ある小説の中に道路掃除人のお爺さんが出て来ます。
長い道の掃除を受け持つことがたびたびあります。
そのお爺さん、始めっから溜息が出ています。でも頑張るしかない----。
時々立ち止まり振り返ってみるがちっとも進んでいない。
心が折れて疲れてしまう。そのお爺さんにある方が語ります。
「一度に道路全部の事を考えてはいかん。わかるかな?次の一歩だけ。
次の1掃きの事だけを考えるんだ」「すると楽しくなってくる。
これが大事なんだな」と。
足元の「今」を大切に生きる事で心が豊かになるという事です。
忙しさの中で、幸福を見失いがちな現代人への警鐘ともいえるでしょう。