2010の暮れに行ったイタリアの旅行記です。
サンタポリナーレ・ヌオヴォ
ラヴェンナ2日目、ホテルのすぐ近くにあった
<サンタポリナーレ・ヌオヴォ>を見学。
約1,500年前に建設された、
初期キリスト教の世界で異端だった、
アリウス派の聖堂。
その後、正教派の聖堂として改修されたものの、
初期のキリスト教美術を今日に伝える教会堂として、
世界遺産に登録されています。
サンタポリナーレ・ヌオヴォ(画像はクリックで拡大します)
聖堂で最も目を引くのは、
堂内両側の壁面丈上部に造られたモザイク画です。
イタリアのたいがいの遺産的施設は、
撮影は自由ですが、フラッシュと三脚が使えません。
なので、あまり雰囲気を伝える画像が撮れず、
画像からはモザイクの凄さが全く伝わりませんが、
実際に見るとその奥行感に圧倒されます。
サンタポリナーレ・ヌオヴォ(画像はクリックで拡大します)
聖堂に入って左側の壁面に描かれた、
かつてのラヴェンナの光景です。
現在では埋め立てが進んで、
海まではけっこう距離がありあすが、
かつては港町だったそうです。
そうのせいで、幾度となく水害に遭うので、
床上げの改修も行なわれ、
本来4段あったモザイク画は、
現在では3段になってしまっています。
サンタポリナーレ・ヌオヴォ(画像はクリックで拡大します)
聖堂に入って右側の壁面を飾る、
このバシリカを建設したテオドリクスの宮殿、
と言われている図像です。
冒頭で触れた様に、アリウス派は異端とされ、
宮殿の図像がかなり改修されているようです。
サンタポリナーレ・ヌオヴォ(画像はクリックで拡大します)
上画像の側楼の部分の拡大ですが、
柱の部分に腕や手だけが見えると思います。
これは、かつてそれに伴う人が描かれていたものの、
アリウス派の特徴を持った装飾だったので、
消されてしまった名残だそうです。
サンタポリナーレ・ヌオヴォ(画像はクリックで拡大します)
聖堂に入って左側の壁面には、
港から聖母子像まで22人の聖女が描かれていますが、
どの聖女も一人として同じ聖女はいません。
図像自体はとても素朴ですが、
それを造り上げているモザイクの装飾は、
何処まで近づいて見ても、
その複雑さが失われる事がないのが不思議です。
サンタポリナーレ・ヌオヴォ(画像はクリックで拡大します)
これは東方三賢人と呼ばれる、
キリスト教世界の定番の図像だそうですが、
こちらも、図像自体は素朴ながら、
モザイクの複雑さは極め付きです。
特にラヴェンナのモザイクは、
切り出したガラスの平面部分ではなく、
裏側の、切り出した面を表向きに埋め込む事で、
限りなく複雑な光の反射を生み出している、
と言う話を、以前テレビ番組で見た事がありますが、
なるほど、その輝きはとても複雑です。
サンタポリナーレ・ヌオヴォ(画像はクリックで拡大します)
モザイク画の一番上の段には、
キリストの奇跡と受難にまつわる26シーンが描かれています。
一番端には最後の晩餐の光景もありました。
最後の晩餐というとダ・ヴィンチのそれが有名ですが、
この図像をみると、
みんな椅子に座るのではなく、横たわっていて、
また皿の上には魚が乗っています。
とにかく、初めて見るラヴェンナのモザイク画は、
その奥行きの深さにクラクラします。
サンタポリナーレ・ヌオヴォ
ラヴェンナ2日目、ホテルのすぐ近くにあった
<サンタポリナーレ・ヌオヴォ>を見学。
約1,500年前に建設された、
初期キリスト教の世界で異端だった、
アリウス派の聖堂。
その後、正教派の聖堂として改修されたものの、
初期のキリスト教美術を今日に伝える教会堂として、
世界遺産に登録されています。
サンタポリナーレ・ヌオヴォ(画像はクリックで拡大します)
聖堂で最も目を引くのは、
堂内両側の壁面丈上部に造られたモザイク画です。
イタリアのたいがいの遺産的施設は、
撮影は自由ですが、フラッシュと三脚が使えません。
なので、あまり雰囲気を伝える画像が撮れず、
画像からはモザイクの凄さが全く伝わりませんが、
実際に見るとその奥行感に圧倒されます。
サンタポリナーレ・ヌオヴォ(画像はクリックで拡大します)
聖堂に入って左側の壁面に描かれた、
かつてのラヴェンナの光景です。
現在では埋め立てが進んで、
海まではけっこう距離がありあすが、
かつては港町だったそうです。
そうのせいで、幾度となく水害に遭うので、
床上げの改修も行なわれ、
本来4段あったモザイク画は、
現在では3段になってしまっています。
サンタポリナーレ・ヌオヴォ(画像はクリックで拡大します)
聖堂に入って右側の壁面を飾る、
このバシリカを建設したテオドリクスの宮殿、
と言われている図像です。
冒頭で触れた様に、アリウス派は異端とされ、
宮殿の図像がかなり改修されているようです。
サンタポリナーレ・ヌオヴォ(画像はクリックで拡大します)
上画像の側楼の部分の拡大ですが、
柱の部分に腕や手だけが見えると思います。
これは、かつてそれに伴う人が描かれていたものの、
アリウス派の特徴を持った装飾だったので、
消されてしまった名残だそうです。
サンタポリナーレ・ヌオヴォ(画像はクリックで拡大します)
聖堂に入って左側の壁面には、
港から聖母子像まで22人の聖女が描かれていますが、
どの聖女も一人として同じ聖女はいません。
図像自体はとても素朴ですが、
それを造り上げているモザイクの装飾は、
何処まで近づいて見ても、
その複雑さが失われる事がないのが不思議です。
サンタポリナーレ・ヌオヴォ(画像はクリックで拡大します)
これは東方三賢人と呼ばれる、
キリスト教世界の定番の図像だそうですが、
こちらも、図像自体は素朴ながら、
モザイクの複雑さは極め付きです。
特にラヴェンナのモザイクは、
切り出したガラスの平面部分ではなく、
裏側の、切り出した面を表向きに埋め込む事で、
限りなく複雑な光の反射を生み出している、
と言う話を、以前テレビ番組で見た事がありますが、
なるほど、その輝きはとても複雑です。
サンタポリナーレ・ヌオヴォ(画像はクリックで拡大します)
モザイク画の一番上の段には、
キリストの奇跡と受難にまつわる26シーンが描かれています。
一番端には最後の晩餐の光景もありました。
最後の晩餐というとダ・ヴィンチのそれが有名ですが、
この図像をみると、
みんな椅子に座るのではなく、横たわっていて、
また皿の上には魚が乗っています。
とにかく、初めて見るラヴェンナのモザイク画は、
その奥行きの深さにクラクラします。
あまりにも良い旅をされている様子に、正直、ビックリしました。
この辺り(地域、歴史)にお強いのですか?
このサンタポリナーレ・ヌオヴォのエントリーにも、ぐいぐい引き込まれましたよ。
素晴らしい!
引き続き、楽しみにしています。
> この辺り(地域、歴史)にお強いのですか?
全然明るくないですー
明るい人と行ったんで、
いろいろ教えてもらいました~
ただ、とてもよかったんで、
アップしようと思いました~