長崎県にある21世紀まで操業していた、
九州最後の炭鉱、池島炭鉱をお送りしています。
今回からは静かな眠りにつく住宅棟地域を、
ワンダーJAPAN誌の没画像を中心に、
ちょっとアップしていこうと思います。
池島と言えばこの鉱員アパート、
というくらい有名な、特殊な形をした8階建ての4棟。
池島には沢山の炭鉱アパートが今も残っていますが、
基本的には長方形のブロック型をした4階建ての建物です。
そんな中、このちょっとアールデコっぽくもある建物は、
島の一番高いところにあって、特に印象深いです。
部屋は正確には見ませんでしたが、
6帖と8帖くらいの2部屋に風呂とトイレ付きで、
住環境としては悪くなかったんだと思います。
8階建てを裏側から見たところ。
4棟ある各棟はすこしずつ離れていて、
それぞれが4階と屋上で、ブリッジで繋がっています。
4階のブリッジは丈夫そうですが、屋上は鉄板のみなので、
すでに穴が空き、渡れそうにはありません。
こちらは島の中央付近に建っている1号棟と6号棟は、
画像でもわかるように、かなり年期が入っていますが、
島内の鉱員アパートは、古いものから新しいものまで様々で、
幾度かに分けて建設されたのだと思います。
殆どの建物には2桁の番号が振られてますが、
これらは全て鉱員アパートで、
3桁になると職員用、そして130番台以降が、
高級職員のアパートです。
1号棟の門に残る錆びついた扉の向こうに、
寂しげに花が咲いていました。
庭も植物が育ち、格好の猫の遊び場になっています。
木枠サッシュの窓枠を鳴らす、
風の音だけが聞こえます。
草の沼に沈んでゆく車。
冒頭の8階建てアパートに裏には、
発進所へ通じる階段があります。
炭鉱マンは日夜ここから出勤していたんだしょうね。
「御安全に」の標語が書かれた看板を越えると、
そこからは命がけの作業場。
この場所が安堵と緊張の境界線だったのかもしれません。
■シリーズ:池島炭鉱■
> NEXT > TOP > INDEX
________________________________
12月17日発売のvol.14号に、
池島炭鉱が特集されています。
blogにアップしていない、
選炭工場の詳細や住宅街の様子が掲載されています。
特に選炭工場は、一般では入る事の出来ない場所で、
採掘された石炭が製品になるまでの行程を伝える、
貴重な遺産だと思うので、
興味のある方は是非ご覧ください。
九州最後の炭鉱、池島炭鉱をお送りしています。
今回からは静かな眠りにつく住宅棟地域を、
ワンダーJAPAN誌の没画像を中心に、
ちょっとアップしていこうと思います。
池島と言えばこの鉱員アパート、
というくらい有名な、特殊な形をした8階建ての4棟。
池島には沢山の炭鉱アパートが今も残っていますが、
基本的には長方形のブロック型をした4階建ての建物です。
そんな中、このちょっとアールデコっぽくもある建物は、
島の一番高いところにあって、特に印象深いです。
部屋は正確には見ませんでしたが、
6帖と8帖くらいの2部屋に風呂とトイレ付きで、
住環境としては悪くなかったんだと思います。
8階建てを裏側から見たところ。
4棟ある各棟はすこしずつ離れていて、
それぞれが4階と屋上で、ブリッジで繋がっています。
4階のブリッジは丈夫そうですが、屋上は鉄板のみなので、
すでに穴が空き、渡れそうにはありません。
こちらは島の中央付近に建っている1号棟と6号棟は、
画像でもわかるように、かなり年期が入っていますが、
島内の鉱員アパートは、古いものから新しいものまで様々で、
幾度かに分けて建設されたのだと思います。
殆どの建物には2桁の番号が振られてますが、
これらは全て鉱員アパートで、
3桁になると職員用、そして130番台以降が、
高級職員のアパートです。
1号棟の門に残る錆びついた扉の向こうに、
寂しげに花が咲いていました。
庭も植物が育ち、格好の猫の遊び場になっています。
木枠サッシュの窓枠を鳴らす、
風の音だけが聞こえます。
草の沼に沈んでゆく車。
冒頭の8階建てアパートに裏には、
発進所へ通じる階段があります。
炭鉱マンは日夜ここから出勤していたんだしょうね。
「御安全に」の標語が書かれた看板を越えると、
そこからは命がけの作業場。
この場所が安堵と緊張の境界線だったのかもしれません。
■シリーズ:池島炭鉱■
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12月17日発売のvol.14号に、
池島炭鉱が特集されています。
blogにアップしていない、
選炭工場の詳細や住宅街の様子が掲載されています。
特に選炭工場は、一般では入る事の出来ない場所で、
採掘された石炭が製品になるまでの行程を伝える、
貴重な遺産だと思うので、
興味のある方は是非ご覧ください。
4年前に池島へ渡り、郷地区の旅館に一泊しました。初めて感じる現役の産業都市でしたから、何もかもがカルチャーショックでした。
まだ坑内には入ったことがないので、早く「さるく」に参加したいのですが、なかなか機会がありません。
郷地区の旅館、といえば、
美松旅館のことでしょうか?
いまはすでに営業していないので、
残念ですね。
年明けからは坑内見学は一旦お休みし、
模擬施設のみの見学と聞いています。
人が沢山いた時の池島は、写真でしか見たことがありませんが、
住宅棟地域は大きく変わってしまったと思います。
ただ、こうして残ってくれたおかげで、
九州最後の炭鉱の様子を実際に知ることが出来ました。
例えば崎戸などは殆どなくなってしまったので、
かつてここに炭鉱があったと言われても、
実感をもって見ることは難しいです。
坑内を案内して下さる方は、皆さん炭鉱に誇りをもっていらっしゃるご様子で、
きっと人がいなくなったアパートにも、
いまでも働いた方々の誇りが眠っているんだろうな、
と思います。