老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

タイミングが良すぎるプルトニウム輸送

2009-01-29 15:48:34 | 安全・外交
29日のasahi.comは「中部、四国、九州の電力3社は28日、フランスで製造した燃料を、近く共同で国内へ輸送する方針を明らかにした」と報じている。

また同記事の中で、プルサーマルのためのウランとプルトニウムの混合酸化物(MOX)燃料は、「99年から01年にかけ、東京電力と関西電力向けが輸送された。東電分は不祥事で地元が同意を撤回、燃料は敷地内にあるが実施の見通しは立っていない。関電分は燃料データの捏造(ねつぞう)が発覚し、英国に返還されている」とも報じられている。
http://www.asahi.com/business/update/0129/TKY200901280331.html

東電・関電がそのような状況なのに、中部、四国、九州の電力3社は、なぜ今、フランスで製造した燃料を共同で国内へ輸送することを、明らかにせねばならないのか、不可解である。

以前フランスからのプルトニウムを海上輸送する際には、海上保安庁の巡視船「しきしま」が護衛している。今ここで「しきしま」を再度プルトニウム輸送の護衛に従事させれば、ソマリヤ沖へ海上自衛隊の護衛艦を派遣する正当な理由付けができるとの計らいが推測されるのである。

あまりにもタイミングが合いすぎるだけに、政府官僚主導で電力業界を巻き込んだプルトニウム輸送の出来レースではないかと疑念を抱かざるを得ない。

この際野党は地域住民のためにも、中部、四国、九州の電力3社の責任者を国会へ参考人招致して、東電と関電で生じたようなMOX燃料の安全性と信頼性の問題はクリアされているのか、確認して欲しいものである。

「護憲+BBS」「各種業界・団体の動向を観る」より
厚顔の美少年
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憲法9条形骸化第4弾(ソマリア沖の海賊対策について)

2009-01-29 15:32:33 | 安全・外交
asahi.comによれば、「政府は28日、首相官邸で安全保障会議(議長・麻生首相)を開き、ソマリア沖の海賊対策に海上自衛隊を派遣するため、海上警備行動を発令する方針を決めた」とのことである。
http://www.asahi.com/politics/update/0128/TKY200901280097.html

現行法では法整備が不十分で、海上自衛隊自身が護衛艦の派遣には戸惑いを持っていると報じられているにも拘わらず、シビリアンである防衛大臣と総理大臣が主導して護衛艦を積極的に派遣するとは、もはや自公政権下ではシビリアンコントロールは崩壊したも同然であるである。またこれはテロ特措法、イラク特措法、給油特措法に続く「憲法9条形骸化策・第4弾」でもある。

不特定の海賊対策のためにソマリヤ沖へ自衛隊の護衛艦を出すようになれば、次は竹島海域での日韓漁業問題や、日中間の尖閣諸島領有権問題東シナ海ガス田問題等でトラブルが発生した場合、自ずと護衛艦を派遣しないことには整合性がとれなくなる。その上今国会で恒久的派遣法ができれば、否応なく両海域へ護衛艦を派遣せざるを得なくなるであろう。

そうなれば中・韓のナショナリズムの火に油を注ぎ反日感情が再燃することは必至で、小泉靖国参拝以上の問題となり、近くて遠い国に逆戻りすることは明らかである。おまけに北朝鮮を利することになり、拉致被害者救済は遠のくばかりであろう。与野党ともその覚悟やいかに、と問いたい。

「護憲+BBS」「行政ウォッチング」より
厚顔の美少年
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ガザのジェノサイド、止められないものか

2009-01-26 17:26:38 | 戦争・平和
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200812/2008122900502
イスラエル建国思想の見直し必要=中東の不公正に対処を-ユダヤ系識者
(中東研究者として知られるカナダ・モントリオール大学のヤコブ・ラブキン教授(歴史学))

オバマ大統領就任に当たり、イスラエルによるガザ(侵攻)のジェノサイドは、一時休戦(停戦)に入った。それ自体は、率直に歓迎したい。そして、その後の大統領就任演説で、総体としては、将来への明るい希望を感じたのだが、数日後の「(イスラエルの)自衛権を支持する」との明言に接し、又彼がずっと『一つのアメリカ』を唱えて来たことを思い起こし、アメリカの軍事・外交路線は概ね継続するのだな(アフガン戦争も伝聞通りやるのだな)と、その思いを強くした。
 
