他の掲示板(温室効果ガスの削減問題)で議論されていることとは違う角度から少し意見を述べます。
地球温暖化の問題は温暖化が進んでいるという立場の著書はかなり読みましたが、この立場(温暖化肯定説)を我々もしくは私が強く支持せざるを得ないのは、日々の生活感覚からくるものです。
とにかく、夏日が長くなったという感覚があります。ヒートアイランド現象が原因であるかとも言えますが、雨の降り方が以前とは違ってきました。梅雨の時期でも雨の日が少なく、降れば局地的な豪雨であったりするわけです。
私たち科学の素人は「科学」の知見をそうした生活感覚の理由なり説明根拠として求めているわけです。逆ではありません。科学者という専門家は異なるでしょうが。
しかし、「制度の科学」が19世紀から20世紀にかけて成立(村上雄一郎説などによった)した以後は、科学の知見が物事の判断枠組みとして生活感覚の上位に位置づけられ、優位性を獲得したと思われます。
こうした状況をもっと生々しく言い換えれば「地球温暖化説」が正しいかどうかという次元の問題よりも、これ以上温暖化が進めば暮らしがもっと酷くなったり経済生活も破綻するのではないかという不安が増えてくるという生活レベルの問題の方が重要であり、科学の見解の対立の(勝敗?)結果は二の次です。
上記の村上説によれば科学者という言葉は「制度の科学」(国家が主導する科学がその典型である)が成立する頃に登場したとされます。その代表的な学問は医学でしょう。確かに、医学の進歩によって我々の生命はより安全になりました。しかし、インフォームド・コンセントという概念にあるように医者は補助者にすぎず、主役は患者である素人です。
それと同様に、科学が先で一般人の方は後というのは考え直してみてもよいのではないでしょうか。
ニューヨーク大学教授のニール・ポストマンは「テクノポリ」(技術独占)という著書の中で、専門家がすべての分野でその力を行使し独占する状況に警鐘を鳴らしています。彼は原子力の問題などを特に意識してこの本を書いたと推測されますが、専門家のあらゆる分野での判断の優越性:独占状況を考えれば、原子力の問題に限らずすべての分野でこの問題は起こっています。
そして、私たちはこの問題の矛盾を二つの事件で目の当たりにしたはずです。一つは松本サリン事件で犯人に仕立て上げられた河野さんの事件であり、もう一つはDNA鑑定を盲信した裁判官によって有罪にされた足利事件の被告人であった菅家さんです。
この二つの事件の重みを私は忘れることができません。
「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
名無しの探偵
地球温暖化の問題は温暖化が進んでいるという立場の著書はかなり読みましたが、この立場(温暖化肯定説)を我々もしくは私が強く支持せざるを得ないのは、日々の生活感覚からくるものです。
とにかく、夏日が長くなったという感覚があります。ヒートアイランド現象が原因であるかとも言えますが、雨の降り方が以前とは違ってきました。梅雨の時期でも雨の日が少なく、降れば局地的な豪雨であったりするわけです。
私たち科学の素人は「科学」の知見をそうした生活感覚の理由なり説明根拠として求めているわけです。逆ではありません。科学者という専門家は異なるでしょうが。
しかし、「制度の科学」が19世紀から20世紀にかけて成立(村上雄一郎説などによった)した以後は、科学の知見が物事の判断枠組みとして生活感覚の上位に位置づけられ、優位性を獲得したと思われます。
こうした状況をもっと生々しく言い換えれば「地球温暖化説」が正しいかどうかという次元の問題よりも、これ以上温暖化が進めば暮らしがもっと酷くなったり経済生活も破綻するのではないかという不安が増えてくるという生活レベルの問題の方が重要であり、科学の見解の対立の(勝敗?)結果は二の次です。
上記の村上説によれば科学者という言葉は「制度の科学」(国家が主導する科学がその典型である)が成立する頃に登場したとされます。その代表的な学問は医学でしょう。確かに、医学の進歩によって我々の生命はより安全になりました。しかし、インフォームド・コンセントという概念にあるように医者は補助者にすぎず、主役は患者である素人です。
それと同様に、科学が先で一般人の方は後というのは考え直してみてもよいのではないでしょうか。
ニューヨーク大学教授のニール・ポストマンは「テクノポリ」(技術独占)という著書の中で、専門家がすべての分野でその力を行使し独占する状況に警鐘を鳴らしています。彼は原子力の問題などを特に意識してこの本を書いたと推測されますが、専門家のあらゆる分野での判断の優越性:独占状況を考えれば、原子力の問題に限らずすべての分野でこの問題は起こっています。
そして、私たちはこの問題の矛盾を二つの事件で目の当たりにしたはずです。一つは松本サリン事件で犯人に仕立て上げられた河野さんの事件であり、もう一つはDNA鑑定を盲信した裁判官によって有罪にされた足利事件の被告人であった菅家さんです。
この二つの事件の重みを私は忘れることができません。
「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
名無しの探偵
