オスカー・ワイルド(個人的には『サロメ』が印象に残ってます)もE.M.フォースター(A Passage to IndiaもそうですがHowards Endもヴィクトリア朝の言説編成の中で読むと非常に面白い)も、イギリスを代表する作家ですね。二人ともウルフと並び、忘れられない作家です。こうした優れた芸術家たちを同性愛者であることだけで差別することは、後世に伝えるべき財産を失うことになります。力を秘めた人々を生かすことなく差別、抑圧して社会を自ら衰退させている様子は、本当に見るに堪えません…
パリでの同性婚に反対するデモ、今も続いているのですね…
デモに参加する人たちはどのような理由で反対しているのでしょうか。
ちょうど二週間前、フランス人のフェミニズム研究者と話をしました。彼女は「フランスは世界で14番目に同性婚を認めた。この点に関しては世界で遅れをとっているので、今回の法成立を機に同性愛者の問題に目を向けるべき」と話していました。
それにしても、フランスって面白い国ですね。
同性婚は長らく認めなかったけど、PACSは1999年にいち早く導入し、男女参画の問題でもパリテ(クオーター制)を2008年に取り入れ、日本の大臣たちの写真よりも、女性の多さがともかく目立ちます。社会的マイノリティとされている人たちに寛容でマイノリティでなくなるような制度がある一方で、同性婚を法律で認めるまでにはこれだけの時間がかかった。あるところでは厳格でありながら、あるところでは寛容で、両極端なところがフランスらしさなのかなあとも思ったり。
ちなみにその研究者は、橋下氏の「従軍慰安婦」に関する一連の発言についても「公人としてあり得ない」「人権意識が欠落している」と呆れた様子でした。政治家がそんな調子だから男女共同参画に関係の施策がどれも取るに足らないような、フランスと比べてがっかりしてしまうお粗末なものしかなくなってしまうのだと強く主張していました。
「日本の公共サービスや思いやりの心、おもてなしは素晴らしいのに、女性に対する扱いや法律で一つもいいと思ったことはない」とのこと。女性手帳についても、「女性だけに子どもを産み育てる役割を押し付けるものであり得ない」と話していました。
世界中でジェンダーやセクシャリティが原因で差別されなくなる日が来るのだろうか。そんな未来を作りたいけど、そこまでの道のりはいったいどれだけ険しいのだろうか。
「護憲+BBS」「どんぺりを飲みながら」より
見習い期間
パリでの同性婚に反対するデモ、今も続いているのですね…
デモに参加する人たちはどのような理由で反対しているのでしょうか。
ちょうど二週間前、フランス人のフェミニズム研究者と話をしました。彼女は「フランスは世界で14番目に同性婚を認めた。この点に関しては世界で遅れをとっているので、今回の法成立を機に同性愛者の問題に目を向けるべき」と話していました。
それにしても、フランスって面白い国ですね。
同性婚は長らく認めなかったけど、PACSは1999年にいち早く導入し、男女参画の問題でもパリテ(クオーター制)を2008年に取り入れ、日本の大臣たちの写真よりも、女性の多さがともかく目立ちます。社会的マイノリティとされている人たちに寛容でマイノリティでなくなるような制度がある一方で、同性婚を法律で認めるまでにはこれだけの時間がかかった。あるところでは厳格でありながら、あるところでは寛容で、両極端なところがフランスらしさなのかなあとも思ったり。
ちなみにその研究者は、橋下氏の「従軍慰安婦」に関する一連の発言についても「公人としてあり得ない」「人権意識が欠落している」と呆れた様子でした。政治家がそんな調子だから男女共同参画に関係の施策がどれも取るに足らないような、フランスと比べてがっかりしてしまうお粗末なものしかなくなってしまうのだと強く主張していました。
「日本の公共サービスや思いやりの心、おもてなしは素晴らしいのに、女性に対する扱いや法律で一つもいいと思ったことはない」とのこと。女性手帳についても、「女性だけに子どもを産み育てる役割を押し付けるものであり得ない」と話していました。
世界中でジェンダーやセクシャリティが原因で差別されなくなる日が来るのだろうか。そんな未来を作りたいけど、そこまでの道のりはいったいどれだけ険しいのだろうか。
「護憲+BBS」「どんぺりを飲みながら」より
見習い期間