しかし、私は、冒頭紹介の記事にあるヤコブ・ラブキン教授の主張に組したい。というのも、「大量のパレスチナ難民の発生など1948年のイスラエル建国以降の矛盾が解消されない限り、イスラム原理主義組織ハマスやイランなど中東の政治勢力や諸国との対立は継続する」との警告を首肯するから。紛争の元を絶たなければ解決しないと信じるから。これまでの紛争体験で十二分だと信じるから。また、『中東紛争 損失1000兆円』との報告だって傾聴すべきであろうから。

しかし、この診立てにオバマ大統領は反対なのかもしれない。先日の就任演説の中で、こんなことも述べている。(ある新聞による)「…われわれは南北戦争や人種差別の苦渋を味わい、…団結した。だからこそ、過去の憎しみは乗り越えられると信ぜずにはいられない。人種や民族間の隔たりが解消され世界が小さくなるにつれ、われわれに共通する人間性が現れる」と。しかし私は、米国内と世界とは別物だろうと思う。それでも、ここで大統領の個人的信条、確信に異を唱えようとは思わない。
 
兎にも角にも、ガザのジェノサイド或いはホロコースト(白りん弾使用、国連の学校に避難していたおんな子どもまで手にかける、無差別攻撃=被害は死者1330人、負傷者5450人)とも言われる惨状だけは繰り返してもらいたくない。被害者らは、決して忘れないはずだ。序に言えば、地球の果ての監視者・同情者も。そういうための外交努力とイスラエルの自衛権行使とやらをきっと自制させてほしい。間違っても再び国連施設(通学し避難した221校の国連の学校を含む)を攻撃しないように強く望む。

「護憲+コラム」より
蔵龍隠士
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定まらぬ民主党の解散追込み戦術

2009-01-25 07:38:36 | 選挙
麻生内閣を解散に追い込むための民主党の国会戦術が揺れている。先日衆議院本会議では退席しながら、参議院では26日の議決には応じるようだ。一方小沢代表の解散時期予想も昨年からはずれっぱなしである。23日消費税アップの自民党内の内紛が収束したのを見て、小沢氏は「衆院解散は4月以降」と今度は当たり前な解散を予想している。
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20090124AT3S2302L23012009.html

元々解散権は総理大臣の専権事項であり、それを世論の声や自民党の造反・内紛に期待したり、他力本願頼みでは追い込めるはずがない。もう予想屋はやめて、国会の場で党首討論を何回も求め自力で追い込む気迫を見せるべきではなかろうか。前回の初討論は明らかに小沢代表優勢勝ちだったと思う。党首討論で追求すべき材料には事欠かない、もう少し頻繁に討論すべきである。

ところで消費税を巡る自民党内の内紛は解散か総理辞職かの一つの山場であったが、各派閥の領収も渡辺議員の離党に危機感を募らせ、首相案と党の折衷案で妥協を図ったようである。次に麻生首相が伝家の宝刀を抜く山場はおそらく、バラマキ給付金が国民の手に渡り始める頃であろう。元々今回の給付金は選挙目当ての有権者への撒き餌であり、その時に給付金に批判の多い世論を背にして、支持率10%台に落ち込んだ麻生首相に宝刀を抜ける力があるか、それとも今回首相に貸しを作った派閥の領袖達が止めに入るか、神のみぞ知るところである。

何れにしろ民主党には小手先の小細工はやめて、党首討論・国会論戦を通して政府・与党を追い込んで行って欲しい。また先日民主党の石井一議員が参議院予算委員会で公明党と創価学会の政教一致について参考人尋問を議長に要求していたが、野党は7月の都議選と衆議院選挙の同時選挙を目指したらどうか。都議選では公明党と自民党は少なからず相互に戦わざるを得ない運命にある。そこに総選挙が重なれば自公は股割きに状態になり、国勢レベルでの統一戦線が組みづらい状況に置かれる。

昨年後半から街中で麻生首相と公明党衆議院議員の2ショットポスターをよく見かけたが、仮に都議選との同時選挙か前後の選挙となれば、このポスターなど選挙民から見れば「なんじゃ~これ?」となる。特に民主党は前回の小泉郵政選挙において東京都をはじめ都市部で大敗しており、その雪辱をはらす千載一隅の好機であろう。前回の参議院選挙の天王山は地方であったが、次の衆議院選挙での天王山は都市部の勝負にあることは、民主党も「百も承知」のはずである。

