窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

・ストロンチウム90は怖いやつ。

2011-07-08 01:41:21 | Weblog
・インフルエンザ患者発生の状況です。

・感染状況の経緯と予報                    
 ・第36週(9月 6日~12日) ・2010年のインフルエンザ シーズンの開始    
        ・・・・・       
 ・第 4週( 1月24日~30日)・18の県が警報、29の県が注意報レベル到達。
                    ・全国平均がピークに到達。
        ・・・・・       
 ・第22週( 5月30日~ 5日)・全国平均が定点0.82人で流行終息。     
        ・・・・・       
 ・第25週( 6月20日~26日)・上位2つの県が流行レベル継続 
 ・第26週( 6月27日~ 3日)
 ・第27週( 7月 4日~10日)       ・・・・今週・・・・       

 ・ウイルス サーベイランス状況
  ・占有率(3週移動平均)%
               20週   21週   22週  23週   24週  25週
   A(H1)pdm      0     0     0     0     0     0
   A(H3)         33    23    35    23    50    14
   B             67    77    65    77    50    86

 ウイルス サーベイランスも今シーズンの仕事が終了のようで、サンプル数が
 ほとんどなくなりつつあります。

 それに伴い各週毎の占有率の情報の信頼性はかなり悪くなってきています。


 今シーズンの現状累積での占有率です。

   A(H1)pdm     53.1%  (減少)
   A(H3)         32.1%  (横ばい)
   B             14.8%  (増加)

 新型インフルエンザは占有率で6週連続の0%です、

 ・定点状況推移(人)
               20週   21週   22週  23週   24週  25週
  2011年定点データ  1.62  1.11  0.82  0.53  0.29  0.17

 ・定点確定値です。                  
                        定点あたり   定点合計    全国推計
 ・第 4週( 1月24日~30日)    31.88人   157381人    176万人
  (ピーク到達)
        ・・・・・       
 ・第23週( 6月 6日~12日)     0.53人     2615人   (2.5万人)
 ・第24週( 6月13日~19日)     0.29人     1408人   (1.3万人)
 ・第25週( 6月20日~26日)     0.17人      849人   (0.80万人)

 ・患者報告数の予報です。
  ・第26週( 6月27日~ 3日)     0.11人      509人    0.51万人

  ・ 8日                      0.009人              0.05万人
  ・ 9日                      0.009人              0.04万人
  ・第27週( 7月 4日~10日)     0.07人      337人    0.34万人

 ・本日終了時点での累積患者数(全国推計値) 1380.1万人   

  内、新型インフルエンザの累積患者数      690.6万人

 ・累積患者数の予報。(2010年36週以降)
  ・第27週( 7月10日)               1380.2万人  

・予報精度経緯
                      予報      確定値     予報誤差
 ・第23週( 6月 6日~12日)  0.53人    0.61人   +12.0%
 ・第24週( 6月13日~19日)  0.36人    0.29人   +24.0%
 ・第25週( 6月20日~26日)  0.16人    0.17人    -8.1%

 今回の定点合計報告数は849人で、当ブログ予報は780人でした。

 今回予報誤差はー8.1%になり、予報誤差範囲内でした。

 ちなみに、09年の第34週から今までの平均予報誤差は±20.6%です。

・コメント

 感染力を持っている、いわゆる「ホット」な患者数は4000人程です。、

PS

・・福島原発事故関係情報・・

・・7月 7日状況・・

・・放射線状況

原子炉建屋のカバーの基礎が原発に到着の模様。

コメント

玄海町の町長さん、自分の判断があまり重要な役目をはたしていないという事で
御立腹。

再稼働容認発言を撤回しました。

知事さんも「国が何を考えているのかわからない」とストレス・テスト結果待ちを表明。

海江田さんは、混乱した責任を取らされるようです。


九州電力さんは、仕事熱心のあまり「やらせメールお願い」が国会で暴露です。

これは社長さん、腹を切らされることになるやもしれません。


それもこれも、「原発は地域住民との信頼関係が前提」なのだそうで、それを
壊したら「再稼働などはありえない」とのこと。

たかだか発電機を回すのに「地域住民との信頼関係が必要」になる発電方法と
いうのは、またとんでもないものですねえ、
ホームズさん。


・・・原発北西20km超え地点での推移(官房長官及び文科省発表)

15日PM8時40分・・・330μ・Sv/H(車外)   北西20Km地点
            ・・・300μ・Sv/H(車内)   

16日~23日の単純合計・・・(1549.8μ・Sv/H)     
24日~4月12日の単純合計・・・1296.6μ・Sv/H     
13日~ 15日の単純合計 ・・・(131.6μ・Sv/H)     
16日~5月2日の単純合計 ・・・726.2μ・Sv/H     
 3日~ 22日の単純合計 ・・・855.2μ・Sv/H     
23日~6月11日の単純合計 ・・・780.9μ・Sv/H     
12日~ 29日の単純合計 ・・・670.3μ・Sv/H     

