まるこの「時事和訳ブログ」

英文記事を訳したり雑感を書いたりします
まるこの「写真ブログ」にもどうぞ
@リンク先へはブックマークからどうぞ

ロシアの議会がデモ参加者に対する罰金刑強化を支持

2012-06-06 | Weblog

 

(写真)法案に反対するためにロシアの議会の外に集まったデモ参加者

ロシアの上院は、抗議活動を取り締まるために法律違反に対する罰金を大きく引き上げる物議を醸している法案を通過させました。

法案は、現在の最大5,000ルーブル(152ドル)からデモ参加者には300,000ルーブル、組織した者には600,000ルーブルに上げるというものです。

法案は、水曜日に、賛成132で支持されました。棄権1、反対1でした。

後は、プーチン大統領が署名をするだけです。

彼は、以前、与党統一ロシアが支持している法案に支持する態度を示しました。

評論家は、自由を束縛するとして親与党派を非難しています。

現在の法律では、不許可のデモに参加するか、許可されたデモでも違反があれば罰金が科されます。

地方政府には、どこで抗議活動が行われるか、覆面をしている参加者を禁止することも含めてどういう形態で行われるかに関する制限を解釈する更なる余地が与えられています。

法案は、すでに野党議員が400の修正案の提案を試みて長い議論をした後に、ロシアの下院議会を通過しました。

政府は、計画されている来週のモスクワでの反政府運動の前に法制化したいと思っています。

野党公正ロシア党のガドコフ議員は、クレムリンが国民を恐れていることを意味しているとしてその法案を苛酷だと表現しました。

「それは市民戦争への道であり、大規模な鎮圧への道となる。我々は、それが血と貧困と革命で終わることを知っている」と彼は言いました。

人権団体は、法案は集会の自由の権利に関するロシアの憲法に違反すると主張しています。

プーチン氏は、最近、法案への支持を公然と表明しました。

「我々は、過激な行為から国民を守らなければならない、」と大統領は言いました。

ロシアでは12月の議会選挙の後、大規模な反政府運動が起こりました。参加者は選挙の不正を訴えました。

当局は、不正を否定しています。

          ************

今日は1ルーブルが2.43458円です。即ち、現在でも抗議運動に対して最大約12,000円の罰金があり、新法が法制化されれば、デモ参加者に約72万円、組織者には約144万円の罰金が科されることになります。なんという法外な罰金でしょう! しかも表現の自由である抗議活動に対してです。まるで、ソ連時代に戻ろうとしているようです。そもそもプーチン氏が再び大統領になりメドベージェフ氏が首相になるという身勝手な交代劇を堂々と行うこと自体民主国家のすることではありません。ロシアの民主化への道は遠いどころか後ろ向きに歩いているようでは到達は不可能ですね。


中国が米大使館に北京の空気汚染の報道を止めるよう要求

2012-06-05 | Weblog

(写真)霞んだ日に北京の中央ビジネス街の歩道橋を渡る男性(2010年の映像)

中国政府の高官が、米国大使館の詳しい汚染観察値に関して批判し、違法であり外交上不都合であるとして、外国大使館が汚染測定値を発表しないように、火曜日に、求めました。

北京の空気汚染のレベルは風によって変わりますが、工場の煙突から出る煙の混合物や車の排気ガスやほこりやエールゾルなどが舌や鼻を刺激するベージュ色の幕になって北京を覆う日が数日続きます。

多くの住民は、北京が僅かな汚染とする一般的な公式測定値を過小見積もりとして信用していません。

米大使館は、1時間おきに空気汚染度のデータを利用者の多いツイッター・フィードに送っていると報じられています。スモッグに満ちた首都で政府が発表する測定値は過小数値だとする苦情が広がったことを受けて、2009年に大使館の屋根の上に設置している観察ポイントからのデータを使うことになったとVoA紙が報じました。

中国は1月に空気汚染の観察基準を厳しくしたものの、公式数値と米大使館の数値にはしばしば大きな開きがあります。

中国の専門家は、米大使館の観察ポイントを非科学的と批判しています。

Wu環境副大臣は、そのような測定値は不法なので中止すべきだと強調しましたが直接米国を名指ししませんでした。

中国人は、北京のような都市を覆っているのは〝霧″更に正確に〝スモッグ″と呼んで批判を強めています。

「外交関係に関するウイーン会議に従って、諸国の外交官は地域の法律を尊敬して従うように求められているので国内問題に干渉すべきでない」と彼は記者会見で語りました。

「中国の空気汚染の観察と情報の発表は国民の利益に関わるもので政府によるものです。中国の外国領事館が独自に汚染を観察してその情報をオンラインで発表することはウイーン会議の精神に反しているだけでなく環境保護のルールに矛盾するものです。」

