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枕詞はとりあえず・・便利そう

2021-02-04 21:20:29 | 国語的随想
源氏物語絵巻より



本日も、和歌の表現技法をちょこっと。

枕詞(まくらことば)
主として和歌に見られる修辞で、特定の語の前に置いて語調を整えたり、ある種の情緒を添える言葉のこと。序詞とともに万葉集の頃から用いられた技法である。(wikiより)

要するに
決まり言葉を使って歌を作るってことで、これは「とりあえず」系だな、と私は思っている。
楽ですよね・・・。
5/7/5/7/7
初めの5文字を決まり文句で固められるのだから。

私が好きなのは
あおによし・・奈良の枕詞
あおによし奈良の都は咲く花の匂うが如く今盛りなり 小野老(おののおゆ)

奈良の都は、花が咲き匂うように今が盛りである
という意味。
この1首で当時の奈良の華やかさ(東大寺を初めとした壮大な伽藍、中国を真似て碁盤の目のように作られた計画的な都市)が分かる。


他に教科書によく出てくる枕詞の例・・・・

春過ぎて夏来るらし白妙の衣干したり天の香具山・・持統天皇 万葉集
枕詞は 白妙・・・白妙→衣

ひさかたの光のどけき春の日に静(しず)心なく花の散るらむ・・紀友則 古今集 
枕詞は 久方(ひさかた)・・・光・日・空・月などに


あかねさす→紫
足引きの→山
石走(いわばし)る→垂水(たるみ)
草枕(くさまくら)→旅
足乳根(たらちね)の→母







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