30日・・・36.0μ・Sv/H       1日・・・37.0μ・Sv/H
 2日・・・36.0μ・Sv/H       3日・・・38.0μ・Sv/H
                     以上( )内数値は実測値からの推定値です。

 4日予測値・・35.8μ・Sv/H  実測36.0μ・Sv/H  予測誤差 -5.6%
 5日予測値・・37.8μ・Sv/H  実測37.5μ・Sv/H  予測誤差 +0.8%
 6日予測値・・35.8μ・Sv/H  実測37.5μ・Sv/H  予測誤差 -4.5%
 7日予測値・・37.3μ・Sv/H
 8日予測値・・37.3μ・Sv/H

 ・・・3月15日15時からの推定積算放射線量

本日終了時点     推定値・・・160666μ・Sv (160.7m・Sv

到達実績
126m・Sv・・・5月31日(計画避難最終予定日)
154m・Sv・・・6月30日

到達予報
179m・Sv・・・7月31日
345m・Sv・・・爆発から1年後

政府予報  ・・・但し5月16日政府発表の数値を終日屋外にいた場合に修正
376m・Sv・・・来年3月11日(地震から1年後)


・・・原発北西30km超え地点での推移(官房長官及び文科省発表)
   以下、すべて北西30km超え地点

15日PM・・・(147μ・Sv/H)   

16日~4月 4日の単純合計・・・1414.5μ・Sv/H     
 5日~  24日の単純合計・・・503.7μ・Sv/H     
25日~5月14日の単純合計・・・404.0μ・Sv/H     
15日~6月 3日の単純合計・・・369.6μ・Sv/H     
 4日~  23日の単純合計・・・466.5μ・Sv/H     

24日・・・ 18.8μ・Sv/H      25日・・・22.5μ・Sv/H
26日・・・ 21.4μ・Sv/H      27日・・・21.9μ・Sv/H
28日・・・ 22.0μ・Sv/H      29日・・・22.5μ・Sv/H
30日・・・ 22.5μ・Sv/H       1日・・・22.8μ・Sv/H
 2日・・・ 20.5μ・Sv/H       3日・・・20.3μ・Sv/H
                     以上( )内数値は実測値からの推定値です。

 4日予測値・・20.5μ・Sv/H  実測22.3μ・Sv/H  予測誤差 -8.1%
 5日予測値・・20.3μ・Sv/H  実測21.8μ・Sv/H  予測誤差 -6.9%
 6日予測値・・22.3μ・Sv/H  実測22.5μ・Sv/H  予測誤差 -0.9%
 7日予測値・・21.8μ・Sv/H
 8日予測値・・22.5μ・Sv/H

 ・・・3月15日15時からの推定積算放射線量

本日終了時点   最大推定値・・・85103μ・Sv (85.1m・Sv

到達実績
65m・Sv・・・5月31日(計画避難最終予定日)
81m・Sv・・・6月30日

到達予報
95m・Sv・・・7月31日
180m・Sv・・爆発から1年後

政府予報  ・・・但し5月16日政府発表の数値を終日屋外にいた場合に修正
208m・Sv・・来年3月11日(地震から1年後)


・・福島市の状況(原発から北西65km地点)

データは福島市役所の値と文科省データ、新聞データを使用。

15日・・・24μ・Sv/H  

16日~4月 5日の単純合計・・・127.25μ・Sv/H     
 6日~  25日の単純合計・・・39.14μ・Sv/H     
26日~5月14日の単純合計・・・32.6μ・Sv/H     
15日~6月 3日の単純合計・・・32.2μ・Sv/H     
 4日~  23日の単純合計・・・30.61μ・Sv/H     

24日・・・1.35μ・Sv/H      25日・・・1.35μ・Sv/H     
26日・・・1.35μ・Sv/H      27日・・・1.32μ・Sv/H     
28日・・・1.32μ・Sv/H      29日・・・1.33μ・Sv/H     
30日・・・1.32μ・Sv/H       1日・・・1.32μ・Sv/H     
 2日・・・1.33μ・Sv/H       3日・・・1.33μ・Sv/H     

 4日予測値・・1.32μ・Sv/H  実測2.00μ・Sv/H  予測誤差 -3.2%  
 5日予測値・・1.32μ・Sv/H  実測1.80μ・Sv/H  予測誤差 -5.6%  
 6日予測値・・1.98μ・Sv/H  実測1.60μ・Sv/H  予測誤差+23.8%  
 7日予測値・・1.79μ・Sv/H  
 8日予測値・・1.59μ・Sv/H  

・・・3月15日17時からの推定積算放射線量

本日終了時点   積算最大推定値・・・7394μ・Sv (7.39m・Sv

到達実績
6.0m・Sv・・・5月31日(計画避難最終日)
7.1m・Sv・・・6月30日

到達予報
8.1m・Sv・・・6月28日
16.0m・Sv・・爆発から1年後

政府予報  ・・・但し5月16日政府発表の数値を終日屋外にいた場合に修正
25.0m・Sv・・来年3月11日(地震から1年後)