米国大使館は、大使館の装置は一般的な観測として信頼がおけるものではなことをウエブサイトで認め、単独の機械によるデータで市全体の分析が行われるわけではないと伝えました。

大使館の職員は、副大臣の批判についてすぐにはコメントしませんでした。

Wu氏は、中国の空気汚染の基準は世界保健機構の協議で作成されたもので国内の現在の状況に一致していると言いました。

そう言いながらも、彼は中国の空気汚染と全体の環境状況はまだ不安定で、10分の1以上の川のモニターではまだ汚染度が大きいことを認めました。

Wu氏は、政府は長く議論になっている汚染を排出する企業に対する環境税を研究していると言いましたが、その実施の時や税の使い方の詳細は語りませんでした。

「環境に関する義務を満たしている会社があることは確かです。環境税は企業が排出する汚染や被害に対して相応の費用をかけるように会社に促すことになるでしょう。」と彼はつけ加えました。

              ***************

中国の空気汚染は相変わらずひどいようです。経済が発展するにつれて、ますます空気は汚染する一方でしょう。政府は環境税の導入を急ぎ、効果的に機能するよう努力しなければなりません。


台風がフィリピンを襲い2人死亡5人が行方不明

2012-06-03 | Weblog

 

(写真)2日日曜日にフィリピンのマニラ北東のナヴォタス市の郊外の区域を襲った台風〝マーワー(Mawar)″の強風で冠水した埠頭を歩く男性。

 災害担当の役人によると、今年初めての台風がフィリピンを襲い2人が死亡、5人が行方不明、16人が負傷したそうです。

 ラモス民間防衛管理人と気象庁は、台風は日曜日に山岳地のフィリピン北部を吹き荒れ、時速120キロ、瞬間時速150キロに及ぶ風力を維持しながら日本南部に向かっていると言いました。

ロマス氏は、台風は直撃しなかったが大雨で東パラワン地方の川が氾濫して2人の子供が溺死したと言いました。

荒天で、ほとんどが漁師の5人が行方不明で16人はけがをしたと彼は言います。

毎年、およそ20個の台風がフィリピンを襲います。

                    *************

もう台風の季節に入ったのでしょうか。台風「マーワー」は日本の南の海上に3号としてやってきているようです。4~5日に本土に近づきそうです。上陸は?

  

 


タイのイエローシャツ・グループが議会での議論を妨害

2012-06-01 | Weblog

(写真)物議を醸しているとみなす法案が議会で議論されることを妨害したイエローシャツ・グループ

タイのデモ隊は、6年に及ぶ政治危機の回避を目的にした和解案に関する議会の議論を妨害して延期させました。

反政府のイエローシャツ・グループは、提案されている恩赦は退陣したタクシン前首相を帰国させることになると不安視しています。

議会の報道官は、議論は状況が改善するまで棚上げすると言いました。

タクシン氏は自主亡命をしてドバイに住んでいます。

「国内が安定して平和になるまで会議を延期するように命じました。」と報道官が記者団に語りました。

「会議の再開時期を決める前に状況を分析しなければなりません。」

タクシン支持者とイエローシャツで知られている反対グループの間の対立で国内はしばしば政治不安に陥っています。

イエローシャツは、和解案は国内が危機に陥った2005年から2012年の間の政治犯の恩赦を認めることになると主張します。

グループは、王政主義者や極右や民主主義の人民同盟として知られる都市部の中産階級で構成されています。

彼らは、2006年9月の軍事クーデターを導き、タクシン派を権力の座から引き下ろした大規模デモ活動を行いました。

いかなる不正行為も否定しているタクシン氏は、在任中の権力乱用罪の刑を避けて自主亡命しています。

彼の妹のインラックさんが現在の首相です。

               ****************

タイは何かにつけタクシン派とイエローシャツ・グループが対立するようです。今回は、タクシンを帰国させるのではないかと心配して和解案の議論を延期させたようです。タイは、いつも笑顔を絶やさない温厚で優しい気質の人が多いので「微笑の国」と呼ばれているそうですが…?今は「怒りの国」になっているような感じがします。