「護憲+BBS」「09年衆議院議員選挙に向けて」より
厚顔の美少年
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正当な「あたご」の海難審判

2009-01-24 11:45:47 | 社会問題
1月22日海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船清徳丸の衝突事故の海難審判の裁決が横浜地方海難審判所であった。織戸孝治審判長は事故の主因を「あたご側の監視不十分」と認定したとのことである。更にasahi.comは「あたごが所属する海上自衛隊第3護衛隊(旧第63護衛隊、京都府舞鶴市)に安全教育を徹底するよう勧告した」と報じている。
http://www.asahi.com/national/update/0122/TKY200901220172.html

「あたご」は見張りを立てながら、自動操舵で平時に漁船群に突っ込み、本来守るべき国民を死亡させたのであるから当然な裁決である。しかし防衛省はこの事故をきっかけにして再発防止の教育改革より、防衛省組織改革に重点を置いた答申をしているようだ。果たしてこれで事故の再発防止ができるであろうか。

更に「あたご側は二審請求ができない。刑事裁判の検察官にあたる理事官側が7日以内に二審請求せず裁決が確定すれば、自衛隊組織への初の勧告発令となる」と報じられているが、理事官は二審請求をすべきではない。当時艦長初め、福田首相や石破防衛大臣まで事故の責任を認め遺族に詫びているはずである。

当初海難審判庁は海上保安庁の外郭団体であり、海上保安庁と海上自衛隊は同じ母体から派生した経緯もあり、公正な審判がなされるか心配していたが杞憂に終わり安堵した。それでも織戸孝治審判長の資質に負うところが大きいように思う。

蛇足ながら、行政裁判の裁判官も審判長の正義感と勇気を見習って欲しいものである。

「護憲+BBS」「裁判・司法行政ウォッチング」より
厚顔の美少年
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消費税率アップについて(4)「政治の行き着くところ」

2009-01-24 11:25:35 | 政治
「消費税の在り方」一般論については、例えば『ウィキペディア(Wikipedia)』を見ても、うんざりするぐらいの解説があり、切りがないくらい議論があろうかと思います。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B6%88%E8%B2%BB%E7%A8%8E#.E6.94.BF.E6.B2.BB.E7.9A.84.E3.81.AA.E5.8B.95.E5.90.91

それを前提に、私見を言わせていただければ、学問的には税の理想論・べき論はいろいろあると思いますが、結局政治の行き着くところは、政党と国民のために税の歳入と歳出をどう図るかであり、政党は自分たちを支持させるため、或いは支持する者のための税制を敷く本能・性癖があり、それに対して納税者は国民主権の下にあっては国民のために無駄のない有効な歳入・歳出を計る政党を選択し、或いは国民の望む税制を取り入れる政党を選別していく目を持たねばならないことに尽きるのではないかと思います。

「護憲+BBS」「自民党政治を検証する」より
厚顔の美少年
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消費税率アップについて(3)真の「税制の抜本改革」議論を!

2009-01-23 14:20:41 | 社会問題
タレント犬や猫は、所得税を払う(負担する)か。否である。億を超える賞金を稼ぎ出す競走馬にしても然り。彼らは道具であり、所有する人間が手にする、利益のためのコストに過ぎぬ。だが、これら命ある道具たちも含め、いわゆる地域猫すらも、間接的ではあるが、税金を負担する。それが「消費税」である。

彼らには稼ぎ(所得)はない。有るのは「いのち」、ただそれだけである。その「いのち」をつなぐためには、間接的とは言え「税」を負担するのだ。例外なく課される「消費税」というものが、いかに人間に代表され論じられる、「いのち」というものへの畏敬・洞察なしに表れ出たものであるかが、分かろうというものである。

百歩譲ろう。だが、「消費税負担の源泉」は何なのか。いかなる手段かは問わず、全ては「所得」から始まる。これにはいかなる「税制」を唱える者といえども、否やはあるまい。「消費」が、所得の全てを費やす行為であるならば、それに着目しての「消費税」は、万人に容認され、立派に市民権を得よう。だが、そのような行為は有り得ない。金持ちは多く使うから一番公平な税だと公言していたタレント議員(元)がいた(大方の議員・識者は、今も右へならえだろう)が、見当違いも極まれる。

