寒さの中をピンクや赤の花を咲かせる山茶花。彩りが少なくなった季節ですが、心をほっとさせてくれた感がありました。メジロのペアが花から花へと飛び回る姿がありました。
採食中の2羽のコウノトリに出会いました。水が少なくなっている池ですが、カルガモなどの水鳥やダイサギなども一緒です。国の特別天然記念物に指定された鳥類は、コウノトリはじめトキやタンチョウなど10種余り。こんなに間近で特別天然記念物に出会える環境があることに感謝です。
先日はムクドリで賑わっていた柿の木ですが、実がだんだん少なくなってきました。今日やって来たのはツグミ。食べている様子はなく、あっちを見たりこっちを見たり。
よく見ると柿のへただけがたくさん枝に残っています。鳥に食べられた跡なのでしょうか?
川で泳いでいたヒドリガモが次々と岸に上がってきて何かを食べているようです。小いさな鳥を見ることに慣れていると、しっかりと筋肉がついて、重たそうなカモの体は驚きです。調べてみると体重約750グラム。お米なら5合分です。空を飛んでくるのですから相当な筋力とエネルギーが必要なことでしょう。
公園で見かけるカワセミは、公園利用者の人気者です。池の設備や止まり木にやって来ては、何度も川エビ採りを見せてくれました。カワセミの撮影に不慣れな私は、動きのあるシーンをなかなか上手く撮れませんでした。
遅れていた紅葉も見頃となり、池の水も黄金色に輝いています。冬に見られる水鳥の種類や数も増えて、池も賑やかになってきました。
スコップのような大きなくちばしのハシビロガモはカップルが成立したのでしょうか? 昨年、沢山の数で水面をぐるぐる回って採食する様子を見かけましたが、今季はそれほどの集団にはまだなっていないようです。
ホシハジロ(手前)とオオバン
カンムリカイツブリ
農耕地の端に3本の柿の木があり、実がたわわになっています。実が熟してくると大きな鳥から順に食べにやって来ます。初めに来るのはカラスです。この日のお客さんはムクドリですが、食べ頃には少し早いのかもしれません。先に来た鳥が実をつついて食べやすくなると、メジロなどの小さな鳥も食べにやって来ます。
後で写真を見ると、ツグミも来ているのが分かりました
米作りの終わった広い農耕地はひっそりとして、所々に冬野菜の畑が見えます。道を歩いていると餌を探すいろいろな鳥に出会います。ハクセキレイを撮っていると中にタヒバリが1羽まじっていました。
ハクセキレイ
タヒバリは茶色をしているので、黒土の上や枯れ草の近くにいると見にくいですが、わかるでしょうか バッタを捕まえたようです
この日のタゲリは1羽でした
農地は人間の食料を生産してくれる場所ですが、野鳥が餌を啄む大切な環境になっていることがよくわかります。10月に発表された報告で、身近な鳥の個体数が急速に減少しているとのこと。自然環境の変化や気候の変動がここにも影響しているようです。新しい『沈黙の春』をつくらないようにしなくてはなりませんね。
農道を歩くとチョウゲンボウが電線にとまっていました。「狩りをしないかなぁ」と思いながらしばらく見ていましたが、一向に飛ぶ気配はなし。顔がかゆいのか、足で顔を掻く様子を見ることができました。猛禽類らしく鋭い爪があることもよくわかりました。目を離したすきに飛び立ち、遠くの鉄塔近くの電柱の先に移動していました。
公園の遊歩道を歩いていると植え込みの中から カサカサ と何かが動く音がしました。しばらくすると飛び出してきたのは冬鳥のシロハラでした。いつも遅くにやって来るツグミもそろそろやって来る頃かと待っています。
頭上のアキニレではカワラヒワ(留鳥)が種を食べていました。例年アトリがたくさんやって来るのですが、今年はまったく見かけません。年によって渡来数が変わるようですから、今年は少ないのでしょうか。