老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

いつまで待てばいいですか?

2020-07-27 09:47:42 | 災害
今年に入ってからというもの、次にこのコラムを執筆する際には事態が好転していてほしいと毎回願っていたが、COVID-19の感染が拡大し続けていることは否定できない現実である。

殊に、前回の執筆時から今日にいたるまでは、日本では湿度が高く気温も上昇する時期なので、コロナウイルスであれば勢いが弱まることを期待していた。

緊急事態宣言とやらを解除して以降、どれほど想定外の出来事が起きてもあらかじめ決められた計画のまま人間の活動を正常化することだけを目指してきた日本政府の方針からすると、ウイルスの側がおとなしくならない限り、考えたくもないような恐ろしい事態になってしまうからだ。

短期間での完全収束はもう目指していない、少しでもいいから落ち着いてほしいという思いとは裏腹に、六月の初旬から今月後半にいたるまでの日本国内の状況は、今までで最も悪化が進んだといっても過言ではない。

当たり前の話なのかもしれないが、ウイルスは政権運営者にとって都合良く「忖度」はしてくれなかった。これからもきっとそうだろう。

人間側を無理矢理に擁護するのであれば、高温で湿度が高い環境でも生存し、強い感染力を保ち続けるコロナウイルスというのは、想定の範囲外だったと言える。これまでに流行を繰り返してきた季節性インフルエンザなどを考えてみれば、まさか梅雨時になっても流行が収まらないとは想像できなかったはずである。

しかし、国内でもCOVID-19への感染が認められるようになった今年の2月には、一年を通じて高温多湿なシンガポールでも感染が拡大していったことも事実だ。

自分たちにとって都合の悪い事実は切り捨てることで、対策が万全ではなくなった。地震と津波が来れば間違いなく機能不全に陥り、あらゆる生物に対して甚大な被害をもたらすとわかっていたのに建設され、実際に事故を起こし多くの生命を奪った福島第一原発を彷彿とさせる。

それにしても、いい加減に自分たちの方針が間違っていたことを認め、またしても後手になってしまったが、前回より強固な対策を打ち出し、国民に理解と賛同を求める時期ではないだろうか。

もう一か月以上同じことを考えているが、感染症対策に関しては市民に丸投げ状態で国としての方針ならびに目標も具体的な対策法も何も示されていないのが実情である。

この一か月間、ずっと待ち続けているのは国の最高責任者からの説明である。

たしかに、タスクフォースの各部門の担当者から、事態が悪化したことに対する反省など微塵も感じられない他人事のような状況説明と、国民に対する無茶な要求はあった。最近になってようやく官房長官も姿を見せるようにはなっている。

しかし、国全体として現時点での到達目標点はどこなのかを明示し、目標を達成するべく求められる行動を簡潔に述べ、国民に依頼するだけではなく自ら直接的に生活と生命をサポートする意向を表するリーダーは、今も雲隠れを続けている。

このコラムを書いている途中にでも突如姿を現し、記者会見を行うか臨時国会を召集する意向を示す可能性はあると、わずかな望みを持っていたが、今日もまた何の音沙汰もなかった。

自分にできることはすべてしているが、日本のいたるところで状況が悪化する様子を見聞きするにつれ、自衛の限界も感じている。

久しぶりに姿を現しただけでは誰も怒らないから、勇気を出してこれまでの対策の失敗を認め、早急に確実な次なる一手を打ってほしい。

「護憲+コラム」より
見習い期間

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