老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

安倍政権が消去したい史実

2014-10-24 09:58:40 | 戦争・平和
流水さんの投稿「月光の夏」を読み、感想など。

保守反動政権の政治家にかかると、戦争体験やそれに基づく小説などは、戦争を始めた政府の正当化に利用されてしまう傾向があり、こうした傾向をなんとか阻止し、反戦へのメッセージにしたいと以前から感じていた。

たとえば東京裁判は、安倍首相にかかると、戦後レジームの象徴としていつでも消去したい戦後史ということになる。最近では朝日新聞の吉田調書をめぐる「虚偽」報道に託けて、従軍慰安婦の強制連行の歴史それ自体がなかったという歴史の偽造にまでなっている。東京裁判の実際の歴史もきちんと検証しなくてはならないのに、戦後史から消去したりする方向に行く危険性もある。東京裁判それ自体が消去されることはないが、勝者の裁判という一面だけが強調されたりする危険性である。

また、従軍慰安婦の問題でも、確かに職業として任意で従軍慰安婦になった人たちがいたことは否定できないが、日本人以外の外国人慰安婦は強制されたり騙されて慰安婦にされた人がほとんどであったことは、戦地にいた兵士や従軍記者の証言が残っていて、これをなかったという強弁が成り立つはずもない。

大分以前に読んだ最前線の戦闘を描いた歴史体験か歴史書には「最前線にも従軍慰安婦は派遣されていた」という記述があり、いつ死んでもおかしくない最前線まで任意でついて行く人など絶対にいないと思ったものである。

「護憲+BBS」「どんぺりを飲みながら」より
名無しの探偵

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