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引目かぎ鼻、おちょぼ口

2022-07-06 10:11:48 | 国語的随想

先日、高校生を指導していて,なんかの話の流れで

引目かぎ鼻、おちょぼ口って知っているでしょ?平安美女の顔で・・

といったら

何ですか、それ?はじめてききました。

といわれた。

えー、中学の歴史か、高校古文の王朝女流文学のあたりか、高校日本史、このどこかで1度は耳にしていると思うよ。

 

いや、聞いてない、初めて。

単に忘れたとか。

そんなおもしそうな言葉を聞いたら忘れませんて。

まあ、そうかな。

ということで「平安時代の美女の顔立ちの典型」で,目は筆ですっと一筆書きをしたようで、鼻筋はすっと通って、小鼻は出てない。口が小さい。更にいうと「顔の輪郭はおたふくというか下ぶくれ。

ということで,日本史図版の以下のようなものを見せて説明。

樹下美人図「鳥毛立女屏風(とりげりゅうじょのびょうぶ)または(とりげだちおんなびょうぶ)」正倉院御物

とか

とか。上は源氏物語絵巻かな。

 

一番わかりやすくいえば、お雛様のお顔。

 

中学の先生が「肌黒で、目がぱっちりの人は平安時代は美人じゃなかった」といっていたこと、よく覚えている。

高校古文担当のプリンちゃん(男性教師・ちょこっと小太りでむちむりで。プリン・プリンいていた)もそういっていたなあ・・・

私は、国文科ではないので古文は専門外。それでもなんとか指導できるのは、自分でも古文は好きなんで少しは勉強はしているけど、この高校時代の恩師であるプリンちゃんのおかげ。プリンちゃんの話はおもしろくて、ためになった。彼に教えてもらったことは、いまだに覚えているし、使えている。

だから高校生に時々いう「高校の時のプリンちゃんに教えてもらった知識で今何とか教えられている」って。

 

先生って、大事。

でも、今回のようなことが時々ある。

多分、私が高校生だったときより先生のレベルが落ちている・・・

教育は国家百年の大計(新島襄の言葉)

しかし、肝腎の指導して下さる方々が劣化していては・・はなあ。

なんて思った。

 

 

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