四季の風にのって

――野鳥とともに――

葦原の歌

2023年06月12日 | 日記

山は青葉でおおわれていますが、葦原も緑の新芽が伸び広がってきました。ギョギョシギョギョシ・・・オオヨシキリのさえずる声があちこちに響いていますが、なかなか姿を現わしてくれません。

こっちを向いてくれると、口の中の美しいオレンジ色が見えるのですが・・・

オオヨシキリは歌の中では単に「よしきり」と表現され、別れ、失恋、望郷・・・なぜか涙や物寂しさとセットで演歌によく登場します。♪よしきりさえも泣いている ♪ただよしきりが啼くばかり ♪啼くなよしきり別れがつらい ♪よしきりなけば母さん思い出す

夏になるとヨシキリがやって来る地域で暮らしておられる方々には、人生や生活に密着した鳥になっているのでしょうね。関東地方の小学校や中学校の校歌にもたくさん登場していました。 ♪歌うよしきり 浮かぶかもめ 朝の江戸川 川風やさし ♪豊かにめぐる多摩川に よしきり鳴くよ葦の中 ♪古利根の水は豊けく よしきりの声澄むところ ♪歌えよしきり中川に 春はみどりの葦の芽そろう ♪緑野萌える江戸川に よしきり鳴いて澄みわたる

まだまだありますが、学校の行事や式典で、子どもたちが大きな声で「よしきりの校歌」を歌っているのを思い浮かべ嬉しくなりました。梅雨空で、家で過ごすことがふえたため、時間つぶしにちょっと調べてみました。