「税制の抜本改革」のうたい文句の下、示してきた実績の多くは、どうであったか。その目線は、金持ち優遇の「お手盛り」、この一語に尽きると言ってよい。だから「抜本改革」というのは、単なるカモフラージュ、消費税率アップの一点狙いが本音であろう。 

「税制」の本道に立ち返るべきである。自己努力の結果イコール所得・貧富の差という図式を、素直に受け入れる能天気なんて、居るとしても希少動物なみであろう。割り切って、所得とは不公正の塊と見た方が、まとも人間の称号を得られよう。

「税」は、憲法上「国・地方公共団体の使命・機能」とされた各条項の遂行への財政面からの裏打ちであるが、その在りようは、第30条(納税の義務)より前に置かれた第25条(生存権)を視野に置いてのものでなければならぬ(例外規定が付されない限り、前出優先で読む)。

すなわち、生存権規定を受けての「所得(再)分配機能」である。今の内閣においてもなお、その一角を占める人の「年貢が不足していると言うなら、もっと差し出しましょうと言うのが道理」的考えは、現憲法下においては存在し得ない。

下種の推論の域を出ない事ながら、2兆円、2兆円と気楽に発するは、消費税1パーセントが2兆円超相当の刷り込みが発させる言葉かの思いが消えないが、そんな「消費税感覚」は願い下げとしたいものだ。また、金看板のように多発する「仮定のことにはお答えしない」は、3年後の景気回復や、消費税アップの「仮定」とどのように辻褄が合うと言うのでしょう。

「税制の抜本改革」を言うならば、その言葉に恥じないものの議論であって欲しいと願うこと、切です。

「護憲+BBS」「自民党政治を検証する」より
百山
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消費税率アップについて(2)「消費税は福祉の前提か?」

2009-01-23 14:16:16 | 社会問題
消費税アップに関する自民党内のこれまでの議論と最終決着のつけ方の背景にある思惑についはて、厚顔の美少年さんの考察に、ほぼ同感です。

ただ、自公政権の論争に引き摺られ、私たちもマスコミも「福祉財源確保」=「消費税アップ」を前提に是否を論じがちですが、私たち納税者はその前に「そもそも福祉充実に消費税アップは絶対的な前提か」ということに、もっと懐疑的であって良いのではないかと思っています。

去年10月に醍醐聰さんから「埋蔵金論争」をテーマにお話を伺っいましたが、そこで指摘された問題は「消費税アップ議論」そのものに普遍化できると思います。
http://blog.goo.ne.jp/rojinto_goken/e/35c11eeba7d69ee9967b925367bf142e

厚顔の美少年さんも、民主党への期待という形で「消費税アップのあるべき手順」を書いていらっしゃいますが、自民・民主の政争論議から一歩引いて、消費者・納税者という当事者の立場から、「そもそも『消費税』でなければいけないのか」という疑問について、今年は少し緻密な検証・考察をしていきたいと思っています。

「護憲+BBS」「自民党政治を検証する」より
笹井明子
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消費税率アップについて(1)「消費税アップのあり方」

2009-01-23 13:57:37 | 社会問題
麻生首相と自民党間で消費税値上げの方法論で議論が沸騰している。その要因は麻生首相の「中福祉、中負担を実現するために、11年度から消費税の値上げをお願いしたい」との要望を税制関連法案の付則に記入することに、小泉元首相初め改革派の議員が「それでは総選挙が戦えない」と猛反対しているところにある。両者の言い分を検証すれば、麻生首相の言い分の方が正直で国民には分かりやすいが、どうやら麻生首相の主張はまたブレることになったようである。

結局最終案では麻生案を改革派自民党案で包み隠してしまったが、それでも国民の目には定額給付金という撒き餌をバラマイておいて、景気が回復したら消費税をアップして撒き餌以上の財源を釣り上げようとの魂胆が衣の下から見え隠れしているのである。

ところで来る総選挙で政府自民党が勝利するには、先ずは過去の予算枠をガッチリ維持し、現行の政官業の利権を最大限利用して票を確保することが最低条件であり、その上更に票を伸ばすには、中福祉を提示し一般国民の支持票を得ることが必要不可欠である。そのためには新たな財源が必要であり、諸刃の剣の消費税アップをせざるを得ないというジレンマが、今回の麻生首相と改革派の消費税アップを付則に記入すべきか否かの確執であろう。