福島市を含めて、郡山、本宮、二本松、伊達など65km圏内は残念ですが場所に
よっては十分に安全とは言い切れずグレーゾーンの模様です。


以上より一般人の年間許容量と現状をまとめます。

一般住民、原発の一般職員で1m・Sv(日本の法律での取り決め。)

・・4月18日より福島入りの原安委の先生方の本日終了時被ばく量2.241m・Sv

自然界からの年間放射線量は世界平均で2.4m・Sv(日本平均は1.5m・Sv)

・・日本在住の米国民(80km避難)の被ばく量は本日終了時点で2.68m・Sv

原発作業員(女性)は3か月で5m・Svが上限。

・・福島市(北西65km)の本日終了時点での被ばく量は7.39m・Svアメリカ国民は10m・Sまで。
原子力安全委員会ルールでは10m・Sv~は屋内退避が必要。

放射線作業従事者(病院など)は20m・Sv
自衛隊員で20m・Sv(今回の最大被ばく量は82.7m・Sv)
計画避難基準は建前上20m・Svに設定。(ICRP勧告の最大値を採用)
保安院と原安委の本音は「一般人でも48.5m・Svを我慢しろ」というもの。
           (この件、詳細は4月15日の記事を参照願います。)

消防署員は30m・Sv・・(今回ハイパー レスキュー隊員最大被ばく量27m・Sv)

原発作業員は通常は1年間の最大値が50m・Svまで。(日本、アメリカ)
原子力安全委員会ルールでは50m・Sv~は避難が必要。

・・本日終了時点での北西30km超え地点の被ばく量85.1m・Sv100m・Sv・・・後日の健康被害の発生が心配される値でもあります。
       (がんによる死亡率が0.5%ほど増加するという情報あり。)

・・本日終了時点での北西20km超え地点の被ばく量160.7m・Sv

200m・Sv・・・数種のがんによる過剰死亡率の有意な上昇が認められる。
         (国連委員会UN94A406参照、放射線と健康・岩波新書より)

600m・Sv・・・数種のがんによる過剰死亡率が3%増加。
   ・・・どうやら200m・Sv増加するごとにがんによる死亡率は1%増加の模様。

コメント

「ストロンチウム90が検出されませんでした。」とこれは東電さんと文科省の報告。

安全委員会は「もう少し測定精度の高ので調べてよ。」とやり直しの指示。

0.8ベクレル/Kg未満は検出できない測定器ではだめだということですね。

海底の泥を1kgもってきて、1分間測定器の中に入れといたら47個のストロンチ
ウム90の原子核が崩壊しても「いいえ、崩壊などはありませんでした。」と言うよ
うなダメな測定器は使うなと。


何時になくこの件については慎重ですねえ、安全委さん。

と思って調べてみました。

ストロンチウム90。

半減期  29.1年

生物学的半減期  50年!!

要するに、「1回体の中にいれたら、一生もんだと。」

化学的にはカルシウムと同じ振る舞いをして、骨や歯にたまるらしい。


これはたまりません。

安全委さん、がんばってくださいね。

・・注意情報 ・・

窓際日記の最大推定と政府想定方法による本日終了時点で緊急避難、避難
及び計画避難、屋内退避の原発北西方向の対象範囲です。

但し政府の想定方法は安全委員会係数0.6が前提です。
    (安全委員会係数0.6については4月20日、21日記事を参照願います。)

                窓際日記推定   政府想定方式   政府発令指示
緊急避難(100m・Sv以上)・・29km以内   (・・・21Km以内)

 避難  (50m・Sv以上)・・・38Km以内   ・・・32Km以内   20km以内

計画避難(20m・Sv以上)・・・52km以内   ・・・44Km以内   45km以内    

屋内退避(10m・Sv以上)・・・62km以内   ・・・54Km以内   (30km以内)

法律遵守(1m・Sv以下) ・・・95km以遠   (・・・87Km以遠)(赤字は数値更新)

現時点での窓際計算では29km以内は緊急避難エリアに突入です。(レッドゾーン)

32km以内では政府想定方法ですでに避難限界に到達しているのがわかります。

年間で政府想定方法での20m・Svに放射線量を抑えるなら、44km以内の方は
即座に避難する必要がありそうです。


5月31日現在で、計画避難対象者1万人のうち8千人が避難終了。
いまだ避難していない人が2000人います。

6月21日現在で飯舘村残留者431名(人口の7%)。


窓際日記推定は原発爆発以後の終日屋外での積算放射線量になります。

政府の計算は平均値狙いで、窓際日記の計算は最大値を求めるようにしています。

窓際計算の心は「住民サイドに立った計算」ということですね。

以上、御参考にしていただければと思います。

コメント
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