晴耕雨ログ

晴れの国の片田舎で暮らす自然派おばさん
畑仕事に生甲斐感じながらゆるゆる歩む農婆の人生

娘ごころ

2015-03-03 21:02:05 | Weblog
 どっしりとした足元にフリルがかわいいピーターラビットの靴下です。わたし、姑のお下がり履いてます。

 姑の三回忌も済ませ、すでに母の居ない生活に家族はすっかり慣れております。
同居家族が多いので、母の衣類は早くに処分させていただきました。それでも先日は衣装ケースに満杯のパジャマが出てきました。
 施設でお世話になっていた時のものです。
この花柄もあのフリル付きもどれもかも懐かしく思い出されました。

 丸二年経過した今、意外にきれいな物ばかり・・・。
寝たっきりの母は何の喜びもなく、せめてパジャマくらい可愛らしい清潔なものを着せてあげたいと思うのは娘ごころでしょう。(実は嫁ですが)
認知が進んでくると高齢の姑も少女のようでしたから・・・。

 今日は、親友のお母さんの葬儀があり参列いたしました。
彼女とは共に介護の時期を過ごし支えとなってくれた大切な人。
 同居の義父母とご実家のご両親、4人を12年にわたる介護で看取り、最後となった実母を送ったわけです。
 旅立ったお母様はきれいにお化粧され、大島の着物で静かに眠っていらっしゃいました。
認知が見え始めた10年ほど前、まだ反物のままだった大島を仕立て上げ旅立ち用にと娘である友人が準備していたものです。
 「躾の掛かったままだと母に叱られそうで・・・」とお別れの近いことを感じて、前日に躾を解いたと言います。
 母は、まことに愛しいものです。

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