働き方改革関連法ノート

厚生労働省の労働政策審議会(労政審)労働条件分科会や労働基準関係法制研究会などの議論に関する雑記帳

パワーハラスメント(パワハラ)について

2016年12月18日 | パワハラ防止
最近、上司のパワーハラスメント(パワハラ)により「うつ病」など精神疾患を部下が患い、労働問題になるケースが増えています。


パワーハラスメント(パワハラ)増加の背景
パワーハラスメントの増加の背景には、3つの変化、つまり経営・職場環境の変化、社員や職員側の変化、ハラスメントに対する社会的認知度の変化(向上)があると指摘されています。

まず、経営環境や職場環境の変化ですが、経営環境が悪化し、競争も激化し、会社には業績を追い求める風潮が以前よりも強まっています。そのため、社員一人一人の業務量も過多となり、職場に余裕がなくなり、管理者自身も成果達成に追われている現状もパワハラ増加の原因の一つと考えられています。

第2には、地域や家庭や教育現場で厳しい指導を受けることなく育った若い世代には、ストレス耐性が弱まっているという指摘もあります。そのため、上司の厳しい指導に耐えられない社員や職員が増え、そのこともパワハラ増加の背景にあるとも言われています。

第3には、男女雇用機械均等法の中でセクシャルハラスメント(セクハラ)防止について経営者の措置義務が規定されたため、職場におけるセクシャルハラスメントへの対応が進み、会社や病院や介護施設などの事業所内における他のハラスメントに対する認識も高まりつつあります。そのため、パワーハラスメントについても苦情を申し立てしやすい状況になっています。このこともパワハラ増加の要因ではないでしょうか。


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