しかしアップした消費税を福祉目的税にするとは確約されておらず、これも曲球である。その背景として、例えば福田内閣で道路特定財源が一般財源化され減少した道路予算にその一部を充当したい、という道路族の思惑が見え隠れしてならないのである。

一方民主党も基本は中福祉中負担であろうが、過去の政官業とのしがらみと利権がないために、その財源は役人の天下り先になっている独立行政法人や渡りを廃止し、併せてこれまで政官業の利権と思惑で編成されてきた予算を抜本的に組み替えて福祉に優先充当し、それでも不足する場合に初めて消費税アップを国民に問う手順だと理解している。果たして国民にとって自民党と民主党のどちらの消費税アップの手順が理にかなっているかは言わずもがなである。

「護憲+BBS」「自民党政治を検証する」より
厚顔の美少年
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オバマ大統領就任カウントダウン始まる

2009-01-20 16:54:15 | 政治
オバマ大統領誕生へのカウントダウンが始まりましたね。アメリカも世界も問題山積。何もかもオバマ氏が解決してくれるかのように世界の期待が集中し、やがて大きな失望に変わるのではないかと心配になったりもしています。

「護憲+BBS」「どんぺりを飲みながら」より
笹井明子
====

オバマ大統領への世界の期待が失望に変わるかもしれないという懸念は、私も抱いています。ただ、これからオバマがぶち当たる現実の厳しさは誰でもわかっているはずですから、イデオロギーに凝り固まったような理想主義者でなければ、たとえオバマの個々の政策には不満でも、「まぁ、現実はそういうことだよな」と受け入れるのではないかと思います。よほどオバマが目に余るような愚策を主張したりしないかぎり、そう簡単に世論が「反オバマ」に転じることはないのではないか。少なくとも私は、心から、そう願っています。

それと、オバマの人柄を考えると、きっと彼はちゃんとやってくれるだろう、と信じる気になるのですよ。良い意味で非常に頭が良いし、なにより、「良心」というものを持っている人のようです。まったく私の主観ですが、人間としての良心を感じられない政治家には、ぜ~んぜん共感できないけど、オバマには共感できるのです。

オバマは、アメリカの保守、革新、左翼、右翼、などの単純なイデオロギー的な違いを超えた支持層を得ています。これはやはり、オバマという個人の資質のたまものでしょう。それと、つくづく思うのですが、2年間の大統領選挙運動を経て、彼は本当に成長しました。長すぎてお金がかかり過ぎる選挙運動の弊害は、すごく問題ですが、オバマに限れば、むしろ、これでよかったのだと思わざるをえません。

さらに。

オバマ政権への期待の大きさを反映しているのでしょう、フロリダ州の St.Petersburg Times (セイント・ピータースバーグ・タイムス)という新聞が、PolitiFact というネットサイトを立ち上げました。これまでオバマが口にしてきた500以上(!!)の公約を、ひとつひとつ検証してゆくという趣旨です。オバマ以外にも、国会議員、内閣の各大臣、ロビイスト、国会で証言する人々、などなどの発言の信憑性を徹底的にチェックします。

http://www.politifact.com/truth-o-meter/

良い意味でプライドの高いオバマ大統領のことです。こういうサイトが次々に立ち上げられるだろうことはわかっているはずで、まず、前任者のブッシュのような無責任なことはしたくないはずです。バカは自分の過ちを正当化しようと躍起になるけど、オバマのように本当に賢い人は「謙虚」ということをわかっているから、自分が間違っていたことに気付けば、なんとか軌道修正しようとするはず。

あはは、なんだかオバマ・ファンクラブのおばさんみたいな書き込みですね。でも、私が暮らすプロビデンスでは、オバマ政権の誕生が、うれしくてたまらない人ばかりなのですよ。今日、散歩していたら、ちょっとおっかない感じの4人連れの黒人のティーエイジャーとすれ違いました。でも、こっちから目を合わせてあいさつしたら、Obama!!というニッコニコの返事が返ってきました。これには、しびれました。

オバマの前途への不安より、マケインでなくてよかった~~!!!というのが、とりあえず、アメリカ人の多数の現在の実感だと思います。

「護憲+BBS」「どんぺりを飲みながら」より
ゆるふんネコ
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