海上に点々と並ぶ不思議な残骸。
佐賀県伊万里市にある向山炭鉱跡です。
窯業で有名な伊万里市は、その昔産炭地としても栄え、
最盛期の昭和30年代には10社以上の鉱業所があったようです。
向山炭鉱はその中の一つがで、
ちょうど川南工業浦之崎造船所の直ぐ近くにあり、
場所柄、川南工業の経営下になっていた時期もありました。
海上に残存する遺構は、話しに聞くと浮積込桟橋の跡だそうで、
どうやら向山炭鉱では、坑口からでてきた原炭を、
そのまま船積みしていたようです。
だとすると選炭などの作業は別のところでやっていたのでしょうか?
すぐ近くに、画像のようなコンクリの構造物も残存しています。
形からすると、北海道の幌内炭鉱に残る斜坑捲座の基礎と似ているので、
向山炭鉱も斜坑だったことから、捲座基礎かとも思いますが、
詳細はわかりません。
尚この遺構は、オープロジェクト製作の『萌の季節』で取り上げています。
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