去年今年貫く棒の如きもの 高浜虚子
(こぞことし つらぬくぼうの ごときもの たかはまきょし)
去年今年・・・新年・・季語である。
12月31日と1月1日の関係は、昨日を去年といい、今朝を今年というそんな時の流れの中にある。
しかし、貫いているものがある。
変わらないものがある。
それは棒のようなもの。
まっすぐで、年が変わったからといって変節したり改まることはない。
生活(それを支える心)は、棒のようなものです、と。
何か、いいですよね。
今頃になると必ず思い出し、そしてどこかに書きたくなる俳句です。
2019年は災害の多い年でした。
来たる年が、生きとし生けるものに 幸多き穏やかな年であることを祈念します。
ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。