び関連する国際連合決議等に基づく人道的措置に関する特別措置法(平成13年11月2日法律第113号)

「護憲+BBS」「今日のトピックス」より
蔵龍隠士
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イラク「駆けつけ・巻き込まれ警護」は自衛隊の既定方針だった。

2007-08-23 20:57:16 | イラク戦争
「情報流通促進計画byヤメ記者弁護士」での情報です。
 イラク、サマワでの陸上自衛隊駐屯地の元隊長が、「オランダ軍が攻撃されたら駆けつけて、わざと巻き込まれて、戦闘に参加する目論見だった」と言う発言をしたことですが、それが、実は自衛隊が事前に教えていて、そのような場合に、巻き込まれることを積極的に指示していたことが明らかになりました。


☆転載熱望 ヒゲ隊長巻き込まれ発言は、自衛隊としての方針だったことを裏付ける書面をNPJで公開! (情報流通促進計画)

http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/6548165e47df4ba6a3a443d58c64dedf

 ここで、武器使用の際の「方法」として、「わざと巻き込まれ」と言う方法が指示されています。自衛隊が武器使用を熱望していたことを裏付けるものです。
 結果的に大規模攻撃が無かったため、この行動に出なかっただけで、何とか武器使用の実績を作りたいという自衛隊の内部論理が明らかになりました。
 マスコミでは取り上げないでしょうから、ブログ、メーリングリスト、口コミなんでも良いので、情報を広めてください。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
眠り猫
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戦闘地域に送られた「戦ってはいけない人たち」

2007-08-17 05:45:20 | イラク戦争
元「ヒゲの隊長」佐藤参議院議員の発言は、ある意味で素直な「個人の本音」ですが議員としては失格です。まあ、タレント弁護士やプロレスラーまで個人を抑えきれない人が参議院議員になれるので、佐藤氏もその程度・・・ともいえますが。

しかし、自衛隊の軍事スペシャリストが議員になってまでゼネラリストになれず「木を見て森を見ず」の発言をする。それを他の議員が疑問視しない。マスコミも騒がない。「戦闘していないのが非戦闘地域だ」「米国が『大量破壊兵器はある』と言うから、ある」と言ったおバカさん総理あたりから、日本の政治は危機的状況です。

私は佐藤議員が隊長としてイラクから帰還した時、政治家・防衛庁(省)官僚に振り回されて現場では相当なプレッシャーと理不尽な思いをしただろう、と察していました。米軍の下請け、「復興支援」とは名ばかりの基地ごもり、他国軍に「護衛される自衛隊」・・・等々。

その佐藤氏が政界進出と報じられた時、マスコミの中には「防衛庁・自衛隊制服組の代弁者になるだろう」との論調がありました。私は少し違っていて、彼が軍人体質ならばスペシャリストが活躍・主張できる環境づくりを。彼が市民体質ならば机上論と戦場の矛盾を思い知り、イラク派兵の間違いを正す環境づくりを目論むと思っていました。

結果は前者だったようです。佐藤氏は根っからの軍人、しかも感情論(浪花節?武士道?)に立っています。眼前で被弾する「友軍」「正義の側」がいたら、見過ごすなどできないスペシャリスト。しかし、なぜ「自衛隊のポリシーは?役割は?どっちが正義なの?本当に正義なの?」というゼネラリストの考え方ができないのか。そこが「政治家として佐藤氏は失格」と考えるところです。

でも・・・自分がイラクで同様な場面に遭遇したら・・・事務的には処理できず、やはり助っ人に行くでしょうね。「次の標的は自分達」という恐怖とともに。「隊長は腰抜けか!」という部下や隊員からの突き上げもあるでしょう。そして自衛隊基地は逆襲を受け、ドロドロの戦闘状態。「やられたら、やり返す」のがイラク人、イスラム過激派でしょうから。

「武器はあるけど戦ってはいけない人たち」を戦闘地域へ派兵した結果は、こういうことです。逆に、最初からその結果を期待していたならば、シビリアン・コントロールなど絵に描いたモチ、ただの紙切れ。「戦争?戦前回帰?日本はそんなバカじゃないよ」と楽観的な知識人には、猫パ~ンチ!

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
猫家五六助
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イラク米軍への新型装甲車の導入

2007-08-06 07:05:18 | イラク戦争
8月5日のニュースによれば、ブッシュ大統領は来年度に新型装甲車(MRAP)をイラク米軍に投入するために、日本円で約3600億円の予算要求をするようである。

現地で米軍の犠牲者が増えているための措置らしいが、軍事アナリストによれば従来の装甲車に比べ、路上に埋められた爆発物に耐久性があり、死者を1/4に減らせるとの説明である。

しかしイラクに大量破壊兵器もなく、アルカイダとの繋がりも立証できず、大義名分のないイラク侵攻であった。このように大義も失墜し泥沼状況になると、もはや誰のための、何のための、イラク侵攻だったのか。テロ撲滅と云いながらテロを拡散して、日本ではテロ特措法の延長をマッチポンプ的に国会で審議しようというのである。

何れにしろ、米国には政治的な勝利は見込めないむなしい戦いであり、今や米国の石油利権の獲得と軍需産業のために、兵士と装備を自ら消耗している戦のように見えてくるのでる。

「護憲+BBS」「アメリカの動きに注目する」より
厚顔の美少年
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米軍の半永久的なイラク駐留?

2007-06-05 04:59:40 | イラク戦争
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007060200290
半永久的なイラク駐留模索=「在韓」型モデル、地位協定締結も-米(5/2)

イラク戦争を始める前から、アメリカは石油を求めて戦争をするのだといわれていた。その初志を貫徹しようというのかどうか知らないが、一体何の貢献があって、こうも厚かましいのだろう。
 
本来あって然るべき「謝罪と償い」はしないのだろうか?あのベトナム戦争でも、償いはしなかったそうだが。米兵の命を流したから?莫大な戦費を費やしたから?いづれも失当だと私は思う。何故なら、何よりイラク人の現在及び将来の「損失と負担」は、そんなものではないだろうから。また、大義もない、大量破壊兵器もない、先制攻撃(侵略戦争)だったから。

そうそう、米政府或いは占領軍は、イラク占領について、当初日本での成功例、占領政策を手本にするかのように、言い立てていた。占領政策の成否の行方は難しいが、「在韓」型モデルなどとは、一方的に言って良いことだろうか?韓国の(朝鮮半島の)人々はどんな気がするだろうか?
 
例えば同様に「在日」型モデルなんぞと言われて、その「在日」の誰が喜ぶだろうか?私には、引っ掛かる(許せない)ものがある。そもそも、「駐留(米)軍」など、日常的にあっていいものだろうか?この件は他人事ではない。

「護憲+BBS」「今日のトピックス」より
蔵龍隠士
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