今年も、夏休み教室のお知らせの時期となりました。
今日から3回にわたって、本の紹介をします。
塾生には、すでにブックtalkをしています。それぞれ、読む本を決め、すでに読み始めている子もいます。
まだ本を決めていない、どんな本なんだろう、というお子さんの参考になれば(塾生に限らず)と思います。
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【中学校】
★「スクラッチ」 歌代朔作 あかね書房 1,650円
小4で水害で被災したため母の実家に越してきた千暁(かずあき)。近くに住む同級生でバレー部部長の鈴音。千暁と鈴音の交互の視点から物語は進む。コロナ禍はバレー部の「総体」も美術部の「市郡審査会」も奪ったが、それでも前に進む様子が描かれる。
2020年の夏ですね。日本、架空の地名ですが設定から推測するに愛媛県の宇和島市近隣。
★「アップステージ シャイなわたしが舞台に立つまで」
ダイアン・ハーモン・アッシャー作 武富博子 訳 評論社 1,760円
シーラはシャイである。その殻を破ろうと学校ミュージカルのオーディションを受けた。
出演者リストにシーラの名前があったが、それは「おじさん役」。からかわれて落ち込むシーラ。しかし、次から次へとトラブル発生。乗り越えるうちに彼女は変わる。
アップステージとは、主役を食うわき役、あるいはその演技ということのようです。アメリカの小説。
★「人が作った川 荒川 :水害から命を守り、暮らしを豊かにする」
長谷川敦作 旬報社 1,760円
東京湾に注ぐ荒川は、およそ400年前と100年前の2度、人の力で流れが変えられた歴史を持つ。目的は「利水」と「治水」。現在、地球温暖化で豪雨災害が相次ぐ。私たちはどうやって暮らしと命を守っていけばいいのだろうか。川と人の関わりを考える。
丁寧で分かりやすい構成。この本を下敷きに信濃川の歴史を調べて書くといい感想文になる。信濃川の広い河川敷を花火会場のため、と思っている子、多かった・・・そうじゃなく、大洪水・氾濫を防ぐためと話したら、ええ! けっこう子どもたちも「平穏ボケ」しているわ。
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【高等学校】
★「ラブカは静かに弓を持つ」安檀美穂作 集英社 1,760円
★「タガヤセ!日本:農水省の白石さんが農業の魅力教えます」白石優生 著
河出書房新社 1,562円
★ 「昆虫たちの惑星:虫たちは今日も地球を回す」アンヌ・ スヴェルトルップ=ティーゲソン作小林玲子訳 辰巳出版 1,980円
もへじは、夏の作文教室で高校生は小論3本必須なので、感想文は書きません。(どうしても書きたい!ということであれば、もちろんOK )
私は、「昆虫たちの惑星」を読んでみたいが…高いなあ…ミライエに互尊文庫がじきに再開するし、借りようかな。「農水省の白石さん」も興味がある。