黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

くりはら田園鉄道 #08

2011-10-11 07:02:19 | 鉄道遺産
かつて宮城県の北部を横断していた、
くりはら田園鉄道、通称「くり電」のシリーズの最終回です。



かつての終着駅、細倉駅周辺。→Mapion
細倉鉱山が1987年に閉山し、
1990年にマインパークが作られるのに合わせて、
約200m先に細倉マインパーク駅が作られると同時に、
廃止になった駅。







オープロジェクト制作のDVD、
『鉄道廃線浪漫~風の声、時の音~』のジャケットは、
この場所のものです。
このDVDのジャケットはとても苦労しました。
日活さんからなかなかオッケーがでず、
結局タイトルフォントと合わせて120種類位作った記憶があります。







操業時の最後の頃の終着駅だった、
細倉マインパーク前駅。 →Mapion
単線と片側ホームの造りが、
運航時にはきっと旅心を楽しませたと思います。







駅舎は新しく、プレハブ小屋のような印象ですが、
三角形のファザードは、鉱山の山を表しているのでしょうか。







構内には、若柳駅の記事でアップした、
機関車と貨車が保存展示されていました。







若柳駅の記事でもアップした腕木式信号機。
この信号機も、見れば見る程魅力的なフォルムをしています。

以前アップした沢辺駅同様、この保存コーナーにも、
「乗って残そう 栗原電鉄」の看板が掲げられていました。
地元の人にとっては、存続して欲しい鉄道でもあったのだと思います。

ただ、マインパーク前駅や若柳駅の保存を見ると、
消えて行った多くの鉄道の中では、
まだ記憶に残る形の方ではないでしょうか。

次回からは細倉鉱山です。

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ブログ付属のフォトアルバムに廃線百景をアップしました。

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ムック『廃線跡の記録』三才ブックス
くりはら田園鉄道の詳細リポート掲載

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オープロジェクト DVD『鉄道廃線浪漫画』日活
くりはら田園鉄道もフィーチャーした、
鉄道廃墟を映像と音楽、随想的なナレーションで綴る映像詩集



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2 Comments

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ありがとう。 (ズッコ)
2011-10-11 13:19:15
初コメです。

くりでんを思い出して頂けてとても嬉しいです。
細倉生まれの細倉育ち、父が鉱山で働いていたので、社宅で育ちました。(現在は栗駒在住)

終点の細倉駅は、以前はマインパーク駅よりもう少し手前に有りました。
鉱山関係は人の出入りが多く、引越しをする友達を細倉の駅から見送ったものです。

次回からの細倉鉱山を楽しみにしていますね。
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▼ズッコさんへ (KLO @ 廃墟徒然草)
2011-10-12 09:26:34
コメント、ありがとうございます!
くり電はこのとき初めて訪れたのですが、
くり電、細倉、そして栗駒、
良い所ですねぇー!
鉱山で生活をされて栗駒にお住まいなんて、
とても素晴らしいですね!

細倉鉱山のことは何も知りませんし、
それほど時間も無かったので多くを見る事が出来ませんでした。
拙い記事ですが、見て頂けたら幸いです。
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