大病をしたその壮年は病院でふさぎこんでいた。
妻は小箱の中に"一輪の花”をいれ持って言った。
それは咲く寸前まで自宅の庭で丹精を込めていた花。
その壮年は驚くほどに回復し退院した。
彼の言葉。「花が”また来年も咲かせてね”と語り掛けてきたよ。
俺の人生、このまま枯れて終わるかって奮起した」と。
育てた花が壮年に生命力を吹き込んだのでしょう。
「花はその主の心の色に咲く」と言われています。
花を見て人は心の中の負けじ魂を思い出し、決意を新たにするのです。
花は心。咲き誇る花の春を誓いの季節にして参